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プロeスポーツ選手の役割と責任や、公式とユーザーの代弁者としてのバランスの取り方など【クラロワYouTuberけんつめし×Side脇俊済 対談】

ゲームコミュニティについて学ぶ「本音で語るゲームコミュニティラジオ」を、FENNELに所属のプロゲーマで、クラロワでは公式のチーム戦で世界4位の実績もあるけんつめしさんと一緒にはじめました。隔週で木曜日の21時から30分、Twitter Spaceにて行なっています。次回は7/20です。

ゲームにおけるコミュニティの盛り上がりにフォーカスし、それを誰が・どこで・何を・いつ・なぜ・どのように起こしたのかを掘り下げる番組です。第1回はけんつめしさんと私の対談。Twitter Spaceのアーカイブもあります。次回よりゲストをお呼びする鼎談でお送りします。

連載はこちら:本音で語るゲームコミュニティラジオ


FENNELとの出会いと、ストリーマーとしての大会運営

:FENNELさんに入ってもう1年くらい?

けんつめし:はい、そうですね。

:入ってから生き生きしているように見えるけど、けんつに合ってるのかな、と思って外から見てる。

けんつめし:めちゃめちゃいいです!FENNELは本当に良いですね。FAV Gamingの後、今後チームにも入ることはないと思ってました。結構悩んで入ったんですけど、入ってみて本当に良かったと思ってます。

:それは、共鳴するところがあるとかそういうこと?

けんつめし:代表の方がクラロワ好きで、クラロワリーグの熱量を知ってたので、一緒にクラロワで大会とかできたらいいよねって話をしてくれて、コミュニティを盛り上げたいという方向性が一致してました。加入する時にも大会もセットで、入ったら早速作戦立てていきましょうっていう始まり方だったので、心強いですね。

:それは、FENNELの戦略みたいなところなの?ストリーマーと一緒にコミュニティ作りからやっていくみたいな。

けんつめし:というよりかは、入ったストリーマーのやりたいことを叶えてくれるみたいな。

:そうなんだ。

けんつめし:なので、企画を持ち込めば、もちろん予算の部分とか要相談にはなるんですけど、基本的には叶えてくれるっていう戦略だと思います。

:けんつが主催したクラロワの大会、Draft Allstar LeagueもFENNELと実施したんだよね?

けんつめし:そうですね。今年は初めてSupercellと一緒にやらせてもらったんですけど、去年の第1回、第2回のDraft Allstar Leagueは、完全にFENNELと僕でやったみたいな感じでした。Supercellから支援を受ける前から大会に投資してくれたのは本当にありがたいです。それがあって、今年Supercellから支援をもらえることになったと思うので。

:すごく順調ですね。ところで、今回、世界大会王者のLight選手を呼んでるじゃないですか。あれはどうやって呼んでるんですか?

けんつめし:Light選手は第1回の時にこちら声をかけてました。その時からすぐに出るよって言ってくれたんですけど、今回については「Draft Allstar Leagueまだなん」みたいなDMが来て。びっくりですよね。世界王者の方から「そういえばさ、Draft Allstar League第3回まだなん」みたいな連絡が来て。それで、ちょうど今考えてからよかったら出てほしいって話をして。彼は強すぎるのでハンデ付きだったんですけど、その条件だけどいいですかって聞いたら、もちろんokだよって。

:Light選手のモチベーションっていうのはどういうところにあるの?

けんつめし:Light選手は挑戦することが大好きらしくて。今回の場合、彼は出場回数に制限があったんですが、そういった制限がある中で戦うことがメンタル的なトレーニングにもなって、挑戦的で楽しいって言ってました。

:すごいね。ちなみに全部英語でやってるの?

