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飽き性な僕が一年以上経っても FUJIFILM X-T5を使い続ける理由

こんばんは。トサノコージです。
写真展まであと8日となりました。

全体の準備の進捗は8割といったところでしょうか。

初日の午前に仕事入れちゃったことが不安要素ではありますが、なんとかなるでしょう。
多分。

写真界隈は今日は朝からGR についての話題がアツいですね。
あれはいいカメラです。
日常の相棒としては、気軽に付き合えるという面で最強ではないでしょうか。

写真を撮る人間にとっては、カメラは相棒も同然

なので、この話題に乗っかって、ここ一年僕がずっと使っているカメラの好きなところとそうでないところを紹介します。

ちなみに、写真展に展示する写真はほぼすべてこのカメラで撮っています。

そのカメラの名は
 

FUJIFILM X-T5


です


そもそもなぜ富士フィルムなのか


T5、発売してちょっと経ったころにX-100Vと入れ替えで購入したのですが、もう一年以上は余裕で経っている気がします。

僕はここ数年は仕事用のカメラはソニーのシステムで組んでいるのですが、趣味用に持ち歩くカメラはメーカーごと転々としています。

GR は常にあるとして、趣味用のメインとなるのはLUMIXのG1から始まり、X100も数代使い、ニコンやライカ、ソニーの小さなカメラなども色々と試してきました。

もともと飽き性な性格もあり、趣味カメラはだいたいスパンとしては半年ぐらいでメーカーごと変えることが多かったです。

それでも、なんだかんだと富士フィルムのカメラになることが多く、性に合っているのかもしれません。

ソニーの7Cや7m4 なども趣味用に持ち歩く時期もあったのですが、画質や撮りやすさ云々よりも「仕事道具の延長」ぽさが抜けなくて、気分を切り替えるための趣味用途には気分的に「重かった」のが原因です。
7Cとかメチャクチャコンパクトで良かったのですが…。

そこで富士フイルム。
実用性としても、趣味的要素としてもバランスが良いといつも感じています。

2022年の末ぐらいにX100Vから買い替えたのですが、携帯性が劣る以外に何の不満もありません。

T5に買い替えた理由の一つでありX100に無くて不満を感じていた「手ぶれ補正」についても今日が発売日?の 新型に搭載されたようですが、T5のお陰であまり物欲が刺激されません。

まあ、持ってなかったら絶対ほしくなっただろうけど

趣味用のカメラとしては自分のなかで最も付き合いの長いT5、まだまだ使い続けると思います。

何が気に入ってるのか? ざっと思いつく限り羅列していきたいと思います


X-T5の好きなところ

1.見た目が良い

すこしレトロなスタイル、思わず手にしたくなりますね。
現代の「いかにも」なゴツさが感じられません。

2.チルトが縦と横

例えば、ネコチャ〜んが道にいたとして、撮影したくなって猫の一まで目線を下げるのはよくやる手法です。

が、普通のチルトだと「あ、ここは縦位置で撮りたいのに!!」てなった時に、カメラより目線をさげる、つまり地面に這いつくばらないといけない場合があります。

道端でそんなことしてると、通報案件ですよね?

ちなみに僕はよく職質されます

そんな時に便利なのがT5の縦チルト。
仕組み的にどうなってるのか謎ですが、とても便利です。
GFX使っていた時に無意味に縦で撮ってカッコつけていたのをおもいだします。
上から覗く系のカメラに憧れるときってありますよね。
黒歴史。
GFXとかT系のカメラにしかこの機能は搭載されてないんじゃなかったけ。

3.電子高速シャッター

ノクトンとかの開放が明るいレンズを使う時に、シャッタースピードが早く出来ると良いですよね。その点T5はとても心強いです。

電子シャッターのときだけの機能ですが、確か1/180000秒までいけるはずこのあたり、α7の4だったりlumixのフルサイズのやつだったりにもない強みだったりします。
当然、動きモノとかには気をつけないといけないですが、NDフィルタが必要ないのは便利です。
流石に動画を撮る時には少し絞らないといけないですが。

