オットー_ネーベル

折々の歌詞(96)

どだば向ェの弥三郎[ヤサブラ]ァ からぽねやみで/昼間目覚め[オドガ]ってギターコ むたど弾いてばし/したっキャ蜻蛉[ダンブリ]後追[アドボ]って 見ねぐなったド


 人間椅子

「どだればち」(1995)なまけものの「弥三郎」が失踪したという内容にすぎないが、名付けようのない郷愁とともに津軽弁で語られる。日本的「文学のふるさと」に限りなく接近している稀有な詞章。「ギターコ」の「コ」は接尾語(太宰治「雀こ」)。

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