【課題解決】中小製造業の商品開発 競争優位の実現
TECH-TOSHIです。
今回は、東京理科大学 MOTにおける 経営戦略とマーケティングに関連する講義から、『競争優位の実現』について、ご紹介します。
1.ポイント
内容は、
『競争優位の実現は、企業を取り巻く外部環境要因と各企業の内部要因との適合から、もたらされる』でした。
そのためには、まず、SWOT分析により、諸要因の適合を検討することが必要で、
内容は、
①外部環境の分析(社会、経済、競争)の機会と脅威
②内部要因の分析(資源、組織)の強み、弱み
でした。
<参考文献> 網倉・新宅、「経営戦略入門」、P39、日本経済新聞社
2.講義からの気づき
講義から気づいたことは、
「SWOT分析を、やったことはあるのか?」 です。
SWOT分析で実施することは、
①業界や競合の調査からの自社の機会と脅威の明確化
②そして、自社の保有する資源を抽出しての強み、弱みの明確化
③自社の組織の強み、弱みの明確化
です。
3.現状
自分が勤務していた製造業での経験です。
個人的には、SWOT分析をやったことがありましたが、他の社員がSWOT分析をやっていたのを見たことはありませんでした。
(MOTの講義の課題に対しては、何人かの学生が自社のSWOT分析レポートを提出していました。)
また、実際にSWOT分析をやってみるとわかりますが、外部環境は、調査すればなんとかそれらしい分析・結果はまとまるのですが、自社の保有している資源の、特に見えない資源と、組織的な強みの明確化が非常に難しかったです。
あるとき、「自社の強みはなんですか?」 と、ある経営層に質問したことがあります。
すると、『お客が言ったことを、「はいわかりました!!」となんでもやる「対応力」だよ』 と回答されたことがありました。
「これは内部要因における組織の強みになるのだろうか?」 と首をひねったことを覚えています。
4.解決策
上記の状況を解決するためには、一度、SWOT分析をやってみることです。
自社が置かれている状況、すなわち、業界などの外部環境分析と、自社の保有するもの、すなわち、内部要因の分析をやってみることです。
その際、「他社と何か違いがある部分はないか」と、注意しながら分析を進めることをオススメします。
そこから、他社にはなく、自社にしかないものが見つけたいのです。
それが、自社の他社との違い、すなわち、差別化につながることとなり、それが、戦略策定において自社の武器となります。
<参考>https://tn-ylbg.jimdofree.com/product-development041/
さらに、昨今のDX導入によるビジネスモデル変革検討などでも、よく言われる『自社の再定義』、すなわち、「自社は何をする会社なのか」、「自社は何のために存在しているのか」を考えるきっかけにもつながります。
5.今後の課題
従いまして、戦略策定のSWOT分析においては、外部環境の分析と併せて、特に以下の検討が課題となります。
内部要因における、
①有形資源(設備、ITシステムなど)の抽出と明確化。できれば、差別化に繋がるような自社固有の資源があると良いです。
②無形資源(知財、商標、ノウハウなど)の抽出と明確化。これも、差別化に繋がるような資源が良いです。
③組織の強み、弱みの把握。これは、相当考える必要があると思います。他社とはどこが違う組織なのか。
そして、この分析された内部要因を外部の環境変化にどのように適合させていくのか検討することが、自社の競争優位の実現につながります。
今回は、東京理科大学 MOTにおける 経営戦略とマーケティングに関連する講義から、『競争優位の実現』について、TECH-TOSHIよりご紹介しました。
尚、その他にも、この分野においての実践的なノウハウを投稿しています。
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