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【イギリス生活】ロンドンのフットボールクラブ(プレミア以外)をまとめてみた

こんにちは。
お読みいただきありがとうございます。

みなさんはサッカーお好きですか?
ぼくは、代表選やワールドカップを観る程度ではありますが、好きです。

今日は、ロンドンのフットボールクラブ、その中でも日本語での情報が得づらいであろうプレミアリーグ以外のチームについて紹介しようと思います。


サッカーは実際のところ人気なのか?

イギリスは、サッカーの母国であり、トップリーグであるプレミアリーグは世界最高峰のリーグのひとつであると言われています。

ロンドンでのサッカーの人気はすさまじく、例えば、ロンドンのビッグクラブの一つであるアーセナルのホーム(エミレーツスタジアム)は、60,704人を収容できる超巨大スタジアムですが、ファンクラブに入っていない限り、ほぼチケットが取れません。

なので、「イギリスでサッカーは人気ですか?」と訊かれれば、もちろんYESです。ただ、ちょっと意外だったことがあります。

地元のフットボールクラブの熱狂的なファンが多い

悲しい話ですが、ぼくの英語力では、初対面のイギリス人と会話するとき、浅い話題に終始することがほとんどです。

その中でもスポーツの話は、ぼくの中で場を持たせる鉄板の一つなのですが、訊いてみると、フットボールを観るのが好きな人は割といます。どこのチームのファンなのか聞いてみたら、「地元の○○が好きなんだ。知ってる?」と返されることが何回もありました。

イギリスのリーグ制度

イギリスでは、次のような階層構造となっています。

・ プレミアリーグ 20チーム
・ チャンピオンシップ 24チーム
・ リーグ1 24チーム
・ リーグ2 24チーム
・ ナショナルリーグ 24チーム
・ ナショナルリーグ・ノース/サウス 各24チーム

プレミアリーグをTier 1とすると、Tier 6となるナショナルリーグ・ノース/サウスの下部にもTier 11まで広がっています。こちらの記事によると、Tier 5のナショナルリーグのプレイヤーの平均週給が1000~1500ポンドらしいので、プロとして十分生活できそうなお給料ですね。イギリスのサッカーの裾野の広さと盤石さを感じます。

ロンドンのフットボールクラブ

23-24シーズンにおいて、上に挙げたナショナルリーグ・サウスまでのリーグに所属しているロンドンのクラブは、なんと合計20クラブ

ロンドンは33の行政区に分かれているので、過半数の行政区が自前の強豪フットボールクラブを擁している計算になります。これだけ、クラブがあれば、地元のチームを応援する人がたくさんいても不思議ではありません。

プレミアリーグ所属クラブ

現在プレミアリーグに所属しているのは、アーセナル、トットナム・ホットスパー、チェルシー、ウエストハム・ユナイテッド、クリスタルパレスの7チームです。

プレミアリーグ所属7チームのホームスタジアム所在地

残る13クラブを全て紹介するのは、ちょっと骨が折れるので、今回は、チャンピオンシップ、リーグ1、リーグ2に所属する計6チームをまとめたいと思います。

チャンピオンシップ所属クラブ

上記のとおり、Tier 2のリーグです。チャンピオンリーグに所属しているのは、2チームです。

チャンピオンシップ所属2チームのホームスタジアム所在地

ミルウォール F.C.

ロンドン南部のサウスワーク区、バーモンドシーを本拠地とする1885年創立のフットボールクラブです。ホームスタジアムは「The Den」。

今季は16位につけています。

テムズ川を挟んで北隣に位置するウエストハムとは長年のライバル関係にあり、1899年以来100回以上のダービーマッチがあり、過去にはサポーター同士の衝突により、死傷者も出たことがあるとのことです。ミルウォールのファンはフーリガンとしても悪名高く、まさに南部のチームですね。

クイーンズパーク・レンジャーズ F.C.

