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【読書感想】鎌倉資本主義 ジブンゴトとしてまちをつくるということ


 全然noteを更新していないと思ったら、気付いたら半年間も放置していました・・・。Facebookでのアウトプットも良いですが、noteは整理されて見やすいので、こっちもこれからは活用していきたいと思います。
 活用方法は、1週間日記と1か月に1回の読書感想文を目安に頑張っていきたいと思います。そして、久々の読書記録として「鎌倉資本主義」を取り上げます。

本の概要と構成

 神奈川県鎌倉市を拠点とする面白法人カヤック代表取締役CEOの柳澤大輔さんが著者で、現在の資本主義に対する問題意識と鎌倉資本主義について、カヤックで行っている「まちの○○」シリーズ、ブレスト会議の「カマコン」、地域通貨の可能性などが書かれています。構成は以下の通り。

Part1.資本主義が面白くなくなった?
Part2.何をするか? 誰とするか? どこでするか?
Part3.なぜ人はカマコンに夢中になるのか?
Part4.鎌倉資本主義をかたちにすると?
Part5.地域資本主義とはどこにいくのか?
Part6.テクノロジーで何ができるか?

読もうと思った理由

 本書を読もうと思った理由は、昨年度職場の同僚の方から「倉くんにこの考え方合っていると思うけど」とおススメされて購入したものは良いものの積読になっていました・・・(笑)その後、この4月から仕事で地域通貨に関して勉強する必要が出てきたところ「それなら鎌倉資本主義を読んだ方が良い」とアドバイスをいただいたので読みました。

気になった&参考になったポイント

鎌倉資本主義について

 資本主義について著者は、「地球環境汚染」「富の格差の拡大」を最大の問題点として挙げており、それはGDP(国内総生産)だけを国や企業が追い求めていることに起因していると指摘しています。また、職住近接よりも長距離・長時間の移動、地産地消よりも海外から輸入して消費した方がGDPは増加する矛盾が積み重なった結果とも指摘しています。

 そこで、GDPを補完する指標が必要と考え、出てきたコンセプトが「鎌倉資本主義」であり、地域経済資本(財源や生産性)、地域社会資本(人のつながり)、地域環境資本(自然や文化)という3つの資本から構成される「地域資本」を骨子としています。「地域資本」という新しいモノサシで測ることによってより持続的な成長を目指すのが「鎌倉資本主義」です。(詳細はP.23~P25に記載)

 

地域通貨について

 地域通貨については、下記のように考えているみたいです。
「地域通貨の流通量=人と人との関係性の総和」と考える。つまり、地域通貨の流通量が増えることが、地域社会資本の増大に直結する。地域資本主義のうち、社会資本を測るモノサシとして、地域通貨には大きな可能性がある。そう考えています。(P.147)

最近注目を集めているシェアリングエコノミーも同様で、その市場はGDPに反映されておらず、算入に向けて政府が検討を始めたばかりです。GDPというモノサシでは取りこぼされてしまう、こうしたやりとりを可視化する意味でも、地域通貨には可能性があります。(P.149)

 地域通貨には、人のつながりの可視化・指標になると考えることができるみたいです。たしかに地域活動の対価として、地元のお店で利用できる地域通貨があることによって、地域通貨をたくさん持っている人は熱心に地域活動をして、地域の魅力の底上げに一役買っていることが分かりますし、その人が地域通貨を使って地元のお店を利用することでお店との関係性をできてくるなど多くの可能性を秘めているように思います。コミュニティの活性化など定量的には分かりづらい施策の指標としての活用も考えられそうです。

その他

 本書の副題に「ジブンゴトとしてまちをつくるということ」とありますが、ジブンゴト化するためには、自分が主体的にまちに関わる必要があります。でも「主体的に」って難しくない?と思いますが、家族や職場のつながりだけでなく、コミュニティのような地域のつながりを持っておくことで幸福度は増大するそうです。たしかに自分の経験でも地域の活動に参加することで色んな人とつながって、面白いイベントやコトに誘ってもらえた経験があるので、人生100年時代でこれから長い人生を送ると考えると、有意義な人生を送るためにもまちや地域と主体的に関わっていくことが必要となっていきますね。
 だからカヤックでは地域と関わる【面白い】仕組みづくりとして、カマコンやまちの食堂など地域の様々な人とつながることができる場を作っていて、社員にも参加を促しているみたいです。

 と、感想は終了です。読書の感想をまとめるのはとても苦手なので、分かりづらいと思いますが、知識の定着のためにも、とりあえずアウトプットをしていかないといけないので、今年はボチボチと頑張っていきたいと思います。千里の道も一歩からです。

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