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オンライン修学旅行「シンガポール二回目」編ご報告

新しい可能性が見えた気がする、そんな回でした。


オンライン修学旅行、朝日新聞さんとLINE NEWSさんに取り上げていただきまして。

葛飾区の小学校さんともご一緒することが決まり、広がりを感じ始めています。再来年度には、オンライン×オフラインは当たり前になっているでしょう。その時までに経験とアイディアを溜めておきたいです。

追記:葛飾区の学校さんで実施した回が、NHKさんなどに取り上げていただきました。


もちろん、広まってきたとしても、僕らが何のためにやっているかは忘れないように…。


では、オンライン修学旅行「シンガポール二回目」編のご報告です。


二回目のシンガポールへ

11/14に、オンライン修学旅行でシンガポールへ行ってきました。

前回が9/12だったので、二か月ぶりです。シンガポールということで、再びゆうぼー先生のご案内!

ゆうぼー先生のツイートにあるように、インド系の町で行われるお祭りDeepavaliを見てきました。時間の関係でさっくり一コマだけ。

この「二回目」「違う側面」「さっくり一コマ」が、オンライン修学旅行ならではでとても好いなと思ったのです。


今回どんなことをしたかというと…


キレイ、だけじゃないシンガポール

前回、シンガポールのキレイさに驚いていた子ども達。

でも今回ゆうぼー先生が案内してくれたインド系の町リトルインディアは、また違った雰囲気でした。

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民族衣装を着て案内してくれるゆうぼー先生(THE民族衣装を着ている人はむしろ少ないので目立っていたとか笑)

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このDeepavaliは光の祭典であり、光が闇に勝ったお祝いだそう。家のランプに神様が来る、という言い伝えがあるそうです。

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ビルの立ち並ぶ前回のTHEシンガポールとはまた違う街並みが面白かったです。子ども達の反応も「中国っぽい」「カラフル」「インドっぽい」と様々。

なお、ゴミは普通に落ちているそうです。画面にも映っていました。ポイ捨てしたら罰金という決まりはあるけれど捨てられている、とのこと。

子ども達は「へえ~」と反応していたようです。

ゆうぼー先生は「二回目だから色々な場所を廻りたい。”キレイな国”というイメージを取り除きたい」と仰っていたので大成功。

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香港とNYで取り上げたからか、信号に反応している子も多かったです。「雪が降らないのに、どうして信号がタテなんですか?」は好い問いだなあ。


余談ながら、シンガポールでも鬼滅は大人気!映画が公開されたらしい。

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外国!という感じのお寺。ヒンズー教のしきたりで、靴を脱いで入るそうです。

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「そうなんだ!」って、文化の違いに触れられるワンシーン。

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最後はフードコートに行きました。色々な料理、食べ方。この場所を最後に持ってきたのは、ゆうぼー先生がここで伝えたいメッセージがあったから。

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「みんな違ってよい国、違いが集まっても成り立っている国」ゆうぼー先生のメッセージ

ゆうぼー先生が子ども達へのクイズで出した通り、シンガポールには中華系、インド系、マレー系の方が多く暮らしています。

今回訪れたリトルインディアはインド系の方ばかりの町。中華系、インド系、マレー系、それぞれの町があります。

色々な民族の人がいても国として成り立っているんだよ、ということ。

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シンガポールには色々な人達がいて、だから人と違ってもいい。

食べ物だって、インド系、マレー系、中華系のものがあって、それがこういう一つの場所にいっしょにある。

「僕はありのままでいたいんです」とゆうぼー先生。ありのままでいてよい雰囲気をシンガポールでは感じるそうです。

当たり前のようにみんなが違う、違ってていいよねという感覚。

子ども達も「いろんな人が交差する街って綺麗ですね」「とても良い感じですね」「みんな同じように接していますね」「ぜひ行ってみたいです」と返していました。

罰金の国と言われるけれど、みんながルールを守っていて、安心で、違ってもよい国。それがシンガポールなんだよというメッセージ。


このメッセージは、二回目のシンガポールだから染みてくるものではないかと思うのです。ここに、「学習」としての可能性がものすごくありそう。


「さくっと一コマ、二回目オンライン修学旅行」という可能性

思えば、二回もシンガポールに”旅行”ができるってすごいことです。しかもさくっと一コマ40分。ダレる前に終わり。

オンラインじゃないと出来ない形。

オフラインじゃあ一年に二回も行くなんて出来ない。まして実際に行ったらその時間を充実させようと内容を盛り込みまくる。
(体験学習とか、プログラムで埋め尽くされがちです)