けんつめし:翻訳のツールを使いながら、英語でやり取りしてます。それと、去年の世界大会でも実際に顔合わせはしてるんで、そういうところでちゃんと話して関係性がすでにあることも良かったことだと思います。

:Supercellをやめているから言えるのかもしれないけど、大会の決勝カードが、そのLight選手のいるチームと、今回のアップデートに対して怒りまくってたみかん坊やさんのチームだったっていうのは、かなり面白い展開だなと思ってみてました。みかんさん、決勝は体調がよくなくて出られなくて残念だったけど。

けんつめし:みかんさんもまさか出てもらえると思わなかったんですよ。LINEで「こういう大会があるんですけど、出ませんか?」って言ったら、「いいよ、出るよ」って。それこそ、今回のクラロワのアップデートをみかんさんはあまり良く思ってなかったんですけど、大会は投げ出さずにしっかりと最後までチームを引っ張ってくれましたし。裏側的な話をすると、オーダー提出とか、大会運営にあたってのやりとりは色々あるんですけど、みかんさんがめっちゃしっかりちゃんとやってくれました。みかんさんさんはカリスマ性あふれてるんで、視聴者の人たちもめっちゃ注目してましたし。そういう部分で、やっぱりこの僕の作る大会にいてほしいなと思って声をかけましたね。

:なるほどね。というわけで、岐阜県は多治見市から上京したけんつが、日本の指折りのeスポーツチームに入って、こうやってイベントを企画するに至るまでの、ちょっとあれこれを聞かせてもらえればと。

けんつめし:もちろんです。

ゲームコミュニティについて学ぶためのラジオ

:というわけで、改めまして本音で語るゲームコミュニティラジオ始めていきます。パチパチパチ〜。

けんつめし:記念すべき第1回ですね。

:こんばんは、元々Supercellでクラロワとブロスタのマーケティングやコミュニティのお仕事をしてた、むしろSupercell辞めてからの方がクラロワやってんじゃないかという、Sideという一人会社をやってます脇俊済です。

けんつめし:へいよー、けんつめしです。最近ね、ちょっとこうダイエットなど、健康的な体作りも頑張ってる、FENNELというeスポーツチームにストリーマーとして所属しているクラロワYouTuberです。

:お願いします。

けんつめし:脇さん、改めて、独立おめでとうございます。

:ありがとうございます。

けんつめし:今の会社は何をされてるんですか。

:元々はSupercellで、クラロワとかブロスタのコミュニティを盛り上げる仕事やってました。今は、色んなゲーム会社さんのゲームコミュニティを盛り上げるという、いわゆるコンサルティングをやってます。それ以外にもいろいろやりたいことはあります。このラジオもその一つとも言ってよくて。けんつもそうだし、色んな才能のある、一緒に仕事してみたいなって思う人たちがたくさんいて、ただ、Supercellとインフルエンサーとか、Supercellとパートナーという関係の中で、できないこといっぱいあって。そういう方々と横並びで一緒に仕事をしてみたいと思ったし、その一つとしてこのラジオをできてるのはちょっと嬉しいなという感じですね。

けんつめし:クラロワ、それこそ僕とかは、脇さんがクラロワのコミュニティーのお仕事をされていた時にお世話になってて。それこそ5・6年前から。

:そうだね。

けんつめし:今のクラロワというコミュニティーにおいて、脇さんが作ってきたものもたくさんあって、そこを生かしてやっていくというのがすごいと思って。

:いやいや頑張ります。それで、独立してやっていくにあたってインプットがやっぱりなくなっちゃう。それで、このラジオでけんつと一緒にいろんな人をお呼びして、まぁ今日は2人でやってるけど、今後はいろんなゲストを呼びして、けんつと一緒にゲームコミュニティについて学んでいけたらなぁなどと。

けんつめし:次回以降はゲストの方もお呼びして、いろんなゲーム界隈のコミュニティについて、知っていくっていう番組ってことですよね。

:はい、そうです。そして皆さん、お願いします。感想とかね、聞いてみたいことがある方は #本音で語るゲームコミュニティラジオ で投稿してもらえたら、このラジオ中に拾うこともありますし、今後のトピックとして採用することもあるので、ぜひ気軽にお願いします。

