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ヨーコ・オノという名のFlower 知ってますか?「武器ではなく、花を」


Chrysanthemum Yoko ono

こちらのスプレーマム(菊)の品種名は、
ヨーコ・オノ(Yoko Ono )ビートルズのジョン・レノンの奥様オノ・ヨーコさんの名前です。

オランダの種苗会社の有名な品種で、ヨーロッパ中で愛されています。いや世界中で愛されています。
この鮮やかな緑。スプレー菊としては独自の世界観を持っている品種だと思われませんか?

僕は初めてこの品種をオランダ・ウェストランドにあるこの種苗会社のnurseryで見た時は、一目惚れしてしまいました。
ブリーダー曰く、
"このYoko Ono''は特に、イングランドで好まれている、と熱く語っていました。なるほど…。

どうしてヨーコ・オノという名前なの?

それは…
1969年まで遡ります。
ベトナム戦争が激しさを増していった1960年代末、ビートルズのジョンレノンは平和活動を語ったパフォーマンスや前衛的作品に深く傾倒して、ヨーコと共に平和活動「ラヴ&ピース」を行なっていました。
ベトナム反戦運動ですね。

1969年3月20日に結婚した2人は、自分たちのハネムーンがマスコミに大々的に取り上げられるならば、この機会を平和を宣伝するために活用しようと思ったのです。

2人はヒルトンホテルの一室に記者達を招き入れて、自分達はベッドに座って記者達と平和について語り合う事としました。
あの有名な、Bed-In For Peaceです。
その第1回目が行われたのが、オランダアムステルダムにあるヒルトン・ホテル702号室でした。

702号室
緑のアクセントが映える


それから30年後の1999年…ヒルトンホテルでは、記念式典が開かれました。そして、この時、世界に向けてお披露目になった品種が、このYoko Ono と言う名前のスプレー菊、Chrysanthemumだったんです。
しかし、この時既にジョン・レノンは、この世にはいませんでした。1980年12月8日彼は帰らぬ人になってしまいました。

当時の新聞記事 種苗会社のHPより
鮮やかなグリーンたち


「武器ではなく、花を」

世界を見渡すと未だ争いは絶えません。
戦争に反対するのは、無意味な事でしょうか?
むなしい事でしょうか?
人間はそもそも愚かな動物なのでしょうか?

僕は、未だ止まらない世界中の争いに向かって
''Love & Peace ''を祈りたい。

そして、この花をパレスチナやウクライナにも届けたい。
花はそれだけでパワーを持っていると思っている。どんな花も力を持っている。もしかしたら、人間がやめられない争いを、花なら止めてくれるかもしれない。花は花どうし争いなどしない。語らない。

場所を選ばすどんな所でも、けなげに咲いて人を癒してくれる。

もう一度ベトナム戦争を思い出して、小さな声でもいい「武器ではなく、花を」
とささやいていきたい。


 僕もまだ、Flower Powerを信じています。

The hotel opened in 1962 as the Amsterdam Hilton, part of the Hilton Hotels chain.
It is known for John Lennon and Yoko Ono's "Bed-In" for peace which was staged in 1969 to protest the Vietnam War.
by wikipedia

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