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え、てか餅つき機ってみんな知ってる?(play room5期4月の記録)

4月も末ですね。
ご機嫌よう、鳥居です。

年度の始めから、play roomという演劇のレッスンに参加しております。
くわしくはこちら。


実は昨年も参加しておりまして、その時についてはこちらの記事に書きました。


この記事にも書いたけど、昨年のわたしは、4月の本番1週間前に祖父を亡くし、さらにその本番こと吉祥寺GORILLAの公演が本当にクソな人の悪意により中止になり、メンタルがガタガタでした。
(そんな大打撃を受けたきちごりさんはクラウドファンディング中、次回公演には鳥居も6/4 12時回にゲスト出演するのでよろしくね!とてもよろしくね!)

根性でplay roomには参加し続けてたけど、正直行って他の人のワークを眺めるだけで本当に力尽きてた日や、朝起きたらもう行けるテンションじゃなくて休んじゃった日とかたくさんあって、深めたいものが深められず、悔しい思いをしました。

というわけで、今年も参加を決め、昨年の目標である「ほんとうの気持ちの変化に向き合う」というのを達成できるようにがんばりたいわけです。


昨年も4月から参加していたけど、先の事情で4月はほとんど参加できず。
つまり基礎の基礎のところができないままやってたわけですね。

今年は改めて基礎ができてうれしい。

play roomでやるマイズナーテクニックのワークは主に以下の流れ。

①リラクゼーション
床に寝っ転がって深く呼吸をする。
声を出してもよい。
呼吸を意識しながら、自分の身体に向き合う。
つま先からあたままで、自分の身体がどんな状況か、どんなエネルギーがあるか感じる。

②なんらかのワーク
たとえば「子供の頃の部屋」
自分が過去に過ごしたことのある空間に意識の中で行く。
匂い、感触、音、見えるもの、なるべく細かく思い出す。
そこで過去の誰かに会ったりする。

③リピテーション
レペテションとも言う。その名の通り、相手の言ったことを繰り返したり、自分の思っていることを言って相手に繰り返してもらったりする。
「目」「目」「見てる」「見てる」「恥ずかしい」「恥ずかしい」のように進む。
言いたい限り言い続ける、やりたいことや今感じてることを優先して、相互に影響を受け合う。

(なんのこっちゃあわからない人は自分で調べてね。)


4月に計3回のレッスンを受けて、今のところ感じてるのは「②の時間めっちゃたのしいな!!??」ということ。


「子供の頃過ごした場所に行ってみよう」というワークで起きたことを以下に箇条書きで記します。
全部、わたしの想像のなかで起きたこと。

・実家の、昔両親と弟と一緒に寝てた部屋を思い出す。
・天井を眺めたり布団の感触を味わったりしていると、畳の匂いがした。

・「たたみ!」と思ってる間に、あっという間に別の畳の部屋、山形のじーちゃんちの部屋にワープした!

・じーちゃんは先に言ったように、去年死んだ。そんでその家も、20年くらい前に建て替えてもう存在しない家。懐かしくて寂しくて涙が出てきた。

・寂しく思いながらじーちゃんちを探索したら、「うそだろ!」ってくらいいろんなことを思い出した。
・じーちゃんちによくくる近所の人(ずざえもん)がなんか怖くて苦手だったこと
・その人がよくバケツいっぱいのドジョウをくれたんだけど、食べきれなくてバケツの中で死んで腐ってすごいいやだったこと
・土間でどんどこどんどこぐるぐる回ってる餅つき機のこと(餅つき機ってわかる?杵と臼じゃないよ!)
・ネギ入り納豆餅の味のこと
・離婚していなくなっちゃった従兄弟にピーターパンの本を読んでもらったこと

このあたりで一旦おわりになった。

イメージがわわわわわーっ!と連鎖して、自分の中で忘れかけていたようないろんな記憶が呼び起こされた。すごい経験だ。

このことについて、ワークが終わった後に講師の黒澤世莉さんに
「記憶の中でイメージが連鎖するようなことは、フィクションの作品の中でも起こりうる」
というフィードバックをもらえたことも、でかい。
「た、たしかに……!」となった。

そうかそうか、自分の役作りにしても、観劇してるときにしてもたしかに起こりうることだ。
わたしはフィクション大好きなくせに、どっかで「現実>フィクション」と思ってて、フィクションの力を信じきれてないとこがあるなーと思った。
そのへん信じてかなきゃあな!


自分と役やセリフをコネクトすることって、わたしにとっては苦手とまでは言わずとも結構難しくて。
けれどこの3回を通して、自分の過去や想像力の中に、どんな役にも何かしら引っ掛かるようなものがあるのかもしれない!と感じている。

例えば、実家の部屋に意識を飛ばした時にまだ小さい頃の弟に出会えた。
その赤くて暖かくて少しカサカサしたほっぺの感触が、今後年齢的に任されるかもしれない母親の役を演じるときに、子供のいないわたしにとってヒントになるかもしれない。


最近とみに思うのだけど、大人になるって行けない場所や会えない人が増えていくことのような気がしている。
それはもう建て替えられちゃったじーちゃんちだったり、死んだじーちゃんのように物理的に無理なものだったり、実家にしても家具の配置が違うし、子供の頃の弟や拾ったばかりの頃の猫のようにもうあの頃の姿じゃなかったり。

姿形が変わってたり、関係性が変わってたり、行けない場所や会えない人が増えてきたことをとても寂しく思ってた。

けれどもこれまでのワークを通して、「あ、まだ自分のなかに在るんだな」ということがわかって、しかもそれが自分を豊かにしてくれてるじゃーん?と思えて、結論、めっちゃハッピー


めっちゃ語っちゃったけど、このワーク全然メインじゃないのよね。
マイズナー弁当でいうと、たぶんポテトサラダくらいなんだけど、そのポテサラをとってもおいしく味わっているわけです。
①が米、③チーズインハンバーグです。
そんで他の参加者の皆さんの感想とかがチーズインハンバーグのデミグラスソースをよく吸ったチーズインハンバーグの下の謎パスタ。(おいしい)


長くなってきたので、今月の振り返りはこの辺で。
リピテーションの課題はまだまだあるので、まだまだがんばるぞー。
今は感じることでいっぱいいっぱいなので、次からはちゃんと目標設定して取り組めたらいいな。


来月以降もこうして感想書けたら書きたいけど、書かないほうがいいなと思ったり、書けないなと思ったらしれっとやめるかも。
そもそも途中で行くのやめるかもしれないし。(play roomはそれもまた良しとしています)

引き続き見守ってくださいねー。
ではでは、またね!


鳥居

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今日は発泡酒じゃなくてビールにしようって思えます。