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フィルムカメラと今年の春④ Fujica ST801

今週は一気に冷え込んで、秋が深まる気配がしてきましたが、noteの記事は相変わらず今年の春にフィルムカメラで撮影した写真の記事になっています。。

なぜって?ただマイペースなだけですが、フィルムで写真を撮っていると、36枚撮り終えるのに1ヵ月、2ヵ月かけてることもあり、夏の初めに出かけた時の写真が秋の始まりにようやく現像に出して手元に戻ってくるというのが多くありますよね。。

そんなことで、今回も『フィルムカメラと今年の春④ Fujica ST801』と題しましてシリーズ4回目の記事を書いています。これまでの記事は以下をご覧頂ければ幸いです。

今回持ち出したフィルムは、コダックのULTRAMAX400です。初のISO感度400のフィルムです。

さて、フィルム4本目ともなると製造メーカーやフィルムの種類によって描写に特徴があるということも、ネットの作例や記事によって勉強しつつあったのですが、こちらのフィルムは多くの方がおっしゃられている様に独特?な描写をするフィルムだということで、興味があり使ってみることにしました。

カメラはM42マウントの Fujica ST801を使用しています。露出はすべてカメラの露出計で気持ち表示アンダー気味で撮っています。

第一声。青っっ!!確かによく晴れた朝に撮影したのですが、こんなに空って青かったかな?と思いました。レンズはEBC Fujinon 55mm f1.8です。

FujinonレンズはEBCコーティングのおかげなのか、色乗りが良いのは感じていましたが、効果のほどは?!

EBC Fujinon 200mm f4.5で撮影。青いものが無いとこんな具合です。ですが緑もこってりと写っています。これはこれで好きな色かも。

本来なら露出不足で黄色っぽくザラってするところが、ULTRAMAX400にかかるとこうなります。

こちらは初登場のレンズ EBC Fujinon 50mm f1.4 です。f1.8では物足りなく?なり、大口径レンズに手を出してしまいました。このレンズ、前期型と後期型で使用されるガラス材が異なるらしく、私が購入したのは後期型です。前期型は放射性物質を含むいわゆるアトムレンズということで、黄変していることが多く、紫外線照射で黄変を軽減させている方もおられる様ですが、私は分解したりする知識も無かったので、黄変しない後期型を選びました。

絞り開放で撮りたかったのですがISO400での日中撮影では難しく、F2.0で撮影したと記憶しています。

同じくEBC Fujinon 50mm f1.4で撮影しました。ローム京都本社近くのメタセコイアの並木道です。空の青さが生い茂った葉によって程よいコントラストになっています。現像して気づいたのですが、左に街灯が見切れています。ファインダーを覗いた時には無かったはずですが、ST801は視野率が90%ということなので、この辺りは経験と慣れでしょうか。

道端の芝桜。ちょうどアゲハ蝶が戯れていましたので、パシャリと。絞って撮影しており、暖色系は色滲みもなくキリっと写ってくれます。葉の緑もいい感じです。EBC Fujinon 50mm f1.4で撮影。

京都府立植物園にて。EBC Fujinon 200mm f4.5で撮影。開放で撮っています。色滲みなのかボケなのかよく分からなくなっていますね。。

EBC Fujinon 200mm f4.5で撮影。後ろには白い芝桜の絨毯が広がっているのですが、開放で撮っているため何が何だか分からなくなっています。この頃は絞り開放=ボケが綺麗!と思っていたのですが、後から見返すと少し絞って撮影するべきでしたね。。

EBC Fujinon 50mm f1.4で撮影。梅小路公園のツツジです。被写体までの最短距離は45cmなのでかなり寄れます。少し絞ってますがボケも綺麗です。

京都市内のとある古民家。EBC Fujinon 28mm f3.5で、シャッタースピード1/60秒で撮影。手振れしないように脇をしめて撮影しました。(笑) 格子窓から差し込む自然光により柱の木材のツヤと影による暗部とのコントラストがいいなぁと思える一枚です。

いかがでしょうか。ULTRAMAX400は前評判の通り、青が誇張されて描写されますので、空なんかは真っ青になります。ですが、暖色系は優しい色になる印象です。また暖色と寒色が同居するようなシチュエーションではコントラスト強く感じられました。とても特徴あるフィルムでしたので、私はいつも使いたいとはあまり思えませんでしたが、比較的安価で入手可能ですので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。私は紅葉の時期にもういちど使ってみようかなと思います。

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