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季節外れの花火

11月に入り、花火を見に行った。
季節外れの花火だったこともあり、なんか感情的になった。

今回は2年前から空き家になっている祖父母宅に車を止め、歩きながらの観覧。

小さい頃にも同じように祖父宅から花火を見に行ってた。真夏。待ちに待った花火大会。祖父母宅は酒屋を営んでいて、お菓子やアイスなんかも一緒に売っていて花火大会の日は人の出入りも多くなった。

花火の日の夜は特別で、帰ってきてから疲れてお風呂に入れないのを危惧した親たちは、花火大会の前に子どもたちをお風呂にいれた。幼かった自分は、いつもと違う流れの日常ってのもまた特別感が増したのを覚えている。夕方にお風呂に入り、これから始まる花火大会に期待を膨らませながらはしゃいだ。夕方に嗅いだバスクリンの匂いは、いつも嗅いでいるはずなのに、今でも情景とともに強く記憶に残っている。花火大会の花火の記憶ではなく、直前のこのお風呂上がりの記憶がとても良い思い出だ。

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