けんつめし:お願いします。

プロeスポーツ選手の役割と責任

:早速一つ目のコーナーとしてですね、プロ選手の役割と責任について伺っていきたいと思います。プロ選手の時代、けんつめしの場合はスマホゲームのプロ選手としては初のレッドブルアスリートになるなど、独自の地位を築いてきたと思うのだけど、そのプロ選手の役割とか責任にどんなものがあるのかっていうのを聞きたくて。

けんつめし:もちろんです。

:まずは、プロ選手で活躍する中での、動画などのコンテンツ作りについて聞かせてもらえればと。動画制作は練習時間を削る必要があるとも言えるので、好ましくないと思っている人もいると思うんだよね。一方で、ゲーム会社としてはゲームを盛り上げるためのeスポーツなわけで、そのスターたちが何も発信してくれないと、それはそれで困るなぁと。そうはいっても、一方である人がすごい練習してて、ある人がその責任を感じて告知とか動画作りとかを頑張る中で練習が足りなくて負けるみたいなことがあると、それはそれなんかちょっと違うなと思うし。それをその選手側の立場でどう思ってたのかっていうのはちょっと聞いてみたくて。

けんつめし:あんまり話したことないんで、いいですね。

:ちょっとセンシティブだもんね。

けんつめし:というよりは、なかなかやっぱり言えるタイミングがなかったと言う方が正しい気がします。プロ選手における、YouTubeとかに動画を投稿する活動についての是非は、僕の中で2パターンあると思ってます。1つ目のパターンが多分理想なんですけど、もうめちゃめちゃ強い人の場合。例えばMugi選手みたいな、ああいう圧倒的に強い人は、その人がいてくれるだけでやっぱり勝手に盛り上がっていくと思うんですよね。

:なるほどね。

けんつめし:Twitterとか発信しなくても、いるだけでもいい存在。彼も今は、毎日動画を上げてますが、例えばの話として。2つ目は、僕の場合なんですけど、めちゃめちゃ強いってよりかは、プロ選手もやりながら発信もできるという強みでやっていく人。やっぱりこう、プロ選手はみんなの憧れの存在なので、プロ選手が発言するからこそ聞く耳を持ってくれるプレイヤーはいると思うんですね。ゲームにつきものの大型アップデートとか、バランス調整一つとっても、プロ選手はどう思ってるんだろうということを気にしている人はいます。そういう環境の中で、僕は「ここはいいと思います」みたいなことを言うことによって、「けんつめしが言うんだったら、まあそうかもなぁ」みたいな感じで収まることもあるんですよね。僕はそういうコンテンツをちゃんと作っていかないといけないなって思いながら活動してました。

:ゲーム会社側の立場さておき、プロ選手側もどう生き残っていくかっていう話があって、でもダントツ強いMugi選手クラスであればそれにフォーカスするのもあるかもしれないけど、そこまでいけないっていう場合は、自分なりにいろいろ生きる場所を探していくみたいなところもあるってことなのかな。

けんつめし:そうですね。僕はプロ時代の時から、ずっと選手をやるつもりはなくて、どこかでストリーマーに転身しないといけないだろうなと思って、その準備を早めに始めたっていうのはありますね。

:ゲーム会社としてはそのスター選手がストリーマーをやってくれて、そのゲームを引き続き盛り上げてくれるっていうのはもうめちゃくちゃ嬉しいことなんで、ありがたいなっていう。今の僕の立場で言うことじゃないんだけど、ありがとう。

けんつめし:一番大変だったのは、やっぱり練習時間と動画を作る時間の確保でした。例えば僕の場合ですが、練習と練習の合間に1時間休憩時間があって、その休憩時間を削って動画を撮ってました。それを半年間くらいやってから一気にチャンネル登録者も伸びましたし、ストリーマーとしてのお仕事をもらえるようになったので、そこのストイックさっていうのは結構大事かなと思いますね。

:といいつつ、実際のところけんつも動画を作れる時と作れない時はあったじゃない。

けんつめし:はい、ありました。

:その違いはどうやって生まれてたの?

