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4月から講師に昇任しました。これから私が目指すビジョンとは…

 「おお、どうした。いきなり自慢か。」と思われるかもしれません。また、「職位のことを書くなんて。」とも思われるかもしれません。はたまた「頭でもおかしくなったか?!」と思っている方もいらっしゃるかもしれません(笑)

 しかし、私にとって職位は目的ではなく手段であり、これから自分がどーしたいのか、何を今考えているのかを書き残すこと、そして、これを読む変わり者のあなたと仲間(ただし、仲間になりたいと思ってくれる方に限る(笑))になるためにも発信したいと思っています。

どーぞ、よろしくです!!


保健師の力で岩手を元気に!!

 かなり抽象的な目標で恐縮です(笑)また、看護学部の教員なので「看護の力で!!」としたいところですが、一人の人間ができる範囲なんて限られています。私はいつも自分の専門とする「公衆衛生」という領域で貢献できることをベースに考えることにしています(もちろん保健師という立場から連携することは超絶考えていることを申し添えます)。
 この目標を叶えるために、大学教員の業務である教育、研究、地域貢献に沿って書いてみましょう!!

目標達成のために:①教育分野の目標

★2038年(尾無50歳)までに現場に修士保健師10名爆誕させる。 
 さぁなぜ、このような目標を立てたのかを解説してみましょう。まず、なぜ50歳か。

キリがいいから(笑)。

では、なぜ10名か。岩手県は9圏域プラス盛岡市で10ブロックに分かれるので、というのは後付けで、

キリがいいから(笑)。

 ちょっとふざけているな、と思われたと思いますが、冗談を織り交ぜながら、結構本気です。
保健師で修士をもち、現場で活躍されている人は全国的にも少ないと思いますが、岩手県はかなり少ないです。基本、保健師国家資格課程を大学院で学んでいるか、希少価値の高いガッツあふれる保健師数名が、血みどろになりながら修了している程度です。

 しかし、現在の保健師の仕事を見てみると、昔からのベーシックな仕事に加えて、虐待や自殺対策、生活習慣病のハイリスクアプローチなど、複雑多岐にわたる課題に対応する事が求められ、保健師達の業務量は、おモリモリになっています。

 また、「保健師といえど事務職だよね」と事務量も右肩上がり。業務量が増えれることで裁量も失いつつある、というのが現状かと思っております(保健師活動領域調査より)。

 このまま進んでいくと、「保健師って面白くない、大変。」となり、優秀な人材が来ても辞める、そもそも来ないという事態が起きかねない(いや、むしろ、結構、すでに、起きている。)。

 だからこそ、現場での経験に基づき、ロジカルに思考し、業務改善と効果的な保健師活動の実施ができる人を1人でも増やすことが重要だと思っており、修士がまずは一つの解決策なると考えているからです。

 これらは後ろ向きな話し。

 私はもう一側面あると思っていて、近年は「健康」がメディアでもよく取り上げられ、健康志向の人が増えたり、健康に気を配る人も増えてきたと思います。煙草を吸ってるのがかっこいい!!はもう昔話ですね。
 また、新しい健康日本21プランでは、「誰も取り残されることのない、健康になれる環境づくり」も盛り込まれています。

「公衆衛生の専門家、保健師よ、進化が求められるぜよ‼️‼️‼️」です。

 でもどうでしょうか。

 保健師と教員を経験して思うことは、現場での研修の機会は充実しているものの単発な企画が多いし、基礎教育だけでは、知識や技術を定着させることはかなり厳しいということです。

基礎教育には限界があります。学生には人生経験も保健師経験もありません(あたりまえ)。そこにいくら緻密な講義をしても、工夫された演習をしても、いい実習をさせていただいても到達できるところには限界があります。カリキュラムも過密になり、4年大学で「もっと、もっと教えなきゃ!!」なんてやり始めたら、学生がパンクしてしまうのは目に見えています。以上より、即戦力なんてまず無理です。

一方で新任期保健師になると毎日が経験の嵐です。学びたい、学ばなければいけない思いに駆られますね。
 それを現場の保健師さんたちが一生懸命育てます。ただし、その教育をする保健師さんたちも多忙なのです。

