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『明日をもちまして閉店させていただきます』道のりシリーズ#2

#サトカメキャンプ部  
までの道のり其の二

関係ないようで関係あるお話です。多分


「突然で申し訳ありません
明日をもちまして閉店させていただきます」


そう、お知らせが届いたのは、本当に突然のことでした。

まさに青天の霹靂。


「行きつけの居酒屋さんと、僕のお話し」


家から徒歩2分の場所にあり
多い時は週2回、どんなに少なくても月1回は顔を出している居酒屋さんで
通いはじめてもう少しで4年が経とうとしていた矢先でした


初めて一人でカウンターで飲めるお店に出会った。
ということもあり、そもそもの愛着が強かったし

そこのマスターもお母さんも、優しくて、楽しくて、居心地が良かった。
そんな人が、お店をやっているもんだから、当然集まる人たちも
面白くて、すぐに仲良くなりました。


1番の思い出は

ある日飲みに行った時に、まだ行き初めて間もない時だったと思う
その日は満席でカウンターも座れない。
諦めて帰ろうとした時に、
マスターが座敷で女子会をしている2人組に声をかけて、
『申し訳ないんだけどここにいれてもらっても良い?』と
謎の相席になったこと
女子会にぶち込まれ、一人正座しながらビールをすすり、二人のお仕事の話や、恋バナに混ぜてもらったこと。強烈に覚えています(そんなことってある?笑)


ーお店が提供していていたものはー

居酒屋さんなので
お食事と、飲み物が商品であることは間違いのないことなんだけれども
そこに集まる人が求めていたものは、
“それ以外のモノ”
だったんじゃないかと思う。
少なくとも僕は
そこにある【空間】と【場所】と【人との関わり】
を求めていたような気がします


通っているうちに、顔馴染みのお客さんが増え
偶然行き合えば、挨拶をして乾杯を交わす、ちょっとした世間話で終わることもあれば、熱く語り合うこともある。

ただ、知っているのは呼ばれているあだ名くらいで、大体は連絡先も知らない人たちばかりだった。

それが良かったし、それでよかった。

連絡を取り合って、今日行くけど行く?
とか、今いるからおいで〜。とか

もちろん、そんなこともあったし、それはそれですごく素敵だとも思うんだけれど
そんなことがなくても

『あの場所に行けば、会える人がいる』
という事実だけで良かった。
連絡を取り合う必要も、毎回会う必要もない
行きたい時に行って、誰もいない日もあれば、
全員集合している日もある、
初めて会う人と2人になる時もあれば、なかなか距離の詰められないお客さんと一緒になることも当然ある。

それが何より楽しかった。


お店が提供してくれていたのは、
そんなみんなの集合場所だったんだと思う

昭和の駅の掲示板ではないけれど、見るか見ないかもわからない
アナログな集まり方ができるそんな場所


【岡ちゃん】と言う呼び名と
【18時から23時】と言うお店の営業時間と
【行きつけの居酒屋さん】と言う場所
だけが共通している、年齢も性別もバラバラの人たちの「集合場所」がその居酒屋さんが提供してくれていた
1番の商品だったんだと思う。

本当に、大好きで大切な場所だったんだな
と、3ヶ月がたちようやく
《もう願ってもその場所には戻れない》
ことの寂しさを受け入れることができたのかもしれない


でもそんな場所や、人に出会えたこと
は、これからの人生の中でもそうはないそんな経験だったと
これからもたまに写真を見ては思い出して、懐かしみたいと
そう、思っています。



さて、ここからが本題です(まとめの時間だろ!)
そんな素敵な経験をしているからこそ(きっとみんなにも似たような経験ってあると思うんです)

そういう場所を提供する側になりたいなって、それはずっと思っているし、そうしたい。

それの第一歩が今回のイベントへの思いにもつながってくる部分なのです
(居酒屋岡ちゃんもその夢のひとつ)

シャシンとキャンプ
やっていてもいなくても、少し興味があるだけだって、なんだって構わない
ただその二つのテーマが共通言語となってみんなの集合場所になれたらいいな。とそんなことを考えています。


そんな感じで、まだ語りきれない想いは次回のお楽しみとしておきましょう
それでは、グッナイ

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