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シュペルターと歩む15年記 #14

努力:ひらめき=99:1



天才とは1%のひらめきと99%の努力である!

陰の人:それってエジソンの言葉ですよね。

自分より現れし陰の者

そうですよ…

心の声

じゃあなんで、タイトル画像がアインシュタインなんですか?

アインシュタインのほうが好きなんで。どちらかというと。(しれっ)

いや、“好き嫌い”でなく、『絵がタイトルと違いますね。
ということなんですけど。 っていうか!
無理無理アインシュタインの写真載せておいて 
どちらかというと” って程度なんですか?


99%の努力…ってアインシュタインの言葉だと思ってました。
頭の中でいつのまにか、すり替わってて
でもアインシュタインも似たようなことを言っていますよ。

天才とは努力する凡才のことである
 
『そうかな?
確かに”天才”と”努力”という言葉は出るが、ちょっと違うぞ。』

『いいえ、間違いありません。』

そうなのか?ハモン。』

『さっ?
フラウ・ボウとマチルダ・アジャンの制服くらい違うと思うけど。』

このネタ、もうええわ!ほなサイナラ


今回は人型ロボットの要であるです。
この部分は脚部以上に大改造して、
キットの部品はほとんど原形をとどめていないのですが
目立つ部分ではなく、とても地味なのです。

“腰”と言ってもお腹から下の骨盤とその周辺部
股関節から大腿付け根までの関節部分を含むので、
最初に着手した脚部と平行してバランスを取りつつ
作業を進めていく必要があります。

今回は股関節の作り始めから、腰部品全体の塗装直前までですが、
時間軸は2005年6月~2017年4月と非常に長期間です。

ちなみにこのシリーズのこれまでの内容を振り返ると以下の通り

 シュペルターの脚の切断と延長が 2004年~2007年
 ポコぞう誕生 2007年
 中国赴任 2009年~2012年
 帰国後充電期間 2013年~2015年
 シュペルターの脚製作再開から塗装前まで 2015年~2017年4月
 ちょっとフラッシュバックしてフランス旅行記 2013年

シュペルターに関する内容のハズが、
シュペルター以外の内容が多すぎて、
シュペルターの事を書いている部分は、
シュペルターの”って書かないとわからない。
(リンカーンの言葉みたいになってしまった)

まぁ、内容の紆余曲折は置いといて
だいたい時系列に沿った流れだったのですが、
今回は2005年に一旦舞い戻り、
そして2017年まで大胆に時間を進めていきます。

まさにガレージキットタイムトラベラー

ここで唐突ですが、『Colmn in 製作記事』の時間です。
もはや時も場合も選ばないColmnの氾濫状態ですがご容赦を。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Colmn  タイムトラベルのすゝめ
出来事が起こった時間に”忠実に記載しないこと”
問題なのではありません。
出来事が起こった時間に忠実(すなわりリアルタイム)に
しようとすれば10年間の出来事を記述するのに
10年間かかるわけですから。

問題は出来事を記述する行為そのものの時間(日付)です。

物語には“回想を挿入”というテクニックや
わざと順序を入れ替える“叙述トリック“もあるのですから、
読むときに出来事の順番が前後逆になっていてもさほど気になりませんが、その文章を出来事が起こった順に並べ替えるとしたら、
今度はそれを記述した日付のほうが順序がひっくりかえってしまいます。

特に自分の事を書くとすれば、話の中で自分が何かをした順序が
入れ替わっていても気になりませんが、
それを“書く”というリアルな行為日付が逆になっているというのは
なんとなく気持ちが悪いものです。

そんな“どうでもいい気持ち悪さ”を理解してもらえるあなたに、
タイムトラベルのすゝめ
”過去に書くべきだったことは、
その日付タイムトラベルをして書けば良い”のです。

シュペルターと歩む15年記を例として、早速タイムトラベルに挑戦です。

タイムトラベルでも旅行は旅行。まずは旅の計画を立てましょう。
ご用命はトトムトラベルまで!

それぞれの書き始めた日付書き終わった日付書かれた出来事が起こった時間をまとめると表のようになります。

今回#14は2005年6月以降の事を2023年5月22日から書き始めましたが、
本来は2005年6月迄のことを書いた#2に引き続き、
2022年12月26日から書くべきだったのです。

このことに書き始めた時点で気が付いたのであれば、
5月22日から148日前の過去へのタイムトラベルを行えば良いのです。

そして#14の内容は2017年4月とシリーズ中最も進んだ時間まで
一気に進みますので、書き終わった時に、
前回の#13を書き終わった翌日の2023年5月22日になっているのが
時間の有効な使い方と言えます。

#14の内容は14日かけて書いたものですが、それ以上の内容はありません。
決して148日かけてゆっくり書くということではないのです。
14日かけて書いたと思ったら、周りの世界は148日経っていた!
という未来へのタイムトラベルウラシマ効果)を利用するのです。