 そこで、その経験を基に論理的に思考し、自分で解決法を見つけられる、主体的に動ける、高校生や大学生に憧れられる、そんなパワフルな修士保健師を育てたい、そう思っているわけです。

目標達成のために:②研究分野の目標

 私は、研究力が基盤となり、教育・地域貢献ができると考えています(ゆって自分はまだまだ研究できませんが…)。

看護教員は教員になった瞬間から現場感覚が落ちます。そして、ほとんどの看護系大学教員は多忙を極め、実習では現場に行くものの、看護師・保健師・助産師として現場で働く時間を確保できていている人は少ないと思います(医師は忙しくても現場での診察の時間をとっているのは本当にすごいな、羨ましいなと思います)。私もその一人です。

 その教員が地域貢献をするとしたら、現場で使える知識や技術を提供しようとしたって限界があるのではないかと思っています。少なくとも自分は難しいと感じます。

 教育分野でもこの弊害はあり、最新知識を伝えたり、いきいきとした事例の話をすることは年々難しくなります(現場の保健師さんの話はやっぱり面白いしキラキラしている)。

 だからこそ、研究力(≒課題解決能力)を磨き、そこに存在価値を見出す必要があるのではないかと思っています。

別の視点から言うと、大学も「生き残り」を意識してやっていかないといけないと思うのです。選ばれる大学にならないと、少子化時代ですし、看護大学はなぜか増え続けていますし、大学無償化を見据えると「国公立大学だから安心」なんてことはあり得ません(大学が無償化になれば、国公立の大きな魅力である「授業料」で選ばれなくなりますね)。
 やはり、研究力を基盤とした確かな教育力と地域と繋がり課題解決に取り組んでいる教員、すなわち「選ばれる教員」にならなければ、と思うのです。そして、研究費を外部からとってくる(大学も潤う)、研究を地域に根付かせる(研究きる修士・保健師を増やす→学部生、修士生をとり授業料を得る→大学も潤う)なども重要だと考えれば、やっぱり必要なのは「研究力だよね~」と。

※ただし、これは尾無が勝手に考えている事なので、人にこれを求めるつもりはミジンもありません。

 なので、私は自分が理想とするような研究力がないことを自覚しているため、5年で7本の論文とこれから2年間も複数執筆できるだけのデータをとってきました。また、現場や同業からの相談や依頼も増え、研究チームにも複数所属できるようになりました(幸せ)

 もちろん毎回反省ばかりで、中身はまだまだです。ただ、書いて書いて書きまくる(もちろん世の中のためになると思うものを)。

 そして、この5年の研究生活を通じて、「修士で学んだこととや自己学習だけでは超えられない壁きたな」と実感。だからこそ、心の底から、博士課程に進みたい、と思うようになりました。

大学教員は論文を書かないと、基本的には昇任できません。
 そういう理由があってか論文を書いていると、「おお、意識高いね~」とか「”昇任”欲求髙いね~」とか、「熱いね~」とか言われることがあります。

しかし、これまで述べてきたように考えているため、むしろ研究しないという選択肢ないのです。リスペクトする医師たちからは「看護系教員で本質的な研究ができている人ほぼ皆無」と言った𠮟咤激励をいただいていますし、リスペクトする看護系教員は皆、研究と地域貢献をしまくっています。だらだら書いてしまいましたが、研究者として”本物”になるために日々準備を進めています。

目標達成のために:③地域貢献の目標

 教育、研究のことを熱く書いてきましたが、一番自分がやりたいのは「地域貢献」です。教育力はいい土づくり、研究力は畑を耕す道具、地域貢献は地域に実を実らす!と言ったところと捉えています。

 自分にはこの研究・教育力が不足していますが、これらを身につけて必ず地域貢献をしまくりたいと思っています。もぉ毎年現場と繋がった研究を数本同時並行で!が理想。

 保健師がパワフルになり、認められて数が増え、各地域で結果を出しまくり、岩手を保健の力で元気にできたら、私も笑って死ねると思います笑

 それをすでに達成している?!理想郷島根(図1)。

 「岩手になんか世にも奇妙な男性保健師教員がいるらしいよ」と全国の噂になれるよう頑張り、岩手県を公衆衛生のメッカにできるように、微力ながら貢献したいと思います。

 ここまでみなさんお付き合いいただきまして、ありがとうございました〜〜〜〜🎶

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