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長編連載小説『サンキュー』第859話。

 俺にとって、執筆の合間に、近くのスーパーに行くことも、息抜きの一つだった。実際、午後10時まで開いていて、対人関係が苦手な俺でも、行ける。原稿に詰まれば、電動自転車に乗っていくか、徒歩でも行く。俺にとって、作家業は永遠の物だったが、スーパー通いも、一つの趣味だった。人間、お金ができれば、使うようになる。当たり前のことだ。夏場など、部屋に虫よけを買いたいと思うことは、当たり前だろうし、俺は、実際、そうしていた。虫よけなど、500円もしない。安い買い物だった。俺は、物が欲しくなれば、遠慮なしに、スーパーに行って、物を買う。俺にとって、作家として、お金ができているからこそ、する行為だった。(以下次号)

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