とよコとトド夫

北の果てに住んで、ケアマネ兼介護職をやってます。 エッセイや、エッセイ漫画を気楽に書い…

とよコとトド夫

北の果てに住んで、ケアマネ兼介護職をやってます。 エッセイや、エッセイ漫画を気楽に書いてます。 パートナーは、トド夫といいます。彼は札幌との二拠点生活で、楽しんでます。paw3988@gmail.com

最近の記事

音威子府へ来ませんか。お医者さん求ム!

地方の抱える問題は多いが、このところの音威子府での近々の課題は、医師問題である。 この3月で診療所の医師がいなくなるのだ。 医師にとって、田舎はあまり魅力がないのだろう。地域医療がもてはやされているが、ま、単に人気がないからである。 まあ確かに。 だから定年(医師には定年はないが)ぐらいの、おじいちゃん先生とか、来てくれないかなと、札幌に住む妹に相談したところ 「おじいちゃんって逆に行きたがらないよ。おじいちゃんになってから移住とか嫌でしょ。若い人を狙えば?」と言われた。狙

    • ユーミンと広瀬香美でスノーボードのシュプールを

      50代のおじトドと、ぎり40代のおばは、以外とスポーツ好きなので、冬はスノーボードをやっている。 私のプロフィールにも写真を載せている。 うまいか下手かは別にして、我々は我々なりに楽しんでやっている。 トド夫はまるまるとした体をゆらし、雪の上をスイスイと滑る。 本当に野生のトドのようだ。 音威子府村は、もう村のど真ん中といっていいほどの近くにスキー場がある。 村民はスキーやスノボをやるには絶好の好立地なのだが、学校の授業を除けば、村民で滑りに行く人は少ない。ここに住んで

      • 音威子府村で、つくりたい

        50代が間近だ。アラフィフだと言えば聞こえはいいが、ただの「おば」である。最近ではおじさんのことを「おじ」と呼ぶらしいので、対角にあるのは「おば」であろう。 肌のはりや体の衰えからも、もう「おば」であることを実感しつつある毎日である。お酒を少し多めに飲んだだけで二日酔いになり、雪かきを頑張ったら腰をやられる。 さんざんなんだよ!なんなら、ばぁだよ、ばぁ! ということで、昔々、音威子府というところにいたトド夫おじが、とよ子おばに向かって 「地域振興の一環として、まちづくり

        • 冬イベントは雪がないと始まらないのさ

          12月になった。すでに6日も過ぎてしまった。 なのに、ここに雪がない。 全くないわけではないが、少ない。 音威子府のほとんどのひとたちは、雪がなくて、こたつの中の猫のように喜んでいる。 「過ごしやすいわ」「除雪しなくていいから楽だわ」 「このまま春になればいいのに」 そんな言葉をちらほらと聞く。 私は黙ってニコニコと笑っている。 こんなことで会話をざわつかせることもあるまい。 私の人生の目標は、ちびまる子ちゃんのようにひょうひょうと生きることなので、わざわざ波風を立てるよう

        音威子府へ来ませんか。お医者さん求ム!

          ゼリーを詰まらせる利用者を看ること。久々の介護話。

          旧ツイッターを見ていたら、下記のようなニュースがでていた。 https://news.yahoo.co.jp/articles/8debd2a40a7d040f5a5cb39b79b1cc2b0e80c016 ゼリー喉に詰まらせ窒息死、というタイトルである。90歳。 施設側に2365万円の賠償請求。 いったい、どこをどうしたらそんな判決になるのか。 てか、90歳でゼリーで喉詰まらすなら寿命だよ! 何を食べれと言うのだ。だから経管栄養にしろってなるぞ。 おそらく日本中、い

          ゼリーを詰まらせる利用者を看ること。久々の介護話。

          肉盛フェスからの初ルオント温泉で蕎麦を食らう至福。

          音威子府村から、車で1時間強ぐらい走ったところに士別市がある。 私は名寄市で用事を足すことが多いので、どちらかというと生活圏外なのだが、トド夫がどこで仕入れたのか、その士別市のイベント情報をラインしてきた。 「士別市で肉盛フェスがあるんだよ!」 肉と魚しか食べたくない、イベント大好き、ぽっちゃり代表トド夫である。 文面からも、うきうきしている様子が見て取れる。士別で有名なサフォークラムも食べられるらしい。 ネットチラシも面白そうな感じだったので、行くことにした。

          肉盛フェスからの初ルオント温泉で蕎麦を食らう至福。

          親と同居するのも悪くない。頼れるところには頼っとけ。

          かなりいい歳をしているが、私は親と同居している。 トド夫がやってくるときは、別宅にいくのだが(買った別の家がある)平日は基本親と住んでいる。 こういうのを、子供部屋おばさんだの、なんだのと言うらしいが、言いたいやつには言わせておけばいい。 私は周りにどう言われようが、トド夫がやってくるまではこの状態でいいと思っている。 私は独り暮らし歴が長く、15歳から35歳くらいまではひとりでいたので、身の回りのこと全般は、とりあえずできる。 なにより今は安月給だ。私はとてもケチ

          親と同居するのも悪くない。頼れるところには頼っとけ。

          雪の降り始めにコーヒーを

          紅葉が始まり寒くなると 「コーヒーの美味しい季節になるなあ」と楽しみでわくわくする。 旬の食べ物を食べられるようなそんな気分になる。 夏の間もコーヒーは飲んでいるのだが、アイスコーヒーにはホットコーヒーのような、そのぬくもりと香りでほっとするような気分は味わえない。 冬に味わう、小さな暖炉にあたりながら暖かいコーヒーを飲むときの、張りつめていた寒さの糸が緩むような感覚は格別だ。 今朝は、山に雪が下りた。 ムートンのブーツをごそごそと出してきて履き、ユニクロのフリースを羽

