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【コラム】かしこい脳は食事からもアプローチ

保育園栄養士のとろみです。

親は自分の子どもには「かしこい子」に育ってほしいと願うもの。そのために勉強や習い事をさせることも大切ですが、食事で正しい栄養をとることを忘れがちです。

そこで今週は、脳と栄養についてお話したいと思います。


6歳までに脳は90%完成し、20歳まで入れ替わり続ける

人間の脳の神経細胞が最も発達するのは3歳まで。6歳で大人の脳の90%にまで成長し、12歳にはほぼ完成すると言われています。

とはいえ、「うちの子はもう6歳を過ぎてしまったから遅いのかも……」なんてがっかりしないでくださいね。その後も脳細胞の発達し、20歳くらいまで常に脳細胞は入れ替わり続けます。良い脳を作るためには、20歳くらいまでの期間に脳を育てる栄養をしっかりと補給することが大切です。

認知症の予防も同じことが言えます。
サラリーマンや働き盛りでしたら、仕事の能率や集中力をアップさせることも期待できます。
脳を良くするも、悪くするもすべては食事なんです。


かしこい脳とは

乳児や幼児だけでなく、未成年や大人も集中力が高いことは共通しています。

例えば、小中学生であれば、勉強やスポーツができる。
大人であれば、理解・判断・論理などの知的機能が高く、仕事ができるといったイメージです。
今は特に、家で勉強することやお仕事をすることが増えており、家には誘惑も多く、集中できない方も多いと思います。


かしこい脳を遠ざける原因

脳はブドウ糖がないと働きませんので、「なにか甘いものを食べて血糖値を上げよう」と考えます。

甘いお菓子やジュースで血糖値を上げることを繰り返すと、インスリンやアドレナリンなどのホルモンが出すぎた状態になり、血糖値が不安定になるのと同時に精神的にも不安定な状態になってしまうのです。
長期的に考えた場合、勉強面においても精神面においても、「キレやすい」「怒りっぽい」という様子が子どもに頻繁に見られるとき、それは本来的な性格でも環境のせいでもなく、砂糖まみれのおやつで血糖値が不安定になったことによる自律神経の乱れが原因かもしれません。


かしこい脳をつくる食材

ヒントは、脳の構成にあります。
体の60%は水でできていますが、脳は60%が脂肪で残りはたんぱく質からできているんです。
いい脳をつくるためには、そのもととなる脂肪とたんぱく質をとらなくてはなりません。

そこでおすすめするのが以下の食材です。

豚肉:ビタミンB群(脳のエネルギー補給をサポート)
さば:DHA(認知機能の低下を予防)
卵・大豆:レシチン(脳の記憶力に関わる)
ごま・ナッツ類:チロシン(精神安定,やる気を起こす神経伝達物質を作る)
チョコレート:テオブロミン(老化防止と血流改善)
ブルーベリー:アスタキサンチン(加齢による記憶力の低下を予防)


番外編 よく噛むことも集中力を高めます。

よく噛むことで脳に刺激を与えることができ、ホルモンの分泌を促すことで活性化することにより、集中力や記憶力を高めることができます。
野球選手などはよくガムを噛んでいますね。

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