けんつめし:それこそプロ選手やりながらYouTubeを発信してくって、プロシーンで勝ってる時ってめちゃめちゃいい流れになるんですよね。競技の方でもちゃんと評価されるので、その人が出す動画のコメントとかも「今日の試合良かったです」とか「次も頑張ってください」みたいな、もう本当にいい流れができるんですよね。ただやっぱりどうしても負ける時もあるんで、その時に動画出してて「動画出す暇あるなら練習しろ」みたいなコメントがやっぱり来て。

:うんうん。

けんつめし:もちろん楽しんでくれる人の方が多かったんですけど、ネガティブな声が大きくて「いや今ちょっと動画出すのは悪手かな」と思って動画を休止して、プロ選手としての練習に絞った時期もあったんですけど、割と後悔しましたね、あの休止しない方が良かったなって。

:それはどうして?

けんつめし:そこはちゃんとプロ選手は向き合っていかないといけないなっていうふうに思いました。それこそ動画も出さずに、練習に集中しても勝てない時もあるんですよ。その時のメンタルがめちゃめちゃやっぱ苦しくて、何もかも失っているみたいな。

:なるほど。

けんつめし:かなりやっぱね、勝負の世界はシビアなんで、やっぱちゃんとそういうコンテンツは出し続ける方がいいなと思います。

:例えばサッカーとか野球ぐらい有名なスポーツであれば、選手は練習することに基本的には集中できるじゃない。インタビューに答えるのは必要だけど、実際のプロモーションというか、盛り上げてスターを作っていくっていう作業はその世の中のメディアの役割になってる。eスポーツの場合は、ほとんどのゲームではプロ選手自身もプロモーション活動をやらなきゃいけないところがeスポーツとスポーツの違いかなとは思う。とはいえ、プロeスポーツ選手に動画コンテンツの制作を強制するのは難しいなとは思うけど。

けんつめし:そうですね、やっぱり選手によるのかなと思います。その選手の先に何を目的とするか。僕はセカンドキャリアとか、未来の選択肢を広げたいという気持ちと考えがあったんで、選手やりながらYouTubeもやるというのが一番、あの自然な流れでした。ストリーマーとしてやってこれたので、今度は大会作る側になろうというのが今のフェーズですね。

若い選手が「調子に乗ってしまう」問題

:もう一つ、ゲーム会社にいる時はちょっと聞きづらかった質問があるんですけど。

けんつめし:はい。

:選手が調子に乗ってしまう問題。

けんつめし:まあありますね(笑)。

:この問題をもうちょっとちゃんと言うと、プロeスポーツ選手ほど人から注目される機会っていうのって、その人の人生でなかなかないことだと思うと。もちろん、調子乗ること自体は人生において面白いというか、そういう日々があるのもまた華があっていいなと思うんですけど、もったいないケースが結構あると感じてて。

けんつめし:ありますね。

:もっと打ち込めばいいのにとか、もっと練習すればいいのにとか、けんつのようにセカンドキャリアを踏まえて動画コンテンツを作る力を身につけるなりしたらその人のためになるのになと。でも、それをストレートに伝えても、なかなか受け止めてもらえない。でもそれもわかるんだよね。その初めてのお仕事ですごい脚光浴びて、それがなかなかないことだっていうのは実感としては湧かない。選手の立場からするとどう思う?

