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複業仲間にインタビュー

「元先生」でも生きていけます。僕がその証明になります。


最近は複業のことを発信してみようと思っておりまして。


コチラに書いたように、複業仲間にインタビューなんてこともしてみたのです。

複業を選ぶ人は、やっぱり似たもの同士なのでしょうか笑
世界観が重なるところで共振したり、はたまた新しい見方をもらったり。一人目にインタビューした岡田さんとの内容をご紹介します!
(お二人目の方も今月中に書きたい!乞うご期待)

「今の自分を軸に、少しずつ変化をしていきたい」
そんな方に、岡田さんの話はきっと参考になるはずです。


岡田さんってこんな方「子どもらしい」「途上の人」

同年代の岡田さん。一年ほど前にソトコトの地域おこしプロジェクト「たなコトアカデミー」で知り合いました。

・ご実家が兼業農家
・現在は製薬会社で広報・CSV(Creating Shared Value)の仕事
・デンマーク留学を経て同じ会社に出戻ってきた形(カムバック制度)
・フードロスやサステナブルに関心が高く
・オーガニックな洋服や食品を売る会社を手伝ったり
・たなコトアカデミーのような地域おこしに参画したり
・少し連絡をとらない期間にさとのば大学を受講していたり。

そんな「面白そうなことアンテナ」が立ちまくりな方です。

サステナブルという考え方を環境だけでなく「働き方」「人」にも向けていて、
“地域を舞台にした研修を作ることで、これからの社会がどう変わるか?と未来に思いを馳せながら、自分自身のbeingに向き合い、変革を通じて確実にアクションを積み重ねる”
そんなステキな機会を会社に導入しようと提案するような、エネルギーに溢れた方。


岡田さんがやっていることの中には対価(給与)があるもの無いものがあって、対価が無いものは「これでお金をもらうことがピンとこない」趣味の延長のようなものとのこと。

自分が主体として責任をもって動けるもの、そうではなく乗っかって参加するものとを分け、出来る範囲で世界に関わっているようです。


岡田さん自身は今の複業状態を「つまみ食い」と言っていましたが、子どものように自身の好奇心にウソがつけず、「これで完成」と決めることのない「途上の人」なんだなあと僕は感じました。それがエネルギーの正体なのかな。

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複業をどう捉えているか「幹と枝」

広報としてフルタイムの仕事をしながら、「すごく好い売り方」をしているというオーガニック&サステナブルな洋服の販売やオーガニック食材の広報を手伝ったりする岡田さん。

複業をするための収入、時間、スキルをもたらしてくれる本業があり、そのおかげで張れているアンテナがある。本業で得られるスキルで他の何かを救える。

そんな“業”の関係性は「太い幹+いくつもの枝」というイメージなのだそうです。

そこに込められた意味は味わい深く、「枝が折れても幹は倒れない。枝があった方が豊かで楽しい」とのこと。

学生時代もバイトをかけ持ちし、一つは長く続けもう一つをいろいろと変えていたそう。「飽き性なんだろうなあ」と言っていましたが、僕にはとても現実的な範囲で安定と刺激のバランスを取るよい生き方のように思えました。


樹(幹と枝)のメタファーも好いですよね。地域おこしの経験から地方滞在型の研修プランを会社に提案したように、本業と複業が一体化していて、それは「岡田さん」という一人の方の姿として自然であると思うのです。

実際、岡田さんは話している中で「繋げると…」「今の話で思い出したけど…」をよく言う方。

前述した、子どものような好奇心をもって、完成せず(させず)変化していく、常に途上である方らしい言葉選びだなあという気がしました。

以下、そんな岡田さん語録。
「繋がっていくこと、興味が派生していくことがめっちゃ楽しい」
「自分は後先考えず動く人。面白いかもとか感覚を大事にしている」
「サクラダファミリア状態」→笑
「完成絵のあるパズルを埋めていくより、その辺の小石を集めていく感じ」

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岡田さんにとっての契機「デンマーク」

今の岡田さんを形作った大きな契機がデンマーク留学だったようで、岡田さんの口からもよく話題に上がります。

およそ一年の滞在で、焼き付いたのが「環境配慮」「サステナビリティ」「市民意識」といったテーマ。

「クリーン」という言葉でもまとめられるその観点を得て世界を眺める。例えば何かを犠牲にしながら成立する経済活動や、それに関わるご自身に後ろめたさを感じることもあった(ある)とのこと。

オーガニック&サステナブルな洋服も、食品も、そのもの自体というより「その概念に広まってほしくて」手伝っているそう。


この文脈で地域おこしの話も出てきます。

留学するまでは会社でバリバリ働き、デンマークで新しい価値観や文化に触れ、いったんご実家に戻り、そしてまた会社で仕事を始める。そのご実家に戻ったタイミングで「こういう生き方も好いなあ。ゆっくり生きるのもありだなあ」と思ったそう。