4.軽い

手にフィットしつつ、重さを感じづらいのがメリットです。
実際にはそれなりの重量があるのですが、本体のコンパクトさと相まって、軽く感じます。APCSならではのレンズの軽さも強みです。

5.動画との切り替えがレバーで一瞬、そして設定ごと切り替わる

メニューボタンを押したり、ダイアルを回さないと動画モードに切り替えができないカメラがこれまで多かったのですが、T5からは電源レバーと同じように、レバー式で切り替えが可能です。切替時にすこし待たされますが、それでも動作が一回きりなのはとても便利、なれると指の感触で今どちらのモードなのか把握できます。

あと、各種設定を写真と動画で完全に切り替えることが可能なのが便利。
絞りリングの付いているレンズだと、そこの数値が優先されますが、ないレンズだと絞り設定まで動画用に変えてくる、はず。

6.フィルムシミュレーション含め設定がワンボタンで変更できる

みんな大好きフィルムシミュレーション。
僕も大好きです。
普段はクラシックネガで、たまにアクロスで。気分で変えたいものです。
これまではメニューに入っていったりと変更にひと手間かかっていたのですが、T5には「設定をワンボタンでまるごと変更」という機能があります。

普段はクラシックネガで設定どノーマルなのを、上カーソルキーを押せば直ぐにアクロス(ハイライト-2,シャドウ-2、グレインSrtong Large,明瞭度0,DR400,ホワイトバランスオート)などに変更可能です。
jpg運用が基本の人にはありがたい機能だと思うし、後述のC1でのRAW現像の際にシミュレーションは記憶してくれるので、便利です。
電源を一度落とすと、戻されるのが面倒ですが。

7.レンジが広い気がする

これは自分の体感というかほぼ気分なのですが、ここ2年ほどで 富士フイルムのカメラのダイナミックレンジが広くなってる気がします。

大昔、S5Pro というかなりマニアックなカメラをつかっていたことがあるのですが、あの頃とは雲泥の差。
RAW現像の際にとても心強いですね。


8.見た目が良い

この佇まい。
個人的にはフォクトレンダーのレンズとの見た目は抜群だと思っています。
小さいのも本体の良さをスポイルしないかと。

オールドレンズを付ける人も多いですね。

9.ダイアルが便利かも

個人的にはほとんど絞り優先オートかつ露出変更は親指ホイールで撮っているので、ダイアルはガチャガチャしないのですが、使う人にとっては便利かも。
ISOなんかは変えやすくていいですね。ロックをかけておかないといつの間にか変わっている、ということもあって一長一短ですが。

10.ブレ補正

X100から買い替えた理由の一つです。
「手ブレ補正なんかいらない」人はいっぱいいると思うのですが、自分は便利な機能はあればあるほど嬉しい人間です。
例えば、上のような写真を手持ちで気軽に撮りたいとき便利です。

11.アプリとの連携

JPGを転送する程度なら、アプリとつながるのも転送もかなり早いです。

IOSの仕様なのか、wifiとの接続時に2回ぐらい毎回確認が必要になるのは煩わしいですが、まあ慣れかなと。

12.クロップ

どこかのボタンに設定しておけば、1.5倍と2倍(多分)のクロップが可能です。
35ミリをつけて換算50ミリだとすると、75mmと100mmの画角が気軽に撮れる感覚です。
JPG撮って出し派の人にとっては、かなり便利なんじゃないかなと。

13.そしてクロップしてもまあまあの解像度

これぐらいクロップしてもまだ長辺6000pxあります。 タフ。

14.クリアになった

で、X100Vから比べてもだいぶ絵がシャープになったと思います。
これはセンサーの性能の差なのか、サイズがアップしたことによる恩恵7日はわかりませんが、前述のS5Pro を使っていたときからずっと感じていた富士フイルムの細部の「モヤッと感」がなくなった感じです。
木なんかの緑が入った写真で、葉っぱが遠景だとぼんやりした感じがあったのですが、それらが全く気にならなくなっています。
レンズはあの頃と同じXF 35mmとかも使っているので、レンズの性能によるものじゃないと思います。

