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オバクラ続けていて、すっごく嬉しかったこと

この「ニュー湘南オバちゃんクラブ」は形を変えながら
リニューアルを繰り返し、現在に至るんだが
一番、最初は今から20年くらい前に、友人のHPを
間借りしながら始めたものだった。

間借りでは、いくら何でも失礼だろうってことで
自前のHPを作り(当時、ブログがなかったのだ)
「湘南オバクラ」を開設した。

その頃(今もだが)、PCに疎い私を随分と助けてくれて
メンバー制なんかにしてくれたのが、あの時代、一世を
風靡した「イカ頭巾ちゃん」だった。

彼女がいなかったら、今のこの組織(と言っても、すごく
緩やかなものだけど)はなかっただろう。

あれから17年程、経つと思うが、初期メンバーの子ども
たちも、まもなく三十路を迎え(30越えの子も沢山いる)

たこ太とレディ(りんこの子ども)が結婚するくらい
だから、もう、みんな、いい大人だ。

あの頃、子どもたちが中学受験を目指し、中学・高校と
思春期の階段を登っていた頃だが、思えば、本当に
きつかった。

母親業は想像以上に辛く、苦しく、ひとつも思うように
いかない。

良かれと思うことはことごとく無駄どころか、逆効果で
どう考えても、この道はおかしい、しかも、おかしく
しているのは、この私なんでは?って思いで気が変に
なりそうだった。

当時、メディアには「子育ての成功例」しかなく、結局
学校では、すべて数字で判断される始末で、数字が
伴わないと烙印を押される度に「母失格」という呪いに
かかったかのようで、すべてが虚しかった。

子育てが苦しくて、逃げたかったんだよな。
誰かに「母のせいではない」って言って欲しかった。

もちろん、そんな自分に育てられている子どもの
方が、辛く、きつく、悲惨だったろう。

そんな思いを、ブログで吐露しながら、当時は
仲間たちとミクシィで繋がっていて、ミクシィ
だけが心の拠り所だったんだな。

20人位いたかな、頻繁にやり取りしたメンバーが。
みんなが色んなことを書いてくれた。

「家出した」
「寮を飛び出したらしい」
「退学になりました!」
「壁がボロボロ」
「摂食障害です」
「留年決定(ちなみに中学)」
「リスカしてますが何か?」
「私、重篤な病気になっちゃいました」

本当に良かれと思うことが、ことごとく外れ
当初、目指していた「社会のお役に立つ子ども」
から「普通の子ども」を願い、それではとても
無理だと方向転換をして、最後の方はみんなで
「生きてればそれでいい」くらいになって
ハードルがドンドン、下がって行ったんだよね。

真夜中によくメールし合っていたのも、あの頃だ。

「バカ持つと家庭がうまくいかなくなるね」
「男って、なんで妻のせいにして、逃げるのかな?」
「はいはい、全て悪いのはこの母親の私です~」

みたいな会話が頻繁に飛び交っていたな。

周りはほぼ全員、一流大学だの、医者だのになるのが
当然の環境下にいながら、そうはならないどころか

人生から笑みが消えたような子どもたちを前に
全員で途方に暮れていたのを思い出す。

あれから、もう軽く10年以上は過ぎた。

時々、寄せてくれる便りには「ばあちゃんの称号ゲット!」
とか「あの引き込もりが結婚!」なんてのが増えてきて

先日は、思春期のゴタゴタから離婚になった人から
「家庭崩壊しましたが、再び家族が結集しました。
こんな日が来るなんて!」っていう便りが舞い込み
本当にしみじみと嬉しい。

戦友たちよ、私たちはよく頑張った!って感じなんだ。

今も私はひとりで「湘南オバクラ」を主宰し、新たに
ここNoteで仕切り直したわけなんだが

これをやっているのは半分、道楽だけど、半分はこう
思っているんだ。

今、子育てが本当に苦しい、人生がうまくいかないって
母がいたら、肩を抱いて、こう言ってあげたいから。

「大丈夫。何とかなる!」

それは、私たちの17年が証明しているから。

私があの時、最大限に欲しかった言葉は多分
「大丈夫!」だったと思うから。

今もね、メンバー全員、大丈夫とは言えない。
そりゃ、結婚したり、孫ができたりもしてるけど
誰にとっても一寸先は闇だから。
未来永劫、大丈夫なんて思ってもいないんだけど

でもね、私たち初期メンバーは、子育てで暗闇に
包まれていた頃、同じ位の母歴だったから、余計に
ビフォーアフターの未来が見えなくて、焦ってたんだ
と思う。

だからこそ、今、思春期の子どもを持つ未来が
暗闇の中に包まれている気がする母には、
こう言いたい。

ちょっと上の先輩母たちが大丈夫だって言ってるん
だから、大丈夫!ってね。

そんな気持ちで細々やっている「湘南オバクラ」。
よかったら、時々、覗いてみてください。

初期メンバーよ、ありがとう!!
また集まろう!!


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