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相合傘

昨日よりあの頃のことをよく思い出せるのはなぜ
太陽なんて要らなかった
相合傘さえできればそれでよかった

知らない人と旅する喜びを知ったのはいつ
立てた親指が偶然を運んだ
風の吹く場所ならどこにでも行った

雨が降ると嬉しくなるのはさだめ
一つの雨粒に宿るは記憶
ビルの谷間を彷徨う

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