俺が大好きな曲「アイスクリーム シンドローム by スキマスイッチ」
夏になると無性に聞きたくなる曲があります。
それがスキマスイッチさんの「アイスクリーム シンドローム」
もう、ホント何回聞いても好きで好きでしょうがない。
この曲を聞くと夏の始まりの爽やかで無限の可能性がこれから広がっているような、でも夏休みの終わりがいつかは来てしまうような、どこか切なくなるなんとも言えない気持ちになります。
こちらの曲の公式PVがYouTubeにあったので貼りますが、まだ見ないでください。
いいですか、まだ絶対に見ないでください。
なぜなのかその理由はこの下に書いていきます。
まずアイスクリーム シンドロームとはどんな曲なのか。
「アイスクリーム シンドローム」は、スキマスイッチが2010年7月7日に発売した通算13枚目のシングル。東宝配給映画『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』主題歌。2012年に実施された、5thアルバム『musium』までの楽曲を対象としたファン投票で7位となり、『DOUBLES BEST』に収録された。 by Wikipedia
スキマスイッチさんは本当に隠れた名曲が多い!!!「全力少年」「奏」などが有名でフューチャーされることが多いですが、その他にも何回聞いても飽きない、噛めば噛むほど味がでるスルメ曲が多々あります。
そしてこのアイスクリーム シンドロームもそんな曲の1つ。
僕がこの曲を好きな理由は1つ
「アイスクリーム シンドローム1曲の中に映画1本分に匹敵するほどの情景が詰まっているから」です。
僕の中でアイスクリーム シンドローム1曲4:56秒を聞くのと映画1本見るのは同じくらいの情報量です。毎回。笑
この曲の歌詞は幼馴染に恋心を抱くけど、関係が壊れてしまうからそんな思いを伝えられない、でも伝えられたらどんなに幸せだろうか、と悩む1人の男の心理を書いています。
関係は至ってフラットだ なんでも話せるくらいかな
付き合いは長いが何も変わらないよな
せっかく用意したムードも茶化されて終わってしまうんだよ
打ち明けられないまま カッコもつかないまま
歌い出しのこの4行で見事に幼馴染との微妙な距離感が語られています。
この4行を読んだだけでもどかしい男の気持ちが手に取るようにわかります。設定としては日本でも、インドでも、ロシアだろうと、世界中どこにでもありふれた手垢まみれの「幼馴染との恋愛パターン」
でもこの曲はそんなありふれた設定だろうと関係ない、そのカッコもつかない1人の男の物語に見事に変えています。
そして次の歌詞の部分
逃げ込んで入ったコンビニ 懐かしいコミックを購入
君がいればどうかな 一緒に笑えるかな
もう、僕はこの歌詞で完璧にやられた。
この風景がすごく頭に映像として浮かぶんですよね。夏の暑い日に涼むために入ったコンビニ、そこで何気なく手にとったマンガ本、ふと笑ったとき、真っ先にいつもその幼馴染のことを考えてしまう。
僕も1年前にうみくんと「28」という曲を作らせてもらって、作詞は僕が担当したのですが、その時に真っ先に決めていたのは「コンビニ」というワードを詞の中に使うということでした。もう影響モロ受けです。笑
もう開始15秒で使ってますもん。笑
抽象的なワードだけ並べた歌詞なら誰かの幼馴染の恋物語として聞けるんですけど、この誰しもに日常で、身近で、世俗的な「コンビニ」というワードを入れることによって一気に近い物語にすり替わるんですよね。
自分に置き換えでなくても友達の誰かの顔が急に浮かんだり。
これは宇多田ヒカルさんの曲「光」の歌詞に「テレビ」というワードが急に出てくるんですがその時と同じ感覚で、同じ衝撃です。抽象的な遠い世界の歌だと思っていたのが一気に自分の世界に入り込んでくる感覚。
そしてこの曲の終盤、タイトルでもある「アイスクリーム シンドローム」が歌詞中に登場します
友情って名前のシンドローム、出口のない永久迷路
動くのも怖いから 踏み出せないでいる 食べようとしていたはずのアイスクリーム ベタベタに溶けていたんだ
運命ってまってくれないんだなぁ
もうこの部分の歌詞も本当に素晴らしい。
「シンドローム」とは訳すと「一連の良くない症状」だとか。
だから本人も分かっているんですよね、友情という名前に隠している自分の気持を。そして自分の気持を隠しているこの状況が逃げているだけだと。いつかはこの自分の気持を伝えないといけないことを。
そしてこのアイスクリームは先程のコンビニでコミック本と一緒に買ったものなのかもしれません。彼女のことを考えていたらいつの間にか買ったアイスが溶けてしまっていた。その溶けていくアイスと自分の状況を重ね合わせて「運命ってまってくれないんだ」と気づくわけです。
素晴らしい。素晴らしすぎる。超絶的な名表現すぎて涙がでます。
マジで僕はこの曲を聞くだけで男の子の姿も幼馴染の女の子の姿もコンビニの情景もすべてがありありと浮かぶんですよね。ほんと映画1本になります。細田守監督か新海誠監督にぜひ「アイスクリーム シンドローム」で映画化して欲しいです。
さて、最後に、なぜ僕が冒頭でPVをまだ見ないで欲しいと言ったのか。
それはこの曲と歌詞だけで自分だけの目に浮かぶストーリーを楽しんでほしいからです。
それぞれ見る景色は違うけど、自分だけに見える情景があると思うのです。なので先にPVでそのストーリーを見てしまって誰かの情景に影響される前に自分なりの絵を味わってほしいなと思って「まだ見ないで欲しい」と書きました。
ぜひ夏の始まり、そして終わりにぴったりの切ない曲なので聞いてみてください。
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