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大学生活で「趣味」に救われた話

こんにちは。こんばんは。蕩です。
たまに「アニメ」の記事を書いている者です。

さてさて、今回は趣旨を変えて。
ちょっと「趣味に救われている話」を綴りたい。

何か「救われている話」と書くと少し大袈裟で重いエピソードが待っていそうですが、全然そういう雰囲気のノリではなくて、単純に自分が好きで仕方ない「コンテンツ」に対する感情や捉え方、あるいは付き合い方みたいなものをフラっと言語化して残したいだけの文章になっています。

私事になってしまいますが、大学院生活を修了(学部含めて6年間)しようとしている中で「趣味が傍にいてくれたから乗り切ることが出来た」と感じることが強く、節目もいい所という事で筆を執ってみた所存です。

皆さんもそれぞれ「趣味」があると思いますが、私にとっての「趣味」とはどういう存在なのか。何かそういった面をお話できたらいいなと思って書いたので、最後までお付き合い頂けたら幸いです。

以前、というか数年ほど前に上記の「自分なりにアニメを語る」の題名等で執筆した内容と被る場面はあるのかもしれませんが、それもまたご愛嬌ということで、気軽に読んでいただけたら幸いです。

では、よろしくお願いいたします!!!

アニメに再熱した話

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会

私と仲良くしてくれている方、あるいは記事を読んでくださっている方はご存じかもしれませんが、深夜アニメに出会ったのは『らき☆すた』がギリギリ放送終了していた頃の話です。ただ、段々と深夜アニメから自然と距離を置くようになり、高校生活ではあまりアニメを観ない生活を送っていたと記憶しています。

そのまま大学に進学して、特に何もない生活を送っていましたが、何もないが極限を迎えるほどに「精神的な暇」あるいは「精神的な枯渇」を堪能するだけの日々にふと「アニメ観ようかな」なんて、心の奥底に眠っていたオタクの心が自我を出してきたことは未だに覚えています。

当初は気持ちが乗るまま、昔好きだったアニメで安心感と高揚感を手にしようと『とらドラ!』『物語シリーズ』あたりを物凄いスピードで視聴していました。そして、ついに当時の自分が知らないアニメに手を出した作品こそ『Re:ゼロから始める異世界生活』であり、大学生活におけるアニメ熱の起爆剤になってくれたのは『Re:ゼロから始める異世界生活』で間違いありません。

・・・もうめちゃくちゃ面白かったんですよね。
全てを忘れて「再生ボタンを押す」ほどに夢中で観てしまいました。

定番ではありますが、1期18話「ゼロから」のレムとスバルのシーンでは自分でも信じられないくらい泣いてしまいましたね。大袈裟ですが、死に戻りを繰り返しても上手くいかずに心まで死んでいくスバル、そんな彼にレムが光を取り戻してあげる瞬間は虚無だった私自身にも少しだけ重なるように錯覚してしまった瞬間があったと思います。

記事を読んでくださっている方々には「考察をする人間」のように思われている節もありますが、アニメに対するボルテージを再び着実に高めている中で辿り着いた初見の『リゼロ』は全てが新鮮で、死に戻りによって少しずつ蝕まれていく精神と進歩する物語、スバルの成長、天使の具現化みたいなレムをはじめとした魅力的な登場人物、最高の楽曲などなど、本当に面白くて楽しんでいたな、と書きながら振り返ってしまいますね。

ここまで「精神的な枯渇」を感じていた大学生活が、アニメを観ることで満たされていく、毎日ちょっとだけ楽しいと感じるようになる生活に変化していきました。この時点から題名のような「趣味」に救われる大学生活を歩むことになったのかもしれません。

感想を書き始めた話

©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

前述の勢いに任せて止まることを知らず、ここまでずっと一人でアニメを観ていく中でいよいよ「コロナ禍」に突入したわけですが、全てがオンライン授業になり、一人暮らしの大学生活で今度は「物理的に相当暇」な事態に直面してしまい、誰かと趣味を共有したい気持ちで始めてみたのが「Twitter」であり、初めて放送中のアニメ感想を書き始めたのが『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のクールだったと思います。

本当にね、全員可愛いんですよ!!!
キャラクター性に合った楽曲も最高で!!!
心から支えてもらった!!!