けんつめし:僕もそれこそ、選手時代にすごく調子に乗ったなと今でも思いますし、また今でも調子に乗ることがあるなと思います。やっぱり調子は乗ってしまうものだなと思いますね。僕が本当に助けられたのは、環境が恵まれていて、僕が良くない発言や行動をした時、またはプライベートで調子に乗っていた時に、ちゃんと叱ってくれる大人の方たちが周りにいたことです。

:なるほど。

けんつめし:やっぱり叱られると本当に嫌なんですよ、実際。

:そうなんだ(笑)。

けんつめし:口うるさいと思うこともありましたし、「でも僕はゲームが上手いから」と、自分には当てはまらないと思った時もあったんですけど、それでも振り返ると言ってもらえてよかったなって思います。ちゃんと叱ってもらえる環境は大事で、それが僕にとってはウェルプレイドという今でも所属しているマネジメント会社だったんです。脇さんにも何回か、今でも言葉をもらうこともありましたし、それをちゃんと僕は聞けたので。

:目指すべき先人がもっといたら違うとかってあるのかな。例えば野球だと大谷翔平がいる時点で調子に乗れないみたいな。ゲームでも梅原さんみたいなレジェンドはいるじゃない。そこにたどり着きたいっていう風になったりしたら違うのかなと思うんだけど、その辺はどうなの?

けんつめし:おっしゃる通りだと思います。やっぱり先人がいた方が良いですね。僕もそれこそチームに後輩や新人が入ってきた時に、俺は昔こういうので痛い目を見たから、これは抑えといた方がいいって言った時もありましたし。

:なるほどね。

けんつめし:それこそ、僕もだって脇さんとの最初のやり取りはため口でしたもんね。

:そうだったっけ(笑)。

けんつめし:そういうところから始まって今があるので、やっぱりそういうのをちゃんと言ってくれる人がいることが大事だと思います。

:大人もちゃんと言う努力をするっていうのもあるなと思った。若い人だと話を聞いてくれないんじゃないかとか、ちゃんと向き合うのを避ける大人もたくさんいるから。にしても、けんつはすごいしっかりとしたことを言ってるなと思う。

公式とユーザーの代弁者としてのバランスの取り方

:次のトピックは、どうやってeスポーツを長続きさせられるかについて。eスポーツの大会はゲーム会社の予算で行うのが基本的な方法だけれど、その場合、ゲームや会社の業績によって、そのeスポーツ大会の規模や継続の有無に影響がでてしまう。それって視聴者やチーム、選手にとっては悩ましい部分だと思う。ゲーム会社に頼らないでeスポーツを成立させる方法ってないだろうかと考えたりするんだけど、選手としてそういうのを考えたことはある?例えば、場所を借りてチケット収入を得てそれで回すことってできるんだろうかとか。

けんつめし:大会を開催しようと思ったきっかけの一つは、実はゲーム会社が主催する公式大会のルールに課題を感じたからです。公式大会のルールってガッチガチに固まっていますよね。それに対して、僕が主催する大会はルールを柔軟に設定できる。例えばその時のゲームバランスに応じて融通を利かせられる。

:公式大会が面白くないと思われた時に、けんつめしの大会は面白いという状況を作ろうということかな。

けんつめし:そうですね、自分で面白いものを作り出すという考え方でやっていました。

:なるほど、そのような動きや考え方を持って活動していたのか。それはすごい。

けんつめし:大会以外では、動画配信者として、ネガティブなことを言うよりも、楽しくゲームをしている姿を見せることが大事だと思っています。楽しくゲームをしたい人が、僕が楽しそうにゲームをしているのを見て、自分も楽しくゲームをしたいと思ってもらえるような動画を作ることを意識しています。大型アップデートの時などには、公式からの情報を自分のフィルターを通して伝えることができて、それで手応えを感じることもあります。

:それはすごいいい心がけだと思うけれど、バランスを取るのは難しくないの?もちろんけんつのメインとしているゲームはクラロワで、クラロワが長続きすることがけんつにとっては大事だけど、視聴者の気持ちと違うって思われることはないの?例えば、視聴者はこのアップデートに対して不満だけど、けんつがそれをポジティブに解釈して、例えばこうやって遊んでみようと提案をすると。そういったことをやりすぎるとゲーム会社側の人なのかと批判されることもあると思う。とはいえ、ゲームを批判してばっかりいても自分にとって良くもない。

けんつめし:そうですね。

:そのバランスはどう取っているの?もしくは取れているの?