          雪の降り始めにコーヒーを

          東北三県またぎの旅。麺大好きセンチメンタルジャーニー。

          10月の三連休。 フェリーに乗って行ってまいりました! 東北三県またぎの旅。 苫小牧から八戸へ。 八戸から釜石へ。釜石から秋田市へ。 秋田で一泊して男鹿へ。 男鹿から稲庭へ。 稲庭から盛岡へ。 盛岡から八戸へ。 これを三日間の強行軍で執行。 しかもトド夫は、ポケモンマンホールの写真を撮ることに集中していて、朝食や昼食をスキップする始末。 ぶーぶー文句を言う私に「スケジュールが詰まってるから!」と一刀両断するトド夫。 おまえの都合ではないのか!という腹ペコのイライラを抑

          東北三県またぎの旅。麺大好きセンチメンタルジャーニー。

          もうコンサートなんていけないなんて言わないよ絶対

          今年の夏のことだ。 今まであまりコンサートなどに参加したことはないトド夫なのだが、去年ライジングサンに参加してから、ちょっとしたコンサートブームが来ているらしい。 私は意外と若い頃からコンサートに行っているのだが、40歳を越してから移動などが面倒になり、足が遠のいてしまった。 トド夫が乗り気なので、どれどれ私も行ってやるかとマウント気味にトド夫のスマホを覗くと、なんと緑黄色社会と書いてあった。 「それは取れないわ…」私がつぶやくと、トド夫は「やるだけやってみるんだ」と

          もうコンサートなんていけないなんて言わないよ絶対

          ソフトクリームを売ったら学祭みたいになったinあきあじ祭り

          大量のソフトクリームの素が余った。 はじまりは、トド夫が、ソフトクリームの機械を譲り受けたことに始まった。 ソフトクリームの素みたいのをセットして、ボタンを押すとムニューとソフトクリームがでてくる。 いつか、使えるかもね、ということで保持していた。 トド夫の娘さんはキッチンカーをやっていて、ふだんはピタパンを売っているのだが、地元のお祭りにでてくれないかという話がでた。 「ピタパンでは高いので、もうちょっと安めのものを売ってくれ」ということになった。 トド夫と娘さんは、

          ソフトクリームを売ったら学祭みたいになったinあきあじ祭り

          いまさらなのかいまどきなのかコロナ

          「うわ、38度か」 ぐったりする私と、ぐったり横たわるトド夫。 「ぜったいコロナだよ」 「でも、ほとんど接触してないのに、どこでもらうのさ」 眼に見えないものを探すのだから、おばけでも探すような話だ。 ううう、とうめきながらトド夫は寝返りをうった。 トド夫は一級建築士で事務所を構えている。取引先とはメールや電話のやりとりがほとんどで、打ち合わせが少しある程度だ。 今週も、他者と会ったのは整骨院だけだという。 「やっぱり、整骨院でもらったんでないの!」 怒る私をよそに、うんう

          いまさらなのかいまどきなのかコロナ

          親孝行できる時にしておくかと大相撲巡業

          年代によるものなのか、大概の高齢者は大相撲が好きだ。 利用者さんも好きな人が多い。 うちの両親も例にもれず、相撲中継時期にはNHKのお得意様だし、力士の名前も結構覚えている。 夕食時に大相撲を見ていると、人生で一度は大相撲を見てみたいわ、と決まって母は言うのであった。 両国国技館には行ってみたいなあと、私も思っていた。 と、言ってもお相撲に興味があると言うよりは、国技館にあるという、やきとりを食べてみたいのだ。焼き鳥を食べつつ、お相撲を観るなんて、何だか粋ではないか。すごく

          親孝行できる時にしておくかと大相撲巡業

          雨の焼尻めん羊まつり

          トド夫はイベントが好きだ。祭りも大好きだ。 だからイベントの多い夏は、ぴちぴちと跳ね回っている。 一度座ると動かないように見える体格なのだが、イベントのときはでかいお尻を嬉しそうにふりふりして、どれどれと屋台やキッチンカーを覗き見て楽しんでいる。 この夏、そんなトド夫の目についたのが、8月5日に開催される焼尻島の「めん羊まつり」だ。 焼尻島とは、北海道の日本海側にある小さな島で、天売島と並んでいる。 私は焼尻島にお祭りがあること自体知らなかった。 そんなに大々的に宣伝して

          雨の焼尻めん羊まつり

          二拠点生活だし事実婚だし

          住民票を移す移す詐欺と言われて、はや10年。 いや、うそです。1年くらいか。 トド夫は札幌を居住地としていたわけなのだが、この度音威子府の村民となることに相成りました。 生活は二拠点で変わりないので、 (札幌と音威子府を行き来している) 代り映えはしないっちゃしないのだが、 なんとなく気分的に夫婦感☆彡がでる。 50間近にして何やそれと言われてもおかしくないのだが、 なんとなく気分はあがる。めでたいことだと思うので、花火でも打ち上げ、酒でも飲みたいぐらいな気分ではある。

          二拠点生活だし事実婚だし

          お尻はまるまる。

          村にひとつしかない小さな本屋は、ガラス張りの戸がついていた。 日が差し込むためか、いつも店内は埃っぽく見えたが、それがキラキラと輝いていて、私は大好きだった。 平たく並べられた新刊やらマンガやらを目の前にすると、お腹の中でぽこぽことお湯が沸いてくるみたいに、わくわくした。 今、札幌の本屋は大きな店舗しか残っていない。(古本屋を覗けばの話) 田舎の本屋にあった、隠された秘密の場所、といった雰囲気はあまりない。 大きな本屋は市中心部か、郊外か、どちらかに残るのみ、となっている。

          お尻はまるまる。