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2019年のおすすめ本・音楽・アプリ 10選

2019年もたくさんの本・音楽・アプリに触れまくってきました。
1年の振り返りも兼ねて、今年に出会ったおすすめの本・音楽・アプリをまとめてみたいと思います。

2019年に出会ったおすすめの「本」 3選

今年は91冊の本を読みました(詳しくは「2019年に読んだ本 91冊」へ)。

UXデザインを生業にしているということもあり、デザイン系やビジネス系の本を中心に読んでいますが、ありきたりなフレームに嵌まりたくないので、なるべく様々なジャンルの本を手当たり次第読むようにしています。
そんな中で、2019年に特に良かった本を3冊だけ、ご紹介します。

● ホモ・デウス / ユヴァル・ノア・ハラリ

世界的ベストセラーの「サピエンス全史」の続編にあたる本。とにかくおもしろくて567ページもあるんですが、夢中になって読んでしまいました。

人類(ホモ・サピエンス)が何千年にも渡って苦しめられてきた「飢餓・疫病・戦争」という3つの問題が劇的に解決した今、人類ははっきりと「幸せ」を目標とし神に近い存在(ホモ・デウス)にアップグレードしていくことを目指すだろう。
という説をとてもドラマチックに、かつ説得力を持って説いていきます。
大局的な視点で人類が向かう未来について想いを巡らすことができる良本です。

● 苦しかったときの話をしようか/森岡 毅

ビジネス書を読んで、初めて泣いてしまいました。電車の中でオロオロと。
日本を代表するマーケターであり「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」の著者でもある森岡 毅さんの新刊なのですが、この本は森岡さんのキャリア論を語った本です。

キャリア戦略においてコントロールできる変数は「①己の特徴の理解」「 ②それを磨く努力」「③環境の選択」しかないと説き、自身の挫折のエピソードを交えて、とても感動的に「チャレンジする勇気」を与えてくれる素晴らしい本です。

● 言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか / 塙宣之

ナイツの塙さんが、毎年のM-1出場者の漫才を細かく分析し、それぞれの特徴を体系的に整理して「漫才」というものを科学している、めちゃくちゃおもしろい一冊。

漫才というものに、こんなにも深い「思想」や「流儀」や「テクニック」があるものなのか!という発見を与えてくれます。
漫才に限らず、普段私たちが生活の中で何気なく目にしている全てのものには、プロフェッショナルの深い思想が宿っているんだと気付かされる良本です。


2019年に出会ったおすすめの「音楽」 4選

今年もSpotifyでたくさんの音楽に出会い、ヤバい音楽に出会うたびに脳天を直撃されてきました。

もともと大の音楽好きで、CDを1000枚以上は買い漁ってきたキッズなのですが、最近はSpotifyのプレイリストで新しい音楽との偶然の出会いをたしなむ大人になりました。
そんな私が、2019年に出会ったヤバみのある音楽を4つだけ、ご紹介します。

● Sex & Food / Unknown Mortal Orchestra

2019年はUnknown Mortal Orchestraとの出会いが最も衝撃的でした。
ジャンルでいえばインディーロックにあたると思うのですが、ソウルやファンクの要素をうまく織り交ぜつつ、時々サイケデリックな部分もぶちかましてきます。

ただし、全体的にはとても心地良いまとまりのある音楽で、オフィスや休日のリビングで欠けていても何の違和感もない、その誰にも真似できない絶妙なバランスがセンスの塊だなと思えるアーティストです。

● Virtue / The Voidz

2000年代にロックの歴史を塗り替えたThe Strokes。何度かライブを見に行ったことがありますが、そのThe Strokesのボーカルのジュリアン・カサブランカスが別のバンド組んでいたんですね。まったく知らなかったです。

偶然そのThe Voidzというバンドを聞いてみたのですが、脳天が一瞬で吹っ飛びました。The Strokesよりもずっとアバンギャルドでトリッキーなサウンド。ジュリアンの変わらぬ才能を再確信する素晴らしい一枚。

● Sungazer, Vol.2 / Sungazer

どこの誰なのかまったくわからないのですが、Spotifyで偶然流れてきて、卒倒してしまった一枚。

おそらくベースとドラムの2人組なのですが、ロックとエレクトロニカの狭間で、ハイパーテクニカルでドリーミンなサウンドをかましてきます。特に1曲目の「Drunk」という曲はその名の通り脳みそを酩酊させる破壊力を持っています。

● Untitled Substance / Damon Zucconi

こちらもどこの誰なのかまったくわからないのですが、初めて聞いたときに気が狂いそうになるくらいカッコよかった一枚。

ミニマルなエレクトロニカなのですが、4曲目の「A.P.I」なんかは反復する音型がかなりクレイジーで、大音量で聴くと半狂乱になりそうなほどの作品です。


2019年に出会ったおすすめの「アプリ」 3選

今年もたくさんのアプリをインストールしてはアンインストールする1年でした。
そんな中で、幸せな気分に浸ることができたアプリを3つだけ、ご紹介します。

● Florence

ご存知の方も多いかもしれませんが、Florenceというインタラクティブで絵本のようなゲームアプリ。

1人の女性が恋に落ち成長する過程をミニゲームで辿れるシンプルなアプリなのですが、ストーリー・音楽・インタラクティブ性の3つが素晴らしいクオリティで噛み合って展開されていき、あまりの没入感にラストは泣いてしまいました。
こういうアプリをつくりたい、と思わせてくれる大好きなプロダクトです。

● FLOWER

花瓶に飾ることができるきれいなお花をサブスクリプションで届けてくれるアプリ。

お花のサブスクリプションというサービス自体は他にもありますが、アプリの絶妙にかわいくてオシャレなデザインと機能のシンプルさから、ユーザーのターゲティングと体験デザインの妙を感じます。
サービスとデザインがぴったりのハーモニーを奏でている良いアプリです。

● メモ

iPhoneやMacを使っている人なら誰でも知っているApple純正のメモアプリ。

何がおすすめかというと、iPadのApple Pencilでの書き心地が抜群なのです。今年に入って初めてiPadを利用し始めて、あらゆるメモ系のアプリを試しまくったのですが(有料アプリを含めて15個くらい)、書き心地に関してはApple純正のこのメモアプリが圧勝でした。
ほとんど実際の紙に鉛筆で書いているのと変わらない体験をもたらしてくれます。


以上です!
2020年はどんな素晴らしい本・音楽・アプリに出会えるか楽しみです。

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