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レコーディング日記㉑スタッフにとって最も大切な、演者との関係作りとは

今年も残すところ10日を切りました。
去年の今頃は、何をしていたかなーと考えてみると、
自分がこの1年でどれだけ成長できたのか、何が未達だったのかを振り返る事ができます。

久し振りのライブ音響

そんな最近ですが、『MONOLITH』というイベントにて
ライブ音響をしてきました。
200人ほどの会場でしたが、お客様も満員で、開場直後から空気が上がっていくのが解りました。

途中でゲストステージの時間もあり、VocalとKeybordのユニットで数曲という内容でした。
季節を捉えた選曲で、観客を巻き込むMCも相まって、かなりの盛り上がりとなりました。

講演会の音響を行う機会はありますが、ライブ音響は久しぶりでした。
返しモニターの設置や音作り、プレイヤーからのオーダーに対応していくと
やはりライブは良いなと感じます。

ゲストの方も楽しんで頂け、お客様も熱量が上がり、ステージ後の時間では
予定になかったゲストとの交流タイムも急遽作られる程でした。

正に大成功と言えるイベントだったと思います。

事前の準備とイメージの大切さ

今回やってみて改めて感じたのは、どれだけ事前の打ち合わせで、本番のイメージを持てるかが、イベントの成功につながるという事でした。

単純にタイムテーブルを書き出すだけでなく、どのタイミングで
誰が、どんな動きをするのか。
会場の装飾やプロジェクターの位置、演者の登壇や降壇の場所など、
細かい点までを洗い出し、台本にまとめました。

その上で、椅子1やマイクの1つ1つを、誰が準備し受け渡しをするかを
明確にした状態で当日を迎えました。
今までのイベントでは、「行ってみて、その場で決める」という方もいらっしゃいました。
確かに照明の明るさや音量感など、その場でしか決められない項目もあります。
しかし、機材配置や構成、演者の動き等は事前にイメージし決めておく事ができます。
この「その場で決める」という項目を、如何に少なくできるかで
当日の時間的な余裕も生まれるかも変わってきます。

また機材についても、会場にお借りできる機材は何かをケーブルやスタンド単位で確認をしておく。
行ってみて「ケーブルがありません」では、イベント自体ができなくなります。
ゲストの方からしても「言ってくれれば持ってきたのに」となりかねず、そればスタッフに対する信頼に関わってきます。

信頼関係の重要性


演者とスタッフの信頼は最も大切です。例え本番当日に初めて会ったとしても、スタッフは演者から「この方は信頼できる」と思ってもらう必要があります。

なぜなら、演者がスタッフを信頼し音を預けられるからこそ、
自分自身がステージで最大のパフォーマンスを発揮できるのです。
「この人大丈夫かな?」となっている状態では、気になってプレイに集中できないのです。

これはレコーディングでも同じでした。
医者と患者に置き換えると、イメージしやすいかと思います。
「この先生にお願いすれば大丈夫」という全幅の信頼があれば、手術となっても不安は小さいでしょう。
しかし、「この先生で大丈夫?」という気持ちが少しでもあると、手術を受けるが怖くなってしまいます。

自分ではどうにもできない部分を預けられるかは、その人への信頼度がどれだけ高いかで変わるのです。

ご縁を紡いでいく

信頼関係を構築するという事は、その場だけの話ではありません。
「また音響をお願いしたい」「知り合いがこんなイベントをやるんだけど、音響をやって頂けませんか」など、リピートや拡大につながっていきます。

これはビジネスライクな視点ではなく、色んな場面で起こっているご縁の繋がり方です。
「映画好きな友達がいるから今度誘って良い?」「〇〇について詳しい友達いない?」など、人は色んな形でご縁を紡いでいきます。

音楽もその一部だと思うのです。
気持ち良くセッションができれば、今度はライブがしたいとなります。
最高のステージが作れたメンバーとスタッフであれば、また一緒にやりたいと感じます。

全ては信頼関係が土台にあると思うのです。

久し振りのライブ音響で、この大切な信頼関係というモノを再認識しました。
それだけでも、今回のイベントに感謝です。

私自身も、更にご縁を紡いでいけるよう、精進していきたいと思います。

ではでは☆

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