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「しつこさ」とは?

本題に入る前に。

1970~80年代に「太陽にほえろ!」という人気の刑事ドラマがありました。今朝、朝日に向かってウォーキングした時、「どんなふうに吠えるのだろう?」と考えてみた今日この頃です。

さて、本題に入ります。

経営には「しつこい」という言葉と行為が必要な場面が意外と多いことがあります。

「しつこい」という言葉の意味を調べると・・・

1. うるさくつきまとう。くどい。
2. 色・味・香りなどがあっさりしていない。

このようにあまり良い意味で使われてない言葉ですけど、経営には、とても重要な言葉であり、行為のように思えるので、今日は「しつこい」について、自問自答してみようと思います。


「しつこい」と似ている言葉には、「しぶとい」「徹底する」「粘り強い」「習慣化する」など、経営やビシネスシーンでは、とても大事なキーワードばかりのようだ。

その中でも「しつこい」は、「うるさくつきまとう」「くどい」などの意味があるようなので、あまりキレイな言い方ではなく、キツイ言い方だ。だから、なおさら使いたくなる。特に自分に言い聞かす時は尚更だ。マゾのようだが、経営者はマゾが多いというが、そのとおりだ。

「しぶとい」は、ややキツさがあるが、「徹底する」「粘り強い」「習慣化する」は、少しきれいごとのようにも感じる。

社員は「しぶとい」という言葉をどのように感じるのだろう。「しぶとくなって欲しい」「しぶとくやって欲しい」と言われたら、どのように響くのだろう。

まあ、そんなことより、自分がしぶとくなって、しぶとくやっていないと、
社員に伝えても全く伝わらないだろう。

言葉の意味や響きは、これ位にして、「なぜ、経営やビジネスにしつこさが必要なのか」を考えてみることにしよう。

目的や目標を持って行動を起こす時に、必要なことを整理してみた。

1. 目的を明確化する
2. 目標を明確化する
3. 目標を細分化し、初期目標を決める
4. 初期目標達成のために必要なアクションをピックアップする
5. 4のアクションに必要な習慣を決める
6. ピックアップしたアクションを全て実践する
7. 必要な習慣に対して、自分を裏切らず行動を起こす
8. 初期目標を達成させる
9. 1~9のプロセス経験を次の目標とアクションのために活用する

10. 次の目標を決める
11. 次の目標達成のために必要なアクションをピックアップする
12. 11のアクションに必要な習慣へブラッシュアップする
13. ピックアップしたアクションを全て実践する
14. 必要な習慣に対して、自分を裏切らず行動を起こす
15. 次の目標を達成させる
16. 10~15のプロセス経験を次の目標とアクションのために活用する

17. 10~16を繰り返す

目的は大きいことだけど、すぐに届くものではないことが多いし、そもそも目的は達成してしまうものではなく、いつまでも追っていけるものであるべきだし、何度も繰り返し設定するものではない。
なぜならば、大きいことである目的は、手が届きにくいからこそ、目指している自分に酔っているし高揚する。このこと自体は、アドレナリンも出るし良いことだと思う。

ただ、少なくとも、大きいことである目的を目指して、大きな目標を達成するためには、まずは小さな目標を設定し、それを達成していかなければ、大きな目標は達成できないし、目指している目的に近づくことはできない。あたりまえのことだ。

1~16、そして、17以降の繰り返すプロセス自体を見ているだけでしつこく感じる。良い感じになってきた。

なかでも、
・ピックアップしたアクションを全て実践する
・必要な習慣に対して、裏切らずに行動を起こす

は、しつこさがなければ、絶対に成し遂げられない。

29年経営者として、小さい組織だけど束ねてきたつもり。だけど、今さら「しつこさ」の重要性を気づいた。

実際に一部「しつこく」やれてきたこともあるが全く足りない。だから、まず自分に言い聞かすべきだ。「しつこくなれ」「しつこくやれ」これを時々言い聞かす程度ではだめで、それこそ四六時中、「しつこく」言い聞かす。「しつこさ」が意識しなくても習慣化される。無意識が当たり前になるまで。

企業全体がしつこい組織は、きっととても強いのだろう。想像ができる。

組織を束ねるリーダーとして、まずは、自分が最もしつこくなる必要があるだろう。

自分ができて初めて、社員やチームメンバーに伝えられることだ。「しつこくなって欲しい」「しつこくやって欲しい」と。

まだ全く実現できていないけど、そのことによって社員もチームメンバーも「しつこい」人間になれるだろう。そうしたら、目標は達成され、目的に近づき、自分がまず成長する。そして、社員やチームメンバーも成長する。

このような順場が正しいはずだ。

とにかく、毎日毎日、淡々とこなす。しつこく。

ただ、ここでもう1つ考えておいた方が良さそうだ。

逆説だが「しつこく」できなくなることとは何が原因なのだろうか?

このことを全て潰せば、必ず「しつこく」なれるはずなので、少し考えてみよう。

1. 体調に波がある
2. 疲労が溜まっている
3. モチベーションが続かない
4. 集中力が続かない
5. 動機づけが足りない
6. 結果がでない
7. 時間が足りない
8. じゃまが入る
9. 批判される
10.コロナ感染や天災の被害の影響

なるほど。これを全て潰してみよう。

体調や疲労は、そうならないように健康管理をするしかない。
モチベーションなんてそもそも入らない。もしどうしてもモチベーションがいるならば、目的が本当にやりたいことであれば、ワクワクするはずだ。例えそれが静かなワクワクだったとしても、モチベーションのレベルはすぐに超えるはず。

集中力が続かなかったり、動機づけが足りないのであれば、一旦止めて、また今すぐやれば、集中力はつくはずだ。脳科学者の茂木さんが言っていた「最も集中することは、あれこれ悩んでいないで、今すぐやることだ。やれば勝手に集中し始める」と言っていたことを思い出す。

結果がでないのであれば、結果を出すまでの「しつこさ」が足りないからだ。しつこさが足りないから、結果が出ない。結果が出ないから、しつこさの重要性が理解できない。「卵が先か、鶏が先」かみたいなものだ。だから「しつこく」やるだけだ。

最後に「じゃまが入る」「批判される」「コロナ感染や天災の被害の影響」
は、自分ではどうにもならないことだ。いわゆる外部環境の影響なので、あきらめて、自分でどうにかなることだけをする。または、そのことを知る。これでいいだろう。

あとは、信じることだけだ。毎日毎日「しつこく」やりきれば、結果が出るということを。

そうすれば、毎回目標を達成できるし、目的に確実に近づくことができる。
そして、自分にも誇りが持てる。きっとその先には、家族、親族、社員、顧客、取引先、関係者を物心ともに豊かになれる。「しつこく」やりきれば。


というわけで、今回は、自分の頭の中でうごめく自問自答を言語化してみました。

ただ、夫婦間での「しつこさ」は、使用方法に注意が必要です。(笑)

遅すぎますが、最近になってようやくこの「しつこさ」が必要だと、深く思うようになったわけですが、結局、経営者・組織のリーダーとして何を「しつこく」やろうとしているのかと、その思考錯誤を、近々具体的に言語化してみようと思います。


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