作品の詳細な感想はこちらから。
余すことなく語っているので、是非是非。

今作に関しては散々語ってきましたが、1期放送当時も勿論「毎週が楽しみで毎週泣いていた」と記憶しています。また、私は「アイドル作品」に惹かれたことが全くと言っていいほどなかったので、今まで抱いたことのない感情を「言語化して残す」という意味でも、そして放送後に不特定多数の人間が同作品に向けて「十人十色の感情を綴る現象」を目の当たりにする意味でも、非常に新鮮な体験だったと思います。

さて、コロナ禍で交流が減る中で、大好きなもの(=アニメ)を通して誰かと交流できるというのは、振り返ってみると相当な支えになっていたんじゃないかなって気がします。昨今では「いいね」という可視化したリアクションに固執するのは良くない風潮があったり。ラジバンダリ。確かに「固執」することは良くないのかもしれません。

ですが、例えば「今週の○○は本当に面白かった」と呟いた時、誰かが「いいね」を押した瞬間に些細な感情の共有をできたような、そんな何気ない瞬間が当時の私は嬉しかったですし、有り難い事にそういった感情や現在に至るまでのフォロワーさんと交流できる機会を与えてくれたのも「趣味」のおかげなんですよね。やっぱり「趣味」様様な大学生活であり、「趣味」様様なコロナ禍だったとも感じています。

友人の中には「ずっと家にいて何もすることがない」「家にいると誰とも話せなくて虚無」なんて事を悩んでいる人もいましたが、私は「アニメ」をはじめとしたコンテンツに触れ続けること、そのコンテンツを好きな人間たちが媒体に集まって感情を共有することが出来たので、いつの間にかコロナ禍においても「虚無」という感情は忘れていた気がしますね。

普段はちょっっと会話に出しづらい「アニメ」というコンテンツですが、物理的な触れ合いがなくてもそれ自体、あるいは誰かと楽しむことができるといった媒体の素晴らしさを新しい側面から観測できた意味でも良い収穫だったと思います。

記事を投稿し始めた話

ということで、大学生活を送る中で最も変化があった「趣味(=今のところアニメ)について記事を書く」に話を移していきたい。

これに関しても「趣味」が繋げてくれた機会の何者でもなく、有り難い事に普段からツイートしていた私のアニメ感想を目にとめてくれたフォロワーさんが「記事として好きなように書いてみてほしい」と言ってくれたので、ちょっと書いてみようなんて軽い気持ちで始めたのがきっかけです。

上記の記事が初投稿したものなのですが、今になって読み返してみると耐え難い恥ずかしさでいっぱいの文章となっていますね。当時はフォロワーさん数名に「こんな感じの文章で投稿して大丈夫か?」などと、不安と相談を重ねたうえで執筆していましたが、投降した記事に対して皆さんが予想の何倍も温かい反応を届けてくれて、今後のモチベーションとなったことを忘れることはないと思います。

突然ですが、私は「自己肯定感が低い」人間です。
他の記事でも何度かお話しているかもしれませんが、基本的に何に対しても自信がなく、そのせいで能動的な行動も憚られる典型的なダラダラ人間だと自負しています。

そういう人間が「”わざわざ"投稿して文章を書く」という行為に及ぶのはハードルが高く、何度も放り投げようとしたり、全くリアクションがない文章を投稿してしまう不安に駆られいていましたが、それでも投稿できたのは「趣味(=アニメ)」のことが本当に好きだったからだと考えています。

今になって振り返ってみると、私は「”私自身に”」自信はないのに、私が大好きな「コンテンツ」には得体の知れないクソデカ自信を持っているタイプの人間なのかもしれません。