けんつめし:最近は大型アップデートが運営よりの意見すぎると言われました。でも、僕は公式と僕のようなYouTuberはうまく利用し合う関係だと思っています。運営が言えないようなことを僕が言うとか、逆に僕が運営から情報をもらうとか、そういう関係性だと思っています。

:なるほど。けんつみたいにバランスを取りながら情報発信をしてくれるYouTuberがいたらいいなと思うゲーム会社の人は多いと思うんだけど、どうやったらそういう人を作れるんだろう?

けんつめし:僕の場合は選手経験もありますし、その上で、コミュニティリーダーみたいなポジションを好むといか、そういうのが好きというのがあります。そもそも、僕も一ユーザーだった時期もあるので、有名な人がリプ返してくれたらいいのになとか、YouTuberが開く大会ってルールがしっかり練られててほしいなとか、そういう経験を自分の活動に活かしています。あとは歴史ですよね。僕は今までクラロワに携わってくれたYouTuberの方や、Supercellの脇さんもそうですが、そういう人たちの思いを継いでいきたいとも思ってます。それに、やっていくうちにゲーム会社の理解も深まっていくんですよね。

:というと?

けんつめし:例えば今回のアップデートはかなり攻めていると思うんですけど、その先に見ていることもなんとなくわかるから、それをわかりやすく伝えようと思えます。そして、その変化についていけない人は無理してやらなくてもいいんじゃないかとも思いながら取り上げてます。

:なるほどね。中立的な意見を言うようにしているんだね。

けんつめし:そうですね。それに、批判的なコメントや攻撃的なコメントにもそんなに気にしない性格で、そう言う意味でも適性がある方なのかなとも思います。

次回は7/20

:次のトピックは「なぜクラロワのYouTuber仲がいいのか」なのですが、30分が経過しましたので、今日は終わりにしようと思います。

けんつめし:はい。

:次回のゲームコミュニティラジオは2週間後の7月20日の21時半から。今回はゲストをお迎えしてますが、詳細はTwitterで告知します。今回の放送が面白かったかどうか、続けて欲しいかどうか、いろんな意見をハッシュタグで頂ければと思っていますので、よろしくお願いします。

けんつめし:お願いします。

:もう1個告知で、僕がSupercellの時にお世話になっていたSNS運用のプロ集団、Navicusさんという会社が主体のウェビナーにてお話をします。それが7月20日の14時から。ぶっちゃけまだ全く準備してないんだけど、ぜひ皆さん興味ある方はお越しください。けんつは告知はある?

けんつめし:僕は告知という告知はないんですけど、今日はせっかくクラロワを中心とした人たちが見に来てくれてるんで、改めてこのゲームコミュニティラジオのことをお伝えさせてください。脇さんとけんつめしが基本、毎回ラジオに出てゲストを招いてくる番組です。もうちょっとクラロワの話を聞きたかった方がいると思うんですけど、他のゲームコミュニティのゲストの方がいらした時に、クラロワの方はどうなのかみたいな話とかもあるじゃないですか。

:そうだね。

けんつめし:その時に多分クラロワのコミュニティのことを僕はこうでしたかっていう話をしていくと思うので、もうちょっと聞きたいなーって方は今後のゲームコミュニティラジオも是非見に来てください。ご覧いただきありがとうございました。

:じゃあというわけで皆様、改めてここで終わりにしたいと思います。

2人:本音で語るゲームコミュニティラジオ、脇俊済とけんつめしでした。

連載はこちら:本音で語るゲームコミュニティラジオ

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