見出し画像

生まれてすぐにオマルを使ってみた。

赤ちゃんはオムツを使うしかない、と誰が私たち(親)に教えたのか。オマル(トイレ)は、子供がそれなりに大きくなってからでないと使えないと、誰が最初に言い出したのか。紙オムツどころか布おむつを洗うことすらままならないような国・場所に住んでいる人たちはどうしているのか。そんなことを考えたことがあるだろうか。

こちらではNo Nappy(オムツを使わない)メソッドを使っている人ちらほら見る。決して多くはないが、オルタナティブ、ヒッピー系の家族には結構な確率でこのメソッドを見る。子供は基本オムツもパンツも履かないで寒くなければお尻むき出しでいることが多い。おしっこやウンチは、親がトイレに連れて行くというのが基本だか、小さいうちは、おしっこしたい、とかうんちしたい、とかコミュニケーションが取れないので、親が頻繁にトイレに連れて行く、ということを繰り返すことになる。もちろん、おもらし事故も多々起こる。

長女がまだ幼い時に、私の友人がこれをやっていた。赤ちゃんをトイレの上に屈ませて、シーシーといいながら、赤ちゃんがおしっこやうんちをするのを待つのを何度も見た。なんだか早すぎるトイレトレーニングみたいで嫌だなあと思ったのを覚えている。赤ちゃんだって、そんな頻繁にトイレに連れて行かれたら嫌じゃないのかなー。と。だから長女は基本布おむつで2歳を過ぎた頃にオマルに切り替えた。タイミングがよかった成果、2週間ほどでオムツが取れた。

次女が生まれる前に、私の親友がとある本を強く薦めてきた。滅多に何かを薦めたりする人ではないので、なんだろうと思って興味を持った。"Diaper Free: The Gentle Wisdom of Natural Infant Hygiene"というのがタイトルだった。No Nappyメソッドである。ちょっと気が引けたが、とりあえず読んでみた。なかなか説得力のある内容だった。そして、ちょっと試してみたい、という興味本位の気持ちがむくむくと湧いた。

試してみたい、と思わされた理由はまず下記の内容を読んだことだった。
「オムツのない国や文化は昔から世界各地にある。そこでは赤ちゃんの排泄は赤ちゃんと親とのコミュニケーションで成り立っている。」
「オムツのない国や文化の中で育った子供は1歳を過ぎたくらいから、自分でトイレにいきたいとコミュニケーションを取るようになる」
「オムツをつけることで、親が赤ちゃんと排泄のコミュニケーションを取らなくなる。そのため、もともと生まれた時からある赤ちゃんの排泄欲求の感覚が鈍くなる。だから、大きくなってから、その感覚をトレーニングしてまた取りもどさせようとするのがトイレトレーニングである。」
そして「毎日完全にオムツなしにする必要はない。ただ定期的にトイレ・オマルに連れて行って、排泄コミュニケーションを取ることが大事だ。」という結構リラックスした感じだったのもいい。

旦那に言ったら簡単に、別に試してみたらいいんじゃない、というリラックスした返答だったので、Toroaが一ヶ月を過ぎ、私の傷も治ってきた頃に、初めてオマルを使ってみた。

驚いたことに、オムツなしのお尻をオマルの上に抱えて、シーシーシーと5秒くらいやっただけで、ジョジョーとおしっこが出てきた。わー!おしっこが出たよ!と私も旦那も大興奮。次に試したら、プププーとウンチも出てきた。これまた大興奮である。半信半疑であったため、こんなにシンプルに簡単にウンチとおしっこをキャッチできるなんて!という感動は大きかった。

そして一度ハマったら、もう、楽しくて仕方がない。特に、まだ体がそんなに動かせない小さいうちは、オマルの上に抱えてあげるだけで、親子で一緒にする楽しいアクティビティみたいな感じで、Toroaが嫌がる様子もなかった。

それ以来、寝る前、寝た後、食後とお風呂の前には必ずオマルに座らせることが日課になった。ほとんどのうんちはこのタイミングで出る。おしっこはもっとずっと頻度が多いしタイミングもまちまちなので、オムツはまだ使っている。もともと、完全にオムツからはなれる気はなかった。基本は面倒くさがりなので。でも家にいる間は、もっと頻繁にオマルに連れて行けるので、布おむつはずっと乾いたまま再用してまあ、トレーニングパンツみたいな扱いだったりする。

オマルを使うことで、まず布おむつを洗濯する手間がずっと減った。うんちを洗い落として酸素漂白剤につけおきをするという毎日の手間が省けるからだ。そして、うんちのついたお尻を拭く手間が断然少ない。オマルを使えば、うんちはほとんどお尻についてこないからだ。いや、本当楽だよ。

今Toroaは11ヶ月になる。かなりアクティブに動き回れるようになってからは、時々オマルに座るのを嫌がるようになった。でも、うんちやおしっこが出る時は、大抵、すんなりと座って、すんなりとビジネスをすませるので、嫌がると言うことは、おしっこもうんこも出てこないというサインだろうと思っている。(時々は、嫌がりながらもおしっこが出たりするので、100%ではないけど。)

多分、六ヶ月未満にスタートするのが一番楽だと思われる。それより大きくなって、一度動き回る自由を手にしてしまえば、慣れないオマルの上に拘束されることは、赤ちゃんとしてはいやなんじゃないかなー、と思う。これは個人的な意見だ。

ということで、個人的体験から、乳児の時からオマルを使うのは、大きな声でお勧めしたい。簡単だし、楽しいし、環境にもいいし、お財布にも優しい。いいことだらけだもの。

日本でこの手のことが知られているのか、など調べてみたら「オムツなし育児」とグーグルに出てきた。ということで#オムツなし育児の記事でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?