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サイエンス(SCIENCE)がもたらす新しい可能性とストーリーの出現

サイエンスとは通常は自然科学のことを指し、自然に存在する様々な現象を対象とし、その法則性、規則性などを明らかにする学問。例えば、生物学や物理学などです。

私が従事していた生物化学では生物を構成する物質や生体内に生じる化学物質およびその化学反応の過程を対象とする科学で、アミノ酸、糖、脂質、ビタミン、ホルモン、たんぱく質、核酸などの化学分子について研究するものです。それら身体を構成する分子が、精巧で緻密、バランスのとれた正確な変化、分解、複製、再生などを絶え間なく行うようにデザインされていることを実験を通して実感してきました。

最近、Gregg Braden グレッグ・ブレーデンさんの We are the technology we have been waiting for というオンライン講演を聞いて上記の考えを更に深くし、更に刺激を受けたので紹介したいと思います。
グレッグ・ブレーデンさんについては、
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4903821277/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_taft_p1_i0

まず、「サイエンスは常にアップグレードされるようにデザインされている」ということ。
当たり前のことですが、常に新しい発見がなされ、古い理論などが新しいものに書き換えられうるはずです。しかし、時には、ある事を受け入れるとそれを否定するような研究を受け入れ難いということがありますよね? はっとさせられました。真理であるかのように信じ切ってしまうことが。。。。そして時にはそれに基づいて、彼はストーリーと言っていますが、私達の人生が左右されているということです。

今の人類世界の基盤となっているのはどんなストーリーなのか? 
それはダーウィンが1859年にOn the Origins of Speciesという本を出版した時から始まっているとのこと。競争と戦いによって、強者が選択的に生き残るという理論。このストーリーが今だに私達自身の考え方や社会生活で大きな基礎となって、分離、差別、闘争等を生み出しているとグレッグさんは考えています。

でも世界は変化しています。新しいストーリーが新しいサイエンスによって出現してきているのです。それは、私達人類がランダムな変異などによって偶然に出現し、ゆるやかに環境に適応できるものが生き残り進化してきたのではないということです!

20万年前に新人類は出現しましたが、その時すでに現代人とほぼ同じ能力のポテンシャルを持っていたのです。このことは信頼できる科学的証拠があるそうです。

私達はテクノロジーを発達させることで、便利で安全な環境を作ろうとしてきました。私たちは力不足で不完全な弱い存在だからと信じてきたからかもしれません。しかし、私たち自身が外のテクノロジーではなしえない優秀なソフトテクノロジーであると彼は言っています。つまり、すばらしい自己制御、自己治癒力を備えた、機械には成しえない優れた力を持っているのです。

それがの本当の私たちの姿であり、その力を本当に知り、自分を愛することが新しい世界への道であるとグレッグさんは言っています。最初に述べたように、私も同感で漠然と考えていたサイエンスの役割がはっきりと私の胸に落ちてきた感じです。

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