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グラン・パ・トリイの映画ドットこい!(1)<はじめに>

 先日、テレビのバラエティ番組で「若い世代が驚く昭和のテレビ事情」とかいう企画で、昭和50年代ごろのテレビ番組についてランキング形式で紹介していました。「お色気番組が普通に放送されていた」とか、「事件の再現ドラマがヒット」などと混じって「毎日、ゴールデンタイムでは映画が放送されていた」というのが上位にランクイン。思わず懐かしさに見入ってしまいました。

 「日曜洋画劇場」「月曜ロードショー」「ゴールデン洋画劇場」など各局が古今東西の映画を日本語吹き替えで放映、手軽に映画に親しんだ世代です。と同時に、それぞれの番組で名解説を務めていた淀川長治、荻昌弘、小森和子、水野晴男らそうそうたる映画評論家の皆さんの映画愛に溢れたお話が忘れられません。私の映画人生の入り口であり、唯一の映画学校でした。
 映画の音声ガイドに携わるようになって、目の不自由な方々に映画をお楽しみいただくとともに、映画の世界の広がりや深さを知っていただけたらと思うようになりました。今や、邦画・洋画合わせて年間1,200タイトルを超える新作映画が劇場公開され、さらにさまざまなサブスクによって映画(ドラマシリーズを含む映像作品)が見られるようになりました。そんな中で、見たい映画を探す、興味のある映画に出会うことは大変難しい状況があるようです。古い作品を見直し、新しい作品への作品のヒントになるようなナビゲーションが必要なのかもしれません。

 映画を愛し、映画に人生を導かれてきた自分が、少しでも映画の魅力をお伝えできればと思い、このnoteを始めてみます。どんな内容になるかは自分でもわかりませんが、ジャンルを問わず数だけはあふれるほど見てきた私のこと、古今東西の映画を連想ゲームのように数珠つなぎにして語っていければそれなりに面白いものが書けるのではないかと思います。
 お暇なときに、お読みください。

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