まあ、感覚ですが。

15.防塵

安心ですね。
ただ、自分レンズ側が防塵防滴設計のものをもっていないので、ちょっと不安ですが。新しいのを買えって話なんでしょうけど、昔のレンズも味があって良い品があるっていうのも富士フイルムの強みなので。

16.バッテリ持ちがいい

これは異常に良いです。
撮り歩きながら500枚ぐらい撮っても自分の場合1/5メモリ減ってるぐらいです。あまり撮った写真を見返さないし、撮影したあとにすぐ電源を落とすのですが、動画も撮ってこんな感じなので、保ちはそうとういいかなと思います。
体感、ソニーの3倍もちます。

17.usbからも充電可能

これは富士フイルムに限った話ではないのですが、最近のカメラはモバイルバッテリーからUSB充電が可能なのが良いですね。
専用チャージャーとか持ち運ぶのめんどいし。
ていうか、チャージャーって付属であったっけ??

18.2スロット

これに関しては、別に仕事で撮る写真じゃないので、データが不測の事態で消えてしまっても辛いのは自分だけなので、さほど困ることはないのですが、あると安心感が違いますね。

一枚にRAWと動画、もう一枚にJPGのみ記録というやりかたをしてますが、前述のスマホ転送などをする際にそちらのSDカードのみ参照する形にすれば重たくないので、そういう点でも便利です。

19.C1でシミュレーションをベースにしてくれる

自分は基本的にRAW現像ソフトは「Capture One」を使っているのですが、このソフトだと現像時にフィルムシミュレーション(に近い)設定をベースに選ぶことができます。というか、撮影時のものが自動で適用されます。
これは便利。
ソニーなんかはこれができないので、何が違うんだろ?
GFX(競合)がRAW現像できるようになったぐらいだし、色々と大人の事情があるのでしょうが、いちユーザーにとっては便利で助かります。

20.見た目が良い

しつこいようですが、何度でもいいます。

ビジュが良い



ちょっと嫌なところ

1.親指スティックがしょぼい

どこにあるかわかりづらいし、押してると指がいたい。
X-H2とかと比べると明らかですが、この辺りの快適さは重視していない感じですね。

2.フォーカス位置がわからない

AFのフォーカス枠やMFで拡大表示する際の枠が白色でわかりづらい。
環境によっては全く見えません。
ほかのメーカーは赤とか、選択式だったりと便利なのに、これはいただけない。

3.クロップが昔からRAWに反映されない

これは昔からですね。
せっかくクロップ機能が便利なのに、RAWはフルサイズで残されます。設計思想なのだと思いますが、個人的にはRAW現像時にどんな感じでクロップしてたのか思い出すのが面倒だし、ファイルサイズの節約にもなるので、このあたりは選択式でRAWクロップができたら嬉しいなと。

4.クロップ表示でピーキングが表示されない

これはなぜかよくわからないですが、クロップ状態でピーキングが表示されません。ソニーのカメラと使い比べた時にわかる不便さです。

5.グリップ蓋が緩い

個体差なのかもですが、自分のは右手の平の内側でガタつきます。

ぐらいでしょうか?


 総じて、良いところばかりのカメラなので、当分は使い続けようと思っています。

仕事用はソニーのα1 で、趣味はフジのT5 で完成している気もします。

まあ、次から次へと世の中には新しい機材が投入されるので、目移りはしてしまうのですが…。

あ!

最初にお伝えしたように写真展の写真はほぼT5で撮っています。

クラシックネガベースに、自分なりのテイストを乗せた

コントラスト強めの、こってり仕上げ


となっております。

たまにはあっさり味のゆるふわ系の写真も撮りたいのですが、それはまあ、写真展が終わってからでしょうか。
ルミックスの感じ、気になるんだよね…。

あれ?T5を使い続けるってさっき言ったばかりなのに…。

それでは、本日はこのへんで。

また明日。


トサノコージ初個展「百日」まであと8日!
2024年4月5日(金)~7日(日)
@Hubase 東京都文京区水道2-13-4ビクセル文京103
にて
写真展前日までの「100日間」を撮影した写真展です。
同時進行でX で毎日その日撮った写真だけ投稿、インスタリールでショー
トムービーを投稿しています。
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