そして、この形だから届けられるものがあるように思うのです。

それは、ゆうぼー先生のシンガポール愛。きれいだけじゃないシンガポールの一面。民族のこと。

これらはきっと、二回目だから染みてくる言葉。

「回を重ねるから起こる学び」がある。そして二回も三回もできるのってオンラインだからこそ。

なんでもそうですが、一度目は情報を受けとるので精一杯。あるいはエンタメ。二回目は分かりやすいエネルギーは落ち着いても、その分より学びが進む。

この辺り、オンライン特有の学びのヒントが見え隠れしています。

それはきっと、「オンラインもリアルにする」ということ。

考えを深め、またnoteにまとめてみたいと思っています。


今回やってみての気付き、他にも色々ありました。


「オンラインをリアルにする」ために、いくつか見えてきたこと

①教室の先生が入ってくれることで教室の感じが伝わる

やっぱりチャットだけでは教室の雰囲気をつかみながら進めることは難しいです。クイズの待ち時間も、選ぶ言葉も話すスピードも、「これでよいのかな」と思いながら進めざるをえません。

ですから今回、教室の先生が何回か入ってくれて「信号を見たいって言ってま~す」とか「柱に貼ってある紙を見せてください」と言ってくれたことが有難かったです。

現地の方は基本的にスマホ画面だけ、コーディネーターの僕もチャットしか見られておらず、チャットに挙がらないつぶやきには気づけません。そこを拾ってくれるのが教室の先生。子ども達が今もっている興味と、こちらが伝えたいことをチューニングしてくれる方、大事だなあと。

だから「双方向性」というリアル感が生まれる。

ちなみに実際の教室での子ども達はというと、
「鬼滅のバスがあるんだ!シンガポールでもやっているんだ!」
「ゆうぼー先生が民族衣装だ!」
といった声が多かったようです。

汚い国!とか、嫌だ!というような反応は無かったとか。よかったです。


②やり取りやハプニングがあるから「この人ホンモノの人間なんだ」が感じられる

40分の中にも色々ありました。

民族衣装を着ているゆうぼー先生におじちゃんが話しかけてきたり、寺院の長蛇の列を見てゆうぼー先生が警備員さんに英語で待ち時間を聞いてみたり。ハプニングがあるから「リアルなんだ」と感じられる。

チャットを見てゆうぼー先生からのコメントが返って来たり、あれを見たいと言ったら見させてくれたり。そういうことで「本当にこっちの声で変わるんだ」「私の一言で反応してくれるんだ」という感じられる。

予定されたコースを歩くだけじゃなく、子ども達の興味に合わせて歩く。だから実際に行きたくなる。住んでいる方だからこその言葉だから入ってくる。

このオンラインでの「リアル感」が、学びにはとても大きい意味をもつのだろうと感じています。



とても好かったこの回。もう少し雰囲気を知りたい貴方には次の動画をご案内させてください。


体験、オンライン修学旅行!ゆうぼー先生のシンガポール案内動画

案内した勢いで、ゆうぼー先生はYouTube動画も作っちゃったらしいです笑

学ぶ刺激を大人ももらえるって好いですよね。自分が影響を与えられたわけだから、子ども達も嬉しいだろうなあ。


オンライン食育を始めた仲間もいまして、単なるオフラインの代替ではないオンラインの可能性が、オンラインだから生める教育が少し見えてきた気がしています。

そのことについても、また書いてみたいと思っています。

ゆうぼー先生、有難うございました!

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