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コロナ禍で、従来の収益構造は崩壊しました。
直近では、店頭でのテイクアウトや冷凍食品化やパッケージ化してのネット販売の取組をされていると思います。
ただし、売上ばかりを意識する時代は終わりました。
事業が持続するには、利益(経常利益)が必要です。
そのために、粗利益営業利益を考えたメニュー開発やメニュー数を考え直す必要があります。つまり、忙しいときには取り組めなかった「考え直せる」チャンスです。
当事例は、FLにきっちりと対策をとっています。飲食業以外の方にも学ぶことがたくさんある事例です。

がっちりマンデー 2020/07/05放送
「CM2の後で」はホントに儲かってる?
森永卓郎の儲かりネタ検証! 激安天丼「さん天」の徹底効率化のヒミツ

https://gacchiri.tv/n/n20a6092faa80

<成功のポイント/工夫>
1)激安価格390円で天丼を提供できる仕組みを構築したから

①作業工程の簡素化、機械化で人件費比率を下げたから
・「ST天ぷら粉」を開発して、「打ち粉」作業を無くせた。
・天丼のご飯はライスマシーンでワンプッシュ!
・味噌汁もディスペンサーで自動的に計量
天丼の提供時間は、なんと2分30秒で提供可能

②食材仕入れコストをグループ会社と共同大量仕入れで削減しているから
・ファミリーレストランの「和食さと」の同じグループで食材も似たものが多い

<成果>
・現在は全国に44店舗、うち32店舗は関西に集中。
・1年間に販売する天丼の数は、なんと250万食!

<岩井コメント>
飲食店が儲かる構造かどうかの指標に、「FL比率」(専門用語解説参照)があります。

F食材費とL人件費を下がれれば、利益が上がる構造です。
当事例は、FL2つの費用の削減が図られた、優良事例になっています。
ですから、今後店舗を増やせば売上が上がり、比例して利益が増加するため、積極的な多店舗展開ができる基礎力ができています。
ただし、当事例390円天丼は、お客様へのPR効果、集客を狙っている看板商品で、実際は食材比率が高い、戦略的価格設定だと思います。
390円天丼+αのセットメニューで帳尻を合わせているのが本音だと思います。
お客様に来ていただかないと。客商売は成り立ちませんから。

<専門用語解説>
FLとは、
FはFood(食材費)、LはLabor(人件費)の略です。

FLコスト=食材費+人件費,  FL比率=食材費+人件費/売上高

食材と人件費が売上の何パーセントを表す、このFL比率を下げれれば利益が増えます。
飲食店経営では、平均は55%~65%と言われています。
超優良飲食店ではFL比率を50%程度になっています。

お祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#80 

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