同時に「でも仕事の選択肢はどうしても多くはないし、ダイナミックな仕事ゆえの影響力もあるから、会社に戻って動きつづけることで社会は変えられる」ともまた感じたそうです。
しかし経済活動への後ろめたさもあるわけで、やりたいことがあるゆえの背中合わせのモヤモヤだなあと。きっと、そんな“揺れ”を抱え始めたタイミング。

その揺れの中で出てきた「そのまちの独自の残り方、発展のしかたを応援したい。どのまちも誰かにとっての田舎」という言葉は、岡田さんにとって確かな気持ちなのだろうなと思いました。

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今の社会に対して思うこと「便利」「サステナブル」

「便利になり過ぎたんだろうな…」と漏らす岡田さんが今の社会(それはほぼ経済活動と言い換えられる)に思うこと。

例えばコロナ自粛の中で店頭からものが無くなったこと。お金があっても、それだけでは必要なものが手に入らなかったこと。つまりお金の価値が下がったこと。自分が食べるものを自分で作れることの強さ。

どんどん新しいものが生まれ、持っていないと「遅れている」と感じられること。誰もが最新のテクノロジーを享受し暮らしている状況は「便利」だけれど、それは同時に「均一化」でもあること。本当に好きでやっているのか?自分の関心すら操作されているのではないか?自分軸で本当に必要なもので暮らしをつくるべきなのではないか?

特に「便利=均一化」の見方は、デンマーク留学前に会社で「トレンドを作る側」だった岡田さんにとって自らを鑑みざるをえない出来事だったようです。

当時はあわただしくて、そして充実していた。楽しかったけれど、今は心に余裕をもつことを学んで違う時間軸を生きている感覚。それは「違う扉を叩いてみたから」とのこと。

違う扉を叩いてみることで変わるものがある。今、本業以外の扉も開きまくりな岡田さんがもつ、日々を充実したものにするための確かな方法なのだろうと感じました。


岡田さんが歩んでいる道「サステナブルライフデザイナー」

話は「暮らしの理想」に移っていきました。

「畑で野菜を育て、自分で食べるものは自分で作る。明るい光が入る広い家で、小さな循環を回していきたい」と語る岡田さんは、社会という漠然とした言葉よりも“暮らし”に比重が傾いてきているそう。

「自分の暮らしを形づくるのが得意な人になりたい。“違う扉”のように誰かのターニングポイントに関わりたい」という話の中で出てきた言葉が“サステナブルライフデザイナー”でした。

農や自然と生きる考えが内に生きている岡田さん。“サステナブルライフ”の説明が、さすがの比喩。「サステナブルライフには、変化も矛盾も新陳代謝も必要。ときには、剪定だって…」

持続可能な暮らしのデザイン。それは誰にとっても必要で、でもそれは一人ひとり違ったものである。共同の畑がよかったり、直売所での購入が向いていたり…。そんなことを相手と話しながら、短くない時間をかけてその人のサステナブルライフを築いていく人。持続可能な暮らしを作る手助けをする人。きっと自然に溢れたメタファーで。

好いなあと思ったのでした。

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僕が感じたこと

学びを一般化することはそれほど必要ない気がする最近。上述以外で「僕が」感じたことを最後に書きます。

・機会や経験そのものが報酬という感覚、よく分かる。機会報酬、経験報酬、可能性を広げること自体に意味がある。そんな意味付けがライスワークかそうでないかを分ける。

・自分の生き方とソーシャルインパクトのバランス。自分も今は自分のことに比重が傾いている。その中で誰かによいものを手渡せたら…くらいの。大きな影響を生み出したくなる気持ちや確信を持てる時が、そのうち来るのだろうか。

世界には、と呼ぶほど遠くもない身近にこんなに面白い人がいること、嬉しいことです。
岡田さん、有難うございました!これからもよろしく!


岡田さんに連絡してみたい方はコチラ!


岡田さんのInstagramです。
https://www.instagram.com/mayuyunote/?r=nametag&fbclid=IwAR26TjmRKgOXqCtqSkNq56CMss0ObGhonRloaXgEaUAoMs9AXRhXb4TQXAU


岡田さんのプロフィール

岡田 真由香

ロート製薬 広報・CSV推進部
2012年に 関西学院大学 総合政策学部を卒業後、新卒でロート製薬に入社。化粧品や医薬品の商品企画・広告などのマーケティングに従事したのち一度退職しデンマークへ。1年間のワーホリを終え2019年12月に同社へ復職し、現職。名古屋のオーカガニック素材の卸販売会社、サスティナフブルファッション販売会社にて複業中。また、地方創生に関心があり、北海道浦幌町・地元岐阜県山県市において、ビジネスを通した街づくり/地域活性に参画。


以下、岡田さんがデンマークの体験を伝えるために作成した資料です。

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