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【140字小説】逢瀬(140文字)

美鈴は目を覚ました。降りる駅ですよと誰かが言った気がした。

通勤電車。眠くて仕方ない。頭が働かない。

美鈴はふらふらと席を立ち、電車から降り改札に向かった。

「そっちじゃないよ」

声に反応した美鈴は反対方向に踵を返した。

両脇を乗客が過ぎていく。

「やっと会えたね」

目の前に、別れた彼がいた。


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