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TARAKOさん追悼と謳うのであれば。根性と起き抜けで探し当てた写経ノートから幾つかを引きつつ過不足のない文言と情報で粛々と見送るまで。決して「も」とか付けるまでもなく。

まあ根性と起き抜けで写経ノートは探し当てたのだから、
引用例文書き起こしてみますか。

何がきっかけで考え方を変えたのかは覚えていないけど、とにかく今は絶対「ついてない」という言葉は口にしない。
イヤなことを、そのまま「イヤなこと」として受けとると、
全然前へ進めないってわかったから。そう気づいてから何ヵ月か経って、『ちびまる子ちゃん』のオーディションに受かった。

TARAKO『うるうる白書』(三笠書房,1993,914/タ)p113


うるうる白書の表紙。犬丸りんさんのイラスト。

 ちなみにカバーイラストを書いていたのは今は亡き犬丸
りん(『おじゃる丸』の原案へとガメたPDに毟られた原作者)。

なので長くクレジットされてた松本Pのクレジットは現在の『おじゃる丸』にはないのだが。


一応胸を撫で下ろしながらも、ははあこのためにもか、な
案件でもあったのかな、ってのは「ニブ鉄旅」に関して。

 何故か全てがパチもん臭い作りなのに、槇原敬之パージの
時もMay.Jに歌わせてるからと「遠く遠く」を止めなかった
「ニブ鉄旅」こと「ニッポンぶらり鉄道旅」。

スポーツ報知では「ニッポンぶらり鉄道旅」を二月放送から
豊嶋真千子(水谷優子から引き継いださくらさきこ役の二代目声優)に交代して放送、とはあるが。

 この番組のナレーションを長く担当してたこともあって、
ようやく薄謝協会でも訃報のニュースが約一日遅れて報じられた、って印象。それの保険でもあったのかと。



で、声優の余話で近い年で亡くなられた方の話で言えば。

あ。
シュナイゼルを引き継いだのは山ちゃん(むろん山寺宏一の方)なのか。

 パクロミさんは円企画(演劇集団 円)に所属していますが、
ここはかつて芥川比呂志が創設した劇団で現在の代表である橋爪功に
至るまで多くの俳優・声優を生み出して来たところです。

また2006年まで代表を務めていた(世代的には完全に「私の研究室へ
ようこそ」で有名だった「カノッサの屈辱」の初代教授)仲谷昇と
一時結婚していた岸田今日子が在籍していたのもこの劇団であり、
パクロミさんはその岸田今日子以来の声優のビックネームにあたる
お方なので、「ポスト岸田今日子」を名乗っても特におかしくは
ないわけで。

(男性声優としては「MASTERキートン」の主役平賀=キートン・
太一を務めた井上倫宏(のりひろ)をはじめ、わりかしサンライズ1スタ
やスワッチアニメ(よみうりテレビの諏訪道彦PDが担当するアニメ)で
円企画所属の方がよく出てるな、といふ印象はあるのですけどね)

結局またよしなしごとを書き連ねてしまったので(2012.03)

とは以前書いてたことですが、この周縁が一通り遷移したの
だなと。
 なので平賀=キートン・太一やシュナイゼルを演じていた
井上倫宏(のりひろ)は2022年に円企画所属のままTARAKO
と同じ享年63で亡くなり、諏訪道彦PDはよみうりテレビの
関連会社も辞めて(だからその花道が映画『シティーハンター』)、
会社を設立。

 

https://jp.linkedin.com/in/道彦-諏訪-61a52b2a3

パクロミは「町中華で飲ろうぜ」のナレーションなどでも
おなじみの山路和弘と結婚後、2017年に独立してLAL(ラル)
の代表になったので、これで完全に遷移したんだなと。

小林親弘も移籍したので円企画に在籍しているのは音響監督
で元怪物ランドの平光琢也が演出部にいるくらいですかね。

{円企画}
◆小林親弘(こばやし ちかひろ)→AT猿へ2023.11
◆平光琢也(元怪物ランド。演出部に所属)

2023年 - 劇団代表及び株式会社演劇集団円の代表取締役を橋爪功が退任し、谷川清美へ交代。

{LAL}
◆朴璐美(2017.05に円企画から独立)

こんな経緯だったかと。


あと、TARAKOとテレ東、って考えるとこれはもうナレーションよりは声優としての事績を上げた方がいいのだろうと。

まあ斯波重治音響監督に見出されていたから『らんま』は
ほぼ出てないけど『うる星』から『めぞん一刻』は出てて、
斯波重治音響監督が最後に音響監督を担ったテレビシリーズ
の一つ、と言われる『あひるのクワック』にも出てたのが
アンパンマンの真裏でやってたからテレ東アニメ出演、に
数えられるのだっけ(クワック◆林原めぐみの恋人ウィニー・ワナ◆小林優子の弟で、トム・ワナ◆TARAKO、だったかな)。


 あとはチラホラ出てた中でヘビのパペットみたいなビジュアルの『ラムネ&40』ヘビメタコの印象は強い。

トルバトールの直属後輩で言うとこの人も追悼ポストしてはるか。

中川亜紀子 
@akiko12nakagawa

若い頃とてもお世話になって、なにひとつお返しできないまま。声の中に愛がいっぱい、WAKUの世界も愛がいっぱいでした。あの舞台みたいに、でっかいでっかいお空になったのでしょうか。TARAさん、TARAさん、 本当にありがとうございました

  2024-03-09 22:13:01

トルバトールの気風を好んでいた記述の一端はここにある。

うちの事務所(トルバトール)は面白い。普通、こういう仕事
をしているとプライベートにもチェックしてきそうなものなの
だけど、うちの事務所はしない。不思議なくらいしない。

TARAKO『笑う数ほど福が来る』
(NTT出版ーポリスター,1995,914/タ)p45


『ちびまる子ちゃん』がヒットしてから、私の生活もぐびっと変わった。いや、ぐびぐびのぐーいってなくらい変わったかもしれない。

 仕事の内容、量、会う人の数、すべてすべて変わった。変われば変わるほど、自分の心は安定していった。

 もしこれが、デビュー当時だったとしたら、ひょっとして鼻たーかだかーっになってたかもしれないが、デビュー何年目かにして、やっと目が出た、ふくらんだー、という感じだったので、足はいつもしっかりと地上にあったのだ。下積み時代に感謝。

TARAKO『うるうる白書』
(三笠書房,1993,914/タ)p120

まる子の後任は本田保則音響監督がビシッと決めてくれることでしょう。
謹んでTARAKOさんの御冥福をお祈り致します。




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