オットー_ネーベル

折々の歌詞(35)

まぶたに浮かんだ君の背後に 薄紅の花が咲いていた


 Pierrot

「ラストレター」(1999)澁澤龍彦は桜を「幻妖なるフローラ」と言っている。坂口安吾「桜の森の満開の下」のように、桜は向こう見ずに明るいだけの花ではなかったはずだ。現在、死のイメージを「別れ」に転換してお茶を濁すことが多い。

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