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ごぼう天ぷらのうどん


ごぼう天ぷらと言えばうどんである。蕎麦では合わぬ。
何故かそういう組み合わせが自然とできあがっていた。
はて、なんでじゃろ。

起源を探ってみる。
リボン状に薄く長く切ったごぼうをぐるぐるっと丸めて天ぷらにしたあの店か。柔らか麺の博多うどんのトッピングのごぼ天か。立ち食いにごぼう天はあったっけ?案外とごぼ天との邂逅は少ない。だとすれば、ここらへんが起源なのであろう。

ごぼう天とうどん、思い起こせば、いずれのお店も出汁が利いた薄い色の汁のうどんだった。関東のような醤油で黒くなったものではなく、いわゆる関西風。
この薄い汁、薄味というわけではなく色が薄くてもダシが効いた汁に、ごぼ天が入ると天ぷらが汁に染みるのと引き換えにごぼ天の香りや味が広がる。錬金術における等価交換みたいだ。
このごぼ天の味が染みた感じを味わうには薄い汁が良いとうまさとともに納得する。かつ、蕎麦よりも、うどんの方がより一層味が出てくる。うどんのほうが癖がないからか。

ちなみに、うどんのときは関西風、蕎麦のときは醤油濃いめにするのが私のルールである。ゆえに、薄い汁は必然的にうどんとなる。

そう。それゆえ、ごぼう天はうどんである、という定式が成立したのであろう。ごぼう天はうどんである、とさも自分の発見かのように自慢しようと思っていたら、体験上得た組み合わせであった。

きっと自画自賛しているたいていのレシピはどこぞで食べた味が起源なんだろうな。それでも良いよね。料理は発明よりもアレンジで広がるものだと思っている。

答えが出てすっきりしたんだが、今度はちくわ天はうどんかそばかという命題が気になり、食べたくなってきた。うーん、ちくわ天はどちらとも付き合いの良いやつのような気がするなあ。

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