なので、私が書く文章自体はほとんど大したことないものだったとしても、大好きな「コンテンツ」が最高に最高である事実は広く届くと想っていますし、その大好きなコンテンツによって生み出された「感情」あるいは「思考」にマイナスな印象は抱かれないのではないだろうか、とすら現在では考えています(TPOと言葉遣いは大事)。

そういった発見をさせてくれたのも「趣味」であり、そういった考え方を抱かせてくれたのも「趣味」であり、こうして自己満を通り越して皆さんに記事を読んでいただく決断ができているのも「趣味」のおかげだと、投稿するようになって改めて強く感じました。

それなりに友人と遊んで、普通に講義に出て単位を取って、適度に何もない生活を送る「人生の夏休み」と言って過言でない大学生活だったというのは誇れる話ではありませんが、「趣味(=アニメ」のおかげで記事を作成するなんて経験が出来たことは、私にとっての大学生活を美化する「支え」だったと断言したいです。

Vtuberに支えられた話

©ANYCOLOR, Inc.

私の記事を読んでくださっている方は「アニメ」を通して繋がっていると思いますし、Vtuberに興味がない方がいるのは重々承知なので、今回はコンテンツに触れていないと分からない話をする気は毛頭ありません。単に、私の大学生活を彩ってくれた「趣味」としてお話するつもりです。

私が特に「Vtuber」に支えられたと感じたのは大学院に入学(入院?)してからの間でした。比較的ゆるい環境ではあったものの、友人が就職を選んで近隣から去ってしまうこと、理系のため研究室に閉じ込められて研究を進めなければいけないこと、襲い掛かってくる就職活動への不安が全て重なって精神的にかなりストレスだったのですが、そんな大学院生活を何とか楽しくさせてくれたのも「趣味(=Vtuber)」でした。

Vtuberは「アニメ」とは異なり、基本的には全てが「配信」という名のリアルタイムで活動が進んでおり、それを視聴している人間の「コメント」も画面の真横にリアルタイムで流れていくため、現象自体に対して質感と言いますか、所謂「生きている」と感じることが多いです。加えて、どの時間でも「誰かしら」が配信をしているんですよね。

この「リアルタイム」というのが私にとっては非常に重要な要素となっていて、アニメは既に完成している作品媒体のため、視聴者側からのみのアプローチで様々な感情が形成されていくと考えています。

ですが、Vtuberは毎回のリアルタイム配信が比較的相互のアプローチかつ「積み重ね」で形成される媒体なので、例えば、ひとつのゲームを通して「誰もが予測不可能なドラマ」を作り上げる過程には何度も心が躍り、何度も涙してしまったことを今でも強く覚えています。

なので、研究室にひとりで実験をしている時も、夜な夜な論文を執筆している時も、就職活動のために電車に乗る憂鬱な時間も、誰かがリアルタイムで「コンテンツ」を届けてくれることに心から救われていましたし、誰かしらが性癖に刺さる「無数のビジュアル」と、何かしらがツボに刺さる「無数のジャンル」で楽しませてくれたことは絶対に忘れません。

大学院に進んでも、私は「趣味」に支えられて生きていたのだなと、文章を書きながら振り返って思いますね。前述した内容と重複してしまいますが、やはり「趣味」が大学生活のほとんどを彩っている人生なんてどうなんだろうと考えてしまいそうな中で、こうやって自信満々に文章を綴ることが出来ているのは「大好きなコンテンツ(=趣味)」に対して、絶対的な自信を持っているからだろうな、という回答に戻ってきます。

「趣味」という概念

©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会

ここまで私の「実体験」を軸に話を進めてきた、というか隙自語の嵐みたいな内容になっていて申し訳ないのですが、その方向性は変わらずに最後に再び「趣味」について語ってみようと思います。

