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まんが日本昔ばなしの変遷と栄枯盛衰。

まあ松の内早々やらかしたのは歯医者の予定を一日早く
見積もっていって、見事に受付の人に一蹴された、って
ことですが。
 まあその前には電動歯ブラシの動作不良もあったし、
まあ確かに「お呼びでない」日ではあったのですが、
まあこれも今年初めの買い物に行く為の口実にはなった、
とポジティブには考えつつ。

 まあこんなこんなでうちらの世代なんざ「お呼びでない」
と言われてるような番組といえば。

 相変わらず悪趣味で温泉暴力芸者気質のテレビマン
多めなニンチドショーにうちらの世代はお呼ばれしては
いないんだな、をひしひし感じるので素材とシノプシス
だけ頂いて再構成する、が定番になりつつあるなあ、と。

ってことで、本質的に視聴率調査がニールセンほぼ撤退
と、ビデオリサーチ独占の中で、評価基準が変わるまでは
子供世代の視聴率が高く出るのをバックボーンにしていた
ゴールデンタイムのアニメは1997年を境に激減してしまう
わけですが、その中でも長く命脈を守っていたMBSの
枠でオンエアされていたのが『まんが日本昔ばなし』。

 名曲にんげんっていいなを含めた名曲の数々と、
その独特な制作体制が長寿番組として継続する良サイクル
のシステムとなり、また末期においては版権ゴロの
餌食ともなるわけですが、一通り変遷を見ていきましょう。

制作面のシステムとしては1970年代前半に破綻した
旧虫プロダクションのディストラクション(再構成)の
一環で、音響面を担当していた田代敦巳さんのグループ・
タックと、放浪癖の強かった杉井ギサブローさんの
制作体制を整える形で、割とグロス(下請)も参加
しやすいシステムを構築した制作体制を敷いていたのが
『まんが日本昔ばなし』の一つの特徴。

 ウイキペディアの作品リストを見てもわかるが、
脚本を基本的に立てていない。いきなりコンテなり作画
からスタートさせて10分近くの話を完成させればいい、
って類のシステムだったので(セリフや調整は文芸と
音響でカバーするシステム)、個性的な作品がある程度
量産することが出来たのかと。
(まあこの緩いシステム作りが旧虫プロ系でもあり、
後にRETAS(セルシス)の基礎設計まで行った前田庸生
のその後の事績にまで継承されていくわけだけど。
RETASのコミック版で構築されているのがコミスタ、
クリスタな話は以前こちらの記事にも書いたような)

ひとまず投下したnoteの全検やってみた。|torov|note

最後は結果的に版権ゴロになってしまったけど、代理店
的窓口になったのは「月光仮面の版権ゴロイッチョカミ
じさま」だった川内康範(監修)とその娘で童話作家の
川内彩友美で、ここが結局クレジットにあった愛企画
センターだったと。

 で初期は海外駐在員(在外日本人)向けとして制作
されていたものでありかつ穴埋め番組だった、と。
それでワンクール作られたのが元々の原型、だっけ。
 最初は火曜日の放送でクロスネットが捻転する直前だった
からNETテレビ(テレ朝の前身)でオンエアされてたと。

 で反響が大きかったから、MBS(毎日放送)が幹事局
となり、長期に渡って土曜の七時にオンエアされていたのが
大方の人がよく知る『まんが日本昔ばなし(2)』だったと。

 そしてMBSの受け手になってたPDが伝説の丸谷嘉彦PD
で確かなところで言うと『まんが日本昔ばなし(2)』と
バイファムシリーズはこの人の事績で、よみうりテレビの
スワッチこと諏訪さんと並ぶMBSにおけるアニメの伝道師
の一人だったんだよな。
 あとは多分に仕事で腐ってた安彦良和に突然オリジナル
アニメの監督振ったのもこの人だっけ(クレジットには
いないそうだが)。多分安彦良和が語ってた回顧録にも
そんなの出てたような。

クムクムは昔OPをカセットテープに録ってさんざ
リピートしていたけれど、作曲がすぎやまこういちで
歌っていたのは堀江美都子なんですな。

マンCのアグエロがアルゼンチンで死ぬほど見ていて
だから愛称が「クン」だった、なんてことは流石に
知らんかったけど。


 で、この方が現役を退いたのが1990年代後半で、
ここから『まんが日本昔ばなし(2)』は迷走するの
ですが(以前さんざやったのでその蒸し返しはまた後日
する機会があるとは思うけど、この枠はひらめきパスワード
などが墨守した後に「土6アニメ」の基礎となり、現在は
日5となって「水色の魔女」の全国枠MBS制作の枠に
至っています)。

 声優はむろん言わずと知れた市原悦子と常田富士男。
この二人の名芝居ではACのCMでも有名になった「もったい
ないおばけ」でも有名ですが、

 似たコンセプトで世界編もありました。
 こちらは名古屋章と宮城まり子が声優を担当。
こちらはマッドハウス中心で10クール分ほど作られたと。

 でいろいろあった後に旧来のシステムを活用する形で
テレ東系で復活したのが一応『ふるさと再生 日本の昔ばなし』
になってたのだっけ(2012-2017)。
(こちらは声優が柄本明と松金よね子で初期主題歌は
中川翔子)

 まあ概略としてはそのあたりですかね。

まんが日本昔ばなしの変遷と栄枯盛衰についてつらつらと
情報データを並べてみました。

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