熊谷俊紀

将棋を中心に自分の趣味のことを自由に書こうと思います。 Twitter @toshik…

熊谷俊紀

将棋を中心に自分の趣味のことを自由に書こうと思います。 Twitter @toshikazu_1102

最近の記事

2023年上半期を迎えて

こんにちは。6月も最終日ということで、もう2023年も半年が経過したのかと驚いております。その中で今回は振り返り記事を書きたいと思います。 1月~3月このときは奨励会員で三段リーグを戦っていました。年明け時点で負け越しになっておりもう残留は厳しいかなと思っていましたが、当時は自分の可能性を信じて将棋の勉強をこなし対局に向けて準備を続けてきました。しかし残念ながら2月の時点で勝ち越しが不可能になり、奨励会の退会が決まりました。奨励会を辞めた後のことはできる限り考えないようにし

    • 名人戦を終えて

      △5九飛―― 敵陣に王手を放ち反撃に出た一手。このあたりから配信サイトで対局の様子をみていましたが、渡辺先生の目線は虚空を見つめている姿が映し出されました。もう局面のことは考えていない。気持ちをどう整理するか。そんな雰囲気がそこにはありました。 最後は銀のただ捨てで先手玉が受けなしになり、渡辺先生が投了。時代のちょうど分岐点にいるのを目の当たりにしました。藤井聡太名人の誕生である。おめでとうございます! 私は所司一門として兄弟子である渡辺先生を応援していました。3月に棋

      • 今と昔、自分の終盤の考え方(補講)

        こんにちは。今日は昨日投稿した「今と昔、自分の終盤の考え方」の補講を書こうと思います。まだ読んでない方は下の記事を読んでから、この記事の続きを読んでください。 その他の考え方まずは基本図をご覧ください。 前回はこの局面で▲4四桂、▲1一竜、▲4四歩を紹介しました。では他の候補手もないのか?その点を考えてみよう。 まずは▲9五歩と端攻めをする手。これも正直、正解で良いと思います。狙いとしては、以下△同歩▲9三歩△同香▲9四歩△同香▲8五銀△9三銀▲8六桂が狙いの一手。

        • 今と昔、自分の終盤の考え方

          お久しぶりです。5月に入ってからは中継記者をはじめ新しいことの連続で、あっという間の日々を過ごしています。Noteでの投稿が約1週間ほど空いてしまいました…(決して忘れていたわけではない) そこで今回は将棋の具体的なこと書いていこと思いました。題して「今と昔、自分の終盤の考え方」。昔の自分と今の自分を比較しながら、終盤の考え方についてみていければと思います。中級者~有段者向けの内容になっていますが、級位者の方は「こいうい考え方もあるんだなぁ」くらいの軽い気持ちで見ていただけ

        2023年上半期を迎えて

          折田五段の思い出

          にんにちは。先日昇級規定を満たし、フリークラスからC級2組へ昇級した折田翔吾五段について書きたいと思います。この度は順位戦への昇級おめでとうございます! 折田五段の思い出折田五段は関西所属なので、なかなか記録係でも会う場面がありません……が実は1局だけ記録係を務めたことがあります。それは棋士編入試験の折田翔吾対本田奎戦です。 当時折田さんは棋士編入試験を受験されていて、2勝1敗となっていました。3勝すれば試験は合格なので、本田戦はプロ棋士入りを懸けた第一番です。対局相手の本

          折田五段の思い出

          中継記者になりました。

          こんにちは。タイトルにある通り、本日から中継記者のお仕事を始めました。今日の王座戦挑戦者決定トーナメントの藤井総太竜王-中川大輔八段戦の研修でした。AbemaTVなどで私がカメラを構えている姿を見た方もいると連絡された方も数名いました。気づくのすごいですね… ただカメラの撮り方などは完全に初心者で、手ブレでボケてしまったり、棋士の先生が真ん中に映らなかったりと難しさを感じました。改めて先輩方のすごさを目の当たりにしました。 今週いっぱいは研修期間なので中継の担当は無いと思

          中継記者になりました。

          振り飛車の可能性

          こんにちは。今日は振り飛車をテーマに記事を書いていこうと思います。 私と振り飛車私は基本的には居飛車党です。将棋を始めたとき父親が居飛車党だったこともあり、自然に居飛車で指すしかありませんでした。ちなみに当時は藤井システムが大流行していたこともあり、周りの小学生はほとんど四間飛車を中心とした振り飛車党でした。 自分が初段になったあたりで、父親から振り飛車も指して良いと許可をもらい、はじめて振り飛車を指し始めました。最初こそ居飛車の抑え込む感覚とは全く違い戸惑いがありました

          振り飛車の可能性

          初投稿。Note、はじめました。

          はじめまして。熊谷俊紀と申します。 まずは自己紹介から。 自己紹介中学1年生の時に奨励会に入会。今年の3月まで戦ってきましたが、年齢制限により26歳で三段で退会。また奨励会員の途中で大学を卒業しました。そして現在は、将棋界の裏方のお手伝い、将棋講師として活動しています。 はじめたきっかけ今回Noteを書き始めるきっかけとしては、自由気ままに将棋のことや趣味のことを書く場所が欲しいと思ったからです。また私自身が文章を書く練習が必要だなと感じていることも挙げられます。どれくら

          初投稿。Note、はじめました。