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12; ダサくて遅れてるのはダサいからイヤ

くたばれPPAP!」という、なかなかセンセーショナルな資料を見て朝からガクブルしていません。はい。多要素認証(の一つとしての二段階認証とか)の文脈でも言われているとおり、情報伝達をいくつか異なる経路でおこなうのを通じて認証するからこそ期待できるセキュリティ対策の意味で、「パスワードは次のメールで」には効果がほとんど期待できません。多要素じゃないじゃん、要素じゃん。
かつて「穴を掘って埋める」のを延々と繰りかえす拷問があったらしいです。それがなぜ拷問(=つらいこと)なのでしょうか?答えは簡単です。徒労すなわち価値の出せない行為を継続する(=意味の感じとれないことをやりつづける)のは、人間にとって苦痛だからです。

つらいことやめて、楽しく生きましょう!

今週注目の補助金・助成金

今週のはデカいです。

令和2年度「共創型サービスIT連携支援事業」事務局(デロイト トーマツ?)

「供給側」に立つITベンダ等が、API連携等により既存の複数のITツールを連携・組合せたものを「顧客」となる中小ユーザ企業へ導入し、共同でITツールの機能改善を進めることで、中小ユーザ企業の業務に即した利便性の高い新規ITツールを実装する取組を支援します。
また、今後の持続的なIT活用の促進を実現するために、当該ITツールの汎用化による業界内・他地域への普及や中小ユーザ企業側のIT人材の育成を目指します。

とのこと。くわしくは、令和2年度 共創型サービスIT連携支援補助金をご覧ください。

さて、ちょっと長くなっちゃうんで、できるだけカイミジにするよう心がけます。当の事務局に確認したところ「それは経産省に聞いてみて」と言われ、経産省の政策サービス課窓口の方と小一時間話しこみました。なにをって「日本は、どういう未来像を想定して、パッケージ化されたITツールの普及に補助金を出す事業をやってんの?データや機能の連携のなにに夢みてんの?」という質問です。IT導入補助金もそうなんすよ。原則的にスクラッチ開発には補助出ないんす。

回答をざっくり言っちゃうと、「ITツールのベンダ企業側には、つかいやすいものを開発するよう努力してほしいし、ユーザ企業側には、ITリテラシーを高めるよう勉強してほしい。そうすればきっと、(とくにユーザ企業に)競争優位性が確保できる」といった感じでした。一言一句正確なものではなく私の解釈がまじっているので、当の窓口の方や経産省の見解としてでなく、私独自の言葉として捉えてください。大事なので繰りかえします。経産省の公式見解ではありません。私の言葉です。

上の引用部分を言いかえた感じになっているの、読みかえすとわかりますよね。ツールとか連携とかっていうのはあくまで手段に過ぎず、補助対象のスコープ切りのため用いられた概念と勝手に推察しました。

当の補助金事業は、10月の上旬にはキャッチしていました。ただ、いまいち理解できないところがあり、つい先日のオンライン説明会に参加してようやくある程度見えました。さらに事務局への確認や上記のコミュニケーションによって深掘りしたんですけど、要するに、少なくない日本の中小企業がダサくて遅れてるってことなんですよね。「…、マジでやべんじゃね?」っていう危機感がなく、1000万以上2億円以下の事業にかかる経費の一部の半額を出す(=500万以上1億円以下が出してもらえる)だなんていう大きな補助は、そうそうできないんじゃないでしょうか。たとえばIT導入補助金なら、補助金額は数百万円がいいとこです。

2018年にデジタルトランスフォーメーションのムーブメントを興したり、先日マッキンゼーが緊急提言を出したり、「そろそろダサくて遅れてるって気づけよ!」とでもほえるかのような悲壮感ただよう状況。
ひるがえって私どうなの?って思うに、ダサくて遅れてる感は、あるんです正直なところ。つかいやすいシステムの開発ならじゅうぶんにできる自信があっても、モジュール化したりパッケージ化したりが進められていないので、ITツールの導入っていう概念にあてはまらない!スクラッチ開発やITコンサルとかならすぐできても、ツール販売の準備はととのってない!つまり顧客からすれば買いにくいかも!補助金申請できないし!!!!やべえ!がんばろうぜ!

ダサくて遅れてる中小企業を救う補助金事業が来年も実施できるかは、予算が確定していない以上今のところなんとも言えないようです。が、それでも私はいまがんばって準備すすめてます。今、午前9:50、きょうはもうこれ書くので疲れたんで仕事終了(ちーん)。

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