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3.6 スペイン的散歩

今日も自然に目覚め、朝食後スポーツ新聞を買って海岸に。

今日は少し風があるので昨日よりは過ごしやすそうだ。

昨日、2人組が造っていたドラゴンの砂象を再び見に行くと完成するどころか少し破壊されていた。なかなか完成しない理由はこれだろうか...。スペインにもこういった残念な輩がいるものである。

新聞を広げると明日開催される「クラシコ」(リーガエスパニョーラのFCバルセロナvsレアル・マドッドの試合)の特集が組まれていた。選手の紹介や様々な過去のデータなどが30ページにも渡って掲載されていて、さすが注目の一戦だということが伝わってきた。

後ろの方のページでは3ページほどで今週末に開幕するF-1の特集も組まれていた。ミナルディチームの紹介欄には昨年フル参戦していた中野選手の文字はなかったがはたして...。高木選手には中野選手の分まで頑張ってもらいたい。

海岸沿いのカフェで昼食を済ませ、どこも行くところが無いのでまた海岸へ行くと、例のアーティストの内のひとりが砂像を直していた。3歩進んで2歩下がるである。

遊歩道のベンチから砂浜まで降りて寝転がってみた。大の字になって空を見上げると180度の青い空とまぶしい太陽に照らされて寝落ちしそうになる。

しかしここで寝ると夜眠れなくなるので起き上がり

「1,2,3、4...。」

と波の数を観察。BGMは波の音とウミネコの「ミャーミャー」という鳴き声。

...。

平和すぎる。

大の字で砂浜に寝転がっていても誰にも咎められることはないし、そもそも人が歩いていない。

犯罪らしき物には出会わう気配がないしパトカーのサイレンもめったに聞くことはない。本当に平和な街である。シーズンが始まったらどうなるか分からないが。

ベンチに戻り、目の前に広がる地中海を眺めていると不思議なことに気がついた。

10分ほど前に自分の目の前を右から左に歩いて通り過ぎて行った散歩中のお婆さま二人が、左から戻ってきた。

そこまではどうということもないが、しばらくすると同じ二人が喋りながらまた右からテクテクと歩いてきた。その後も自分の目の前を行ったり来たりしている。

どうなっているのか目で追っていると、100m程先の遊歩道の端まで行ったところで折り返してきた。

そしてまた自分の前を通り過ぎた。

あとで知ったが、スペインの人はシエスタ中に昼寝をする習慣があるだけでなく散歩をする習慣があるらしい。目的地まで歩くのではなく仲の良い人とおしゃべりをしながら「歩くこと」を楽しむという習慣。

そういえばスペインではせかせかと歩いている人はほとんど見かけない。全員が急がないから誰も急ぐ必要がない。

真面目な日本人は全員が急いでいるから、皆急がないとやっていけない。

「真面目で勤勉」もいいことばかりではないということだろうか...。

16時。本当にやる事がないので、東に歩いてどこまで行けるか挑戦しようと思い、海岸沿いを歩き始めた。歩くこと30分、巨大なスーパーマーケットを発見。

涼みも兼ねて入ってみるとU.S.A的な(アメリカには行ったことないので想像だが)ビックサイズの食品やボトルが並べられていた。駐車場も大きかったので地元の人が車で大量買いしにくるのだと思う。ハイパーマーケットというやつらしい。

出口付近には身長2mもあるセキュリティの男性が立っていて、万引き犯を逃さないように店内をじっと見張っていた。手ぶらで出るとその人に声を掛けられそうな予感がしたので仕方なく夕食のパンを買って帰った。

3月初旬の18時だというのに気温は25度。
けっこう暑い...。

本日の出費

朝食 250Pts
昼食 800Pts
新聞 125Pts
自販機のジュース 125×2=250Pts
ハイパーマーケット 600Pts

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