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教員の先輩方を説得して回った話

図解 モチベーション大百科 という本を読んでおいてよかったという結論から話します。

この本は様々な心理学の実験や法則について図解でわかりやすく解説してくれる本です。それがICT導入で非常に役に立っているのです。

前回の記事で、挙げた課題、理解を求めるということ。

これは不安や分からないことが原因だと書きました。

あとは学校って、新しいことを始めるのが苦手なんですよね。前例主義的なところがあるので。

前例が全くないことだから若手の私でもぐいぐい進められた今回の一人一台案件。

まずはモチベーション百科にあった、「大事なことは情報を厳選し、どうでもいいことはたくさん並べる」という部分を利用しました。

アンケートをとった際に、メリットを1つか2つ書いてください。としたのに対し、デメリットはかけるだけたくさん書いてくださいと投げかけました。

こうすることで、考えうる不安はさほど気にするほどのものではない、と若手の私が口でいうよりも脳が勝手にまあどうでもいいかと判断してくれるはずでしょう(はず・・・)

(どうもたくさんあるものというのに人は価値を感じなくなってくるようなのです。なので、美味しいジャムが20種並んでいるとなんだか決められないけれど、厳選3つとされると好みのものをすぐに選べる・・・ということらしいのです。)

実際、アンケートを取る前は「どうせ遊んじゃうでしょ」「使いこなせないよなあ」と話していた方々が、「○○っていうアプリは使えるの?「あの場面でこんなやつできないかな」と話をしてくれるようになりました。魔法のようですね。

もう一つ、行動してください使ってくださいと言わないで相手に動いてもらう方法を使いました。

情報通信でお知らせを出した、さあ次は参加してもらいましょう

なんのことはない、充電ボックスの置き場について話し合うだけのことです。

職員会議にその議題を出す前に、自分はここで提案しようと思うんですが、いろんな先生に意見を伺っているんです、どこにおくと便利だと思いますか、と話を聞いて回りました。会議で強い発言権を持っている先生にも伺います。

一人一台に向けて、「参加している」「考えている」「自分ごとにしている」という状態を仕掛けました。教頭先生が決めてしまいドーンと会議に出すこともあるでしょう。その前に、自分にやらせてくださいと先手を打ち、根回しをして回ります。そうすることで、その先が非常に楽になることを見据えての動きです。

無事会議で充電ボックスの置き場所がスムーズに決まりました。あくまで情報主任の自分の意見ではなく、皆さんが教えてくれたところです、という部分が大事なのです。

さあもう一歩。皆さんの気持ちが、タブレット使ってやってもいいかも、に傾いてきました。

次回授業でスタンダードに使ってもらうために、「北風と太陽」作戦です。




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