#398C|負の習慣を解体したい

ここに行くとほぼ必ずそうなる。これをやるとほぼ必ずああなる。というような、自分にとって抗いがたい強力な習慣というものがある。

誰にとっても効果を上げる共通ものもあれば、自分にしか効果がない固有のものもある。

ポジティブな効果をもたらすために意図的に作り上げたルーティンというのはいわばプラスの習慣で、そのようなポジティブな習慣のレパートリーは多いほど人生を健やかに生きるための助けになってくれる。

逆にネガティブに働く習慣が多いと苦労する。発動条件を踏んでしまうとフルオートでスタートし、自分をネガティブな状態に導いていくような習慣というのは、なるべくならゼロにしたいものだ。

しかしそれを「意識と行動」で変えるにはかなりの困難が伴うため、できるならまるっと環境ごと変えてしまうと早い。ということで、代表的なものが引っ越しと転職。

住む土地と家を変える。働く場所と付き合う人を変える。それもやみくもに変えるのでなくて、望む習慣を作るために効果が出そうな環境を狙っていく。

そうはいってもバンバン引っ越しや転職ができるわけではない。とすれば、やっぱり「習慣の構築・解体」の術にはなるべく長けていたい。


習慣の解体と再構築のためには、その習慣がスタートする「きっかけ」と、そこから自分が得ている「報酬」を見つけること。そして「ルーチン」としている行動を、別のモノに入れ変える。

これをやりぬく間、その工程を実行できている自分のイメージを繰り返し抱くことは助けになる。

さらにその達成を目指す人々の集うコミュニティに参加することは後押しになるが、わかりやすい習慣ではなく、自分に固有の習慣…仮に「くしゃみをしたらなぜかネガティブな気持ちになる」といったものを解体する、という目標はなかなか共有できる同志を見つけにくい。

わかりやすい習慣構築(ランニングの習慣をつけよう、とか英語を勉強しよう、とか)には「仲間と共にゴールを目指す」という試みがやりやすいが、マニアックな習慣の解体・構築は孤独な作業になりがちだ。

しかしこれこそ、実現できると深い効果がある。難易度高めの習慣構築とらいあるである。


今日は「その行動を取るとだいたいその後がしんどくなる」のに、「そこに行くとだいたいその行動を取ってしまう」といった負の習慣ループを起動させてしまって大きくつまずいた日になった。

私は単純に「作りたい習慣を作る」ことはある程度できるようになったが、解消したい習慣の再構築はまだまだだ。

おそらく人生を変えるような「習慣をあやつる力」とは、ポジティブな習慣を生活にプラスすることではなく、ネガティブな習慣を生活から解体する方にある。

もともとネガティブな習慣が少ない人は、そこにポジティブな習慣をプラスしていくことで人生はストレートによくなるかもしれない。しかしネガティブ持ちの場合はそれがボトルネックのように働いてしまい、なかなか一般的によしとされるような習慣を身に付けても人生がパッとしないこと場合も少なくない。

「ネガティブな習慣の解体・再構築」にも、じっくり時間をかけて取り組んでいくというのは、アプローチとして間違っているかもしれないが、今日の私はそんなことを思った次第。

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