ロンドン西部のハマースミス&フルハム区、シェファーズブッシュを本拠地とする1882年創立のフットボールクラブです。ホームスタジアムは「MATrade Loftus Road Stadium」。

ミルウォールとは対照的に、ネットを探してもあまり情報は見つけられなかったのですが、Wikipediaによれば、「控えめだが忠実なファン」がロンドン西部から集まっているそうです。すぐ西にはロンドン最大の日本人生息地であるアクトンもあるので、この辺に住むことになれば、サポーターになると楽しめるのかも知れません。

ただし、現在22位と順位は奮っておらず、リーグ1への降格危機にあります。

リーグ1所属クラブ

Tier 3に当たるリーグ1には、ロンドンから2チームが参加しています。

レイトン・オリエント F.C.

ロンドン東部のウォルサムフォレスト区、レイトンを本拠地とする1881年設立のフットボールクラブです。

今季は9位につけていますね。

サッカークラブを色々調べてみると、だいたいどのクラブでも、経営難に陥って選手を放出、これに怒ったサポートが暴動を起こすーーというエピソードがたびたび起こっています。レイトン・オリエントもその例にもれず、「非公式」のファンクラブが、たびたび暴動を起こしているという記事を見つけました。

カールトン・アスレチックス F.C.

ロンドン南部のグリニッジ区、カールトンを本拠地とする1905年設立のフットボールクラブです。

同じく南部のフットボールクラブであるミルウォール、クリスタルパレスとライバル関係にあるとのことです。やっぱり、国もクラブも、近いほど揉めるんですね。

現在は、19位につけています。

なお、カールトン・アスレチックスは、1998‐2007年にはプレミアリーグに所属していました。そのようなチームでもTier 3に落ちてしまうというのは、やはり競争が厳しいのでしょうか。

リーグ2所属クラブ

Tier 4に当たるリーグ2には、ロンドンから2チームが参加しています。

AFCウィンブルドン

ロンドン南部のマートン区、ウィンブルドンを本拠地とする2002年に設立されたフットボールクラブです。

現在9位につけていますね。

設立年が新しいのは、理由があります。もともとウィンブルドンには、ウィンブルドンFCという古豪のクラブがあったのですが、資金難等を理由に消滅し、ミルトン・キーンズというロンドンの北西80キロに位置する街に本拠地を移してミルトン・キーンズ・ドンズFCとして再スタートを切ることになりました。

この移転に納得がいかないウィンブルドンFCの旧サポータ―たちが設立したのが、このAFCウィンブルドンです。「ドンズ」というのは元々、ウィンブルドンFCの愛称であり、一部のAFCウィンブルドンのサポーターは、ミルトン・キーンズ・「ドンズ」と名乗ることに納得していないそうです。

サットン・ユナイテッド F.C.

ロンドン南部のサットン区、サットンを本拠地とする1898年に設立されたフットボールクラブです。

現在23位であり、降格の危機です。

Sky Sportsというペイビュー業者が、リーグ2の試合のハイライトの動画を自社のWEBサイトに上げているので、見てみたら、リーグ2で最下位争いしているチームの試合でも、結構人が入っていて驚きました。やっぱり、イギリスのサッカー人気は根強いですね。

おわりに

いかがだったでしょうか。

ちょっとした思い付きで調べ始めてしまったのですが、結構大変でした。

ぼくがサッカーにあまり詳しくないため、深いことは書けなかったと思いますが、ご了承ください。

今回紹介したクラブは偶然にも南部のチームが重なっていましたが、リーグ2の一つ下のディビジョンであるナショナルリーグには、北部のチームもそれなりにあります。

おそらく、お住まいになる地域の近くにも、きっと地元のクラブがあるはずなので、足を運んでサポーターになってみたら、こちらならではの濃い体験ができるかも知れません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
このエントリーが豊かなロンドン生活の一助になれば嬉しいです。


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