何か足りなくて 満たされなくて
穴の開いたような日常も
君に解けてく 君で埋まってく
重ねた答えを今こそ ここでかざそう

©Ponycanyon オーイシマサヨシ「インパーフェクト」

上述は『SSSS.DYNAZENON』の主題歌「インパーフェクト」の歌詞を引用したものなのですが、結論として、私は「趣味」ってこの歌詞の「君」に当たる存在なのではないだろうかと放送当時から考えています。この歌詞が本当に大好きで、先日のオーイシ武道館に参戦してきましたが、本当に最高のライブだったことだけは報告しておきます。

さてさて、私自身は冒頭の「精神的な枯渇」から分かるように「何か足りなくて 満たされなくて 穴の開いたような大学生活」を送ってきた人間だったわけですが、もしかしたら読者の皆さんの中にも生きている中で同様の感情や経験自体をした方がいる。あるいは現在進行形で虚無を引き連れている可能性すらあるのかもしれません。

ですが、私に関して、特に私の大学生活に関して言うならば、そんな日常を埋めてくれる存在こそが「趣味(=君)」だったと思っています。怠惰で空虚な学部生活を送る中で、研究に追われて満たされない大学院生活を送る中で、就職活動に追われて全てを心から楽しめない期間があった中で、その全てのやるせない隙間に入り込んで、大小問わず豊かに支えてくれたのが「趣味」であったと心から感謝しています。

私自身の事については未だに自分のことを「良い」と思える部分がありませんが、このように文章を綴る中で「趣味」を語っている瞬間だけは肯定的に捉えられ、そういった感情を抱かせてくれる「趣味」って凄い存在だな、と強く思ってしまいますね。

今まで、何かしらを「好き」であるという感情について稚拙な文章で何度か書いてきましたが、今回のテーマである「趣味」から生まれたその結論というものは私にとって『SSSS.DYNAZENON』から受け取った前述の歌詞であり、『SSSS.GRIDMAN』から受け取った「君を退屈から救いに来たんだ」という歌詞であり、『グリッドマンユニバース』から受け取った「空想という名のビッグバン」だったんだと断言します。

・・・全員『SSSS.シリーズ』を観ろ!!!

結論と挨拶

©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会

いつか「趣味」について、私に関して言えば「アニメ」や「Vtuber」を通して言語化したいと考えていたので、皆さんが読んでいて楽しい内容になっていたのかは不安でいっぱいですが、個人としては節目のような意味でも綴れて嬉しい気持ちです。これで大学院を修了することが出来なかったら、笑って慰めてください。

あまり考え過ぎることは良くないですが、何かしら自分の中で「対象(=今回は趣味)」への距離感や考え方を掴むというのは面白くて役立つものだと思っているので、皆さんがちょっと考えてみるきっかけ、またはその材料になることが出来たのならこれ以上はありません。

以前よりは記事を投稿する頻度、アニメを観る本数が減っている自覚はありますが、これもひとつの「趣味」との付き合い方で「自分が好きな時に好きな量を摂取する」ことが大切だと思っています。現実は強制的にしたくないことをしなければならない場面が多いので、趣味くらいは好きなように楽しむという考え方もひとつの観点かもしれません。

これもどうでもいい話ですが、研究室生活で「良い言葉」を教員から掛けられた記憶がない中で、修士論文の執筆を少し褒めてもらえたのはきっと「記事を書いて誰かに読んでもらう」といった活動を続けていたおかげなのかもしれないな、と思い、最後の最後まで「趣味」から派生する感情や行動に助けられた生活だったと実感しています。

まるで「趣味」に対する集大成のような内容になってしまいましたが、これからも自分のペースで好きなものを好きなように楽しむ姿勢は変えずに過ごしていきたいと考えていますので、これからも記事を通して、また「ツイート(=ポスト)」を通して仲良くしていただけると幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
いつも本当に感謝しています。温かい皆さんです。

この記事を拡散してくれると嬉しいです。
リプやコメント等の反応も感謝の気持ちでいっぱいです。
noteの「♡」もよろしくお願いします。

皆さんが心から「趣味」を楽しめるように。
では、次回の『2024年冬アニメ5選』の記事でお会いしましょう。







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