音威子府へ来ませんか。お医者さん求ム!

地方の抱える問題は多いが、このところの音威子府での近々の課題は、医師問題である。
この3月で診療所の医師がいなくなるのだ。

医師にとって、田舎はあまり魅力がないのだろう。地域医療がもてはやされているが、ま、単に人気がないからである。
まあ確かに。
だから定年(医師には定年はないが)ぐらいの、おじいちゃん先生とか、来てくれないかなと、札幌に住む妹に相談したところ
「おじいちゃんって逆に行きたがらないよ。おじいちゃんになってから移住とか嫌でしょ。若い人を狙えば?」と言われた。狙えば、って私は医師を狙う婚活女子か。逆に倍率すごすぎだろ。

まあ、妹の話も一説ではあるが、若い人だと、田舎は寂しいのではないのかと思う。

まず話ができるひとがいないから。

職場において相談できるひとがいないというのは、けっこうなストレスになる。まあ、仕事に限らず話せる人がいない、愚痴をこぼす相手がいないというのは、ストレスになる。
パートナーさんと来るなら別だが、パートナーさんの八割ぐらいは便利な都会が好きだろう。

音威子府には以前、本州のお医者さん夫婦が来てくれていた。10年という長いスパンで滞在してくれた。
腕もたいそうよく、村民の評判も、とてもよかった。音威子府にいいお医者さん夫婦がいるということで、近隣市町村からも患者が集まっていた。

でもそれは、お互いにお医者さんだったから、お互い話し相手になれていたから長くいてくれたのかな、とも思う。
同じレベルで話ができるかどうか、というのは日常において、とても大切な要素だ。

私も正直、トド夫がいなかったら、音威子府での生活は少し息苦しい。
自然があり、空気や水がおいしく、食べ物がおいしくても、話せるひとがいないというのは、ひとりに慣れた私であっても、寂しさに襲われるときがあった。

トド夫と会って、話せるひとがいるというのは、こんなにも気が楽になるものなのだなと思った。

なので、地方には、お医者さん夫婦がベストだとは思うが、それはとても贅沢な話である。
地方にリニアモーターカーが走ってるくらいのレベルだ。
かつての音威子府は幸運に恵まれていた。そんな高望みはもうするまい。
若山先生カムバック!(いやそうじゃない)

それはおいといて。
日本全国は広いのだから、どこかに田舎でもいいよと言ってくれる医師がいないものでしょうか。

音威子府はJRの特急も止まるし、セイコーマートもあるし、スキー場も近いし、温泉もあるし、田舎の中でも利便性がいいと思うのだがなあ。雪は多いけど、地震というか天災は少ないし。
それにお客さんたちも、都会みたいなオカシなわがままなひとは少ない。(それは体感でわかっている)

もし、ご興味があるお医者さんがいましたら、ぜひ音威子府役場まで!
もちろん、月に数回は札幌とかに帰ってもいいので。

てか、私は役場の職員でもなんでもなく、ただの一介のケアマネなんですけどね。

いなかったら、この際、遠隔医療でリモート診断でもいいやと個人的には思っちゃう。
液晶画面とかネット環境とかを整えて、診療所でやれば、と思う。
幸い、看護師さんは優秀なひとがいるので、もうそれでいいんじゃね。
もう4月になるから、あきらめモードに突入しつつあります。


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