オットー_ネーベル

折々の歌詞(63)

鎧無きとも我ら 此処に立つ/ゆるぎなき確全の 蜘蛛は此処に有り


 ムック

「蜘蛛」(2005)冒頭四行が漢詩めいた響きで剛健な叙情とでも言うべき境地を用意し、「共にうたえば/強く想えば」で明るく大きな空間に解き放つ。「確全」は「確然」を土台にした造語に近いが、音調といい字義といい巧み。

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