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『夢の嵐』銀色夏生

あなたへと手をのばした
できるだけ近くへ 
この願いが届くように
私たちは結ばれない恋だった
それをどうすることもできなかった
私がいけなかったのかも知れない

開けはなした窓へ聞いてみる
強い風に体を打たせて 
空に雲に聞いてみる

夢は嵐のようだったのに
熱い陶酔に胸がふるえたのに
恋はどちらかをいつもおきざりにして 
先へ進んでいく
すこし遅れた時に私が 
あなたを冷たいと思い
すこし遅れた時にあなたが
私を気紛れだと言った

私たちは結ばれない恋だった 
それをどうすることもできなかった

『夢の嵐』銀色夏生

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