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「あったかいは正義であり勝利」。で次のテーマは話題に事欠かない岩見沢の「天狗まんじゅう」なんですけど。

といふことで鬱々とした岩見沢出身の
氷室冴子がなぜ岩見沢出身だったのかは
はっきりしていて、父親が国鉄マンだった
から、と判明しているからなのですが
(だから氷室冴子のことを追った薄謝協会
の番組の冒頭は岩見沢駅のホームと、
火事で焼けた今は亡き旧岩見沢の駅舎が
映ってるところから始まってた、と)、
このまま進めていけば、人が岩見沢の
駅近くに寄るほぼ唯一の理由がそろそろ
書けるなあと。

といふ理由で次のテーマは話題に
事欠かない「天狗まんじゅう」の話には
なるんですけど。

初めに行ったときは駅近くのアーケード
沿いにある駅前店、でした。その頃の
店のイメージが強く、塚田氏はかつて
釧路にあった平成18年閉店の「北浜
まんぢゅう店」を上げておられるが、
丸三鶴屋の思い出は希薄だし、むしろ
中華まんの繋がりで言うと、すずきもも
さんが上げてて同一見開きのページに
置いてあり、高菜まんや大根まんもある
札幌・澄川の「ふくらや」の方がイメージ
的には近いのですが(ただほぼ個人営業
の「ふくらや」よりも「天狗まんじゅう」
は従業員も多く駅前で活気があり、それ
が「岩見沢に寄る」一番の理由にもなって
いたかと。ま、モータリゼーション以降で
高速にも乗らない裏道での車移動をする
場合は「岩見沢に寄る」を避けて移動
出来る時代にもなってた、ってのは意外と
ポイント)。

店名と同じまんじゅうには白、赤、茶、
草の4種があり、昔ながらのこしあんが
入っています。同じく人気なのが、辛い
肉まん。

すずきもも「わくわくおやつ手帖」(北海道
新聞社)(2014)文章はp30、イラストはp31

 一番画竜点睛を欠くと思われた黒糖を
塊で買ってドリルで削るの描写があった
記事を書籍・新聞レベルで再発見出来
なかったのは残念ですが、味はやみつき
になるほどの保証付き。まあ北海道の
食べ物において「あったかいは正義であり
勝利」なので、長く市民のみならず道民
レベルで愛されるスイーツの一つである
ことは確かであると。

 岩見沢は、北海道における鉄道交通の
要衝。とりわけ、幌内(現三笠)や夕張
などの産炭地と結ばれていたこともあり、
そうした、炭鉱のまちから遊びにくる
人たちの支持を受け、饅頭はよく売れた。

塚田敏信「ほっかいどうお菓子グラフィティー」
(亜璃西社)(2012)「天狗まんじゅう」p145

ま、ここにこそこないだ画像開放で出し
てた路線図を貼って然るべきなんだろう。
(多分ツイートとHBCにしか行かない
和田哲さんがnoteに戻っては来ない
だろうけど)

明治29年(1896)発行「大日本汽車道中独案内」内鉄道案内図

この路線図を見る限り岩見沢が鉄道交通
の要衝に位置していたのは一目瞭然かと。

まあ新駅舎は改めて室蘭本線の起点の
一つとして六角さんがスタートの地に
選んだときしっかり4代目の駅舎も写って
いましたが、やはり利用したイメージが
ほぼない(釧路行きはかつてこちらを
通っていたが、石勝線経由なのでここを
通らない)。

 昭和8年築の3代目岩見沢駅舎は、
その個性的な風貌ゆえにファンも多かった。
だが、平成12(2000)年12月10日未明に
焼失。新築された駅舎はグッドデザイン
賞を受賞した瀟洒な建物だが、残念ながら
町の顔としての力は感じられない。
その意味でも、駅前通で変わらぬ姿を
見せる天狗まんじゅうは、町の貴重な
顔となっている。

塚田敏信「ほっかいどうお菓子グラフィティー」
(亜璃西社)(2012)「天狗まんじゅう」p146

まあ四国讃岐の「鳥坂(とっさか)まん
じゅう」もそうですが、あったかい饅頭を
経木に挟んで持ち帰る感じの多幸感に
溢れるまんじゅうはいつだって美味しい。

https://www.mitoyo-kanko.com/facility/tossakamanju/

といふことで「あったかいは正義であり
勝利」。で次のテーマは話題に事欠かない
岩見沢「天狗まんじゅう」なんですけど、
でした。


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