見出し画像

大人になるということは

大人になるってどういうことやと思ってたかなぁ

小中高ずっと学校嫌いやったから
とにかく大人なったら学校行かんでええな~
それだけ思ってた気がします
友達もいた、行事もちゃんと参加してた
勉強運動それなりに
それでも嫌いやってんなぁ学校という仕組みが
漠然と

今思ったら学生時代ほど貴重な時間無いし
勉強だってもっとしてれば良かった
部活動もちゃんとしっかりやってれば良かった
色々月並みに大人が思いそうなこと
私も痛感してる

それに反して心も体も成長は
中卒ぐらいで止まってます
身長体重横ばい、精神年齢14歳
主に考え方の軸や物事の感じ方
別に大人なっても変化無いなぁ
小さい頃思ってた大人と違うなぁ

そんな見た目は大人、頭脳は子供の私に
大人になる過程を見せてくれたのが
漆間 乱(うるま らん)という女の子

乱と灰色の世界

北北西に雲と往けの入江亜季先生の作品
もうすぐ北北西も新刊が出るはずやし
これの魅力ももっと語りたいのですが
今回は乱ちゃんのお話

魔法使いであることを隠し人間と暮らす
漆間一家
お父さんとお母さんはチート級に強くて
ぶっきらぼうで優しいお兄ちゃん漆間陣
乱は半人前の小さな女の子
とあるブカブカの靴を履くと
大人の姿に変身!

と、まぁ~~それはメルヘンな!
あらすじだけ聞けば不思議ちゃん漫画
けれど家族に溺愛される乱の日常はホッコリするし
姿は大人になっても純粋でまっすぐ
乱が抱える沢山の『なぜ?どうして?』に
心動かされます

登場人物もそれぞれに魅力的で
学校で初めてできた友人、日比
ライバルの魔女っ子、仁央ちゃん
物語に関わらないようなひとりひとり
挙げればキリが無いほど隅々まで素敵な人たち

もうなにせ出てくる女の子の可愛いこと!!!
綺麗で愛らしくて女の子の素敵なところを
ぎゅぎゅっとしたような
作画も素晴らしく美しい描写に溜息が出るぜ
魔法の使い方?というか使用用途に
かなり私情を挟んだりするところも
とても人間くさくていい
オヤツにめっちゃでっかいお菓子出したり
空にベッドを飛ばしてお散歩したり
うっかりワクワクしてしまう

私が1番好きなのは
乱の兄である陣様…
陣様はオオカミに変身するんだぜ!
その変身の仕方が!カッコよすぎて!!
陣様の背中に飛び乗り風になりたい…

そして最後
凰太郎(おうたろう)が見せてくれた
愛の形に呆然としました
悲しくて悲しくて打ちひしがれ項垂れて
そして胸の中にポワっと灯るあたたかさがありました
まさに乱と同じ気持ちなんやろうなこれが

本当に大人になるってどういうこと?
大人になるにはどうしたらいいの?
その問いに答えるのは最終巻
乱から甥っ子嶺への言葉

全7巻と短く読みやすいので
ぜひ読んでみてください
短いけど濃い
乱ちゃんが沢山の大事なこと
教えてくれるはず

この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?