時間旅行行程表

これをグラフで表すと上図のようになります。
横軸がそれぞれの回を書いた日付、
縦軸がその回に書かれた出来事が起きた時間を表しています。

ステップ 1#14書き始めの日の過去へのタイムトラベル。
ステップ2#14書き終わりの日の未来へのタイムトラベルです。


ではさっそくステップ1からやってみましょう。

タイムトラベルにはやっぱりタイムマシンが必要です。
まずはタイムマシンの材料を揃えましょう。
・アルバート・アインシュタイン 1人
・キップS・ソーン教授(カリフォルニア工科大学名誉教授)1人
・デイヴィッド・ドイッチュ 1人
・Newton別冊『相対性理論とタイムトラベル』
・郷ひろみ (辞書を引くと郷ひろみは”不可算名詞”でした)
・ワームホール 適量
・パラレルワールド 1世界線(単位は世界線)

アインシュタインには特殊相対性理論一般相対性理論の両方
提供してもらう必要があります。

それでタイトル画像がアインシュタインだったのか!(影の人)

キップ・ソーン教授にはワームホールを使った
過去へのタイムトラベルの方法を
デイヴィッド・ドイッチュ博士にはタイムパラドックスを防ぐ方法を
考案してもらいます。
そしてその内容はNewton別冊でわかりやすく説明いただきます。

ワームホールというのは空間に開いた虫食い穴のようなもので、
かならず二つの穴がペアになっていて、
片方の穴に手を突っ込めば、同時に離れた空間にある別の穴から
手が出てくるというものです。

ワームホールは原子核よりも小さいミクロの世界に存在し、
もっとも小さい単位を表す1 ヨクトメートルの
更に1千億分の1の大きさという極微小のものが、
ごく短時間の間に誕生と消滅を繰り返していると考えられています。

この際ワームホールが小さいのは我慢するとして、
すぐに消えてしまっては困ります。

ワームホールがつぶれるのを防ぐためにはエキゾチック物質
というものを注入する必要があるのですが、
これは理論的に提唱されているだけで、
どこにあるのはよくわかっていません。

そこで我ら日本だけが保有するエキゾチック物質、
いやエキゾチック・ジャパンで代用しましょう。
郷ひろみさん、一つお願いいたします。

ジャパ~ン

もうジャパ~ン!と叫ばなくても、
ヒロミ・ゴー自体がエキゾチック物質と言って
いいんじゃないかと思います。

あとは148日前の過去に通じるワームホールを見つければ良いのですが、
どこにあるのでしょうか?

通常のワームホールは空間的に離れているところにつながっていても、
両方とも同じ時間を持っています。

ところがエキゾチック物質を注入して消滅を防止したワームホールの
片方が、超高速で旅をして、また帰って来ると、
高速移動中には、そのワームホールの時間ゆっくりと流れるので
異なる時間へつながるワームホールの入り口になるのです。

過去へのタイムマシン

望みの旅をするには、148日の時間差のあるワームホールのペアを
探す必要があります。
89.14年前に一旦地球から光速の9.53%の速度で飛び去り、
地球から4.246光年の距離にある、もっとも近い恒星
ケンタウルス座のプロキシマ・ケンタウリの地球型惑星で反射して、
まさに今地球に帰還したワームホールを見つけてください。

このワームホールは、特殊相対性理論からワームホール自身
88.73年しか経過しておらず、
地球との時間差0.4054年=148日前にタイムトリップできる
タイムマシンなのです。

ただしうっかり過去に戻ると、
バックトゥー・ザ・フューチャーでお馴染みのタイムパラドックス
嵌ってしまいます。

しかしながら別の世界であるパラレルワールドであれば、
もとの世界を変えてしまう恐れはありません。

パラレルワールドといえば、noteの下書き保存をしていると現れる
別バージョン下書
同じ文字数で違う時間を示すあれは何なのでしょうか?

ちょうど、困っています。これどうしたらいいんでしょうね。

丁度良いのであれをパラレルワールドとして使いましょう。

次は未来へのタイムトラベルであるステップ2

これは比較的簡単です
必要なものとして、
アインシュタインとNewton別冊はステップ1で入手済ですのであとは、
太陽を除く太陽系の全天体の物質くらいです。

未来へのタイムマシン

Newton誌によると、木星の全物質タイムトラベラーの周囲に集めて、
直径6mくらいの中空の殻を作れば、
一般相対性理論から内部の時の流れの速度は
地球上の1/4になるとのことです。

今回は中空殻内部で過ごす14日間が148日間に相当するように
1/10程度の時間の流れを実現する必要がありますので、
さらに多くの質量が必要になります。

太陽系の全惑星、衛星の全物質を持って来れば、
何とかなるのではないかと思います。

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宇宙から目の前のガレージキットに視線を戻しますと、
腰の本体部分はキットではもともと4部品

図1 シュペルター組立説明図


それもうち腰下部の3部品は可動用のポリキャップと
それを挟み込むための左右分割(37,36)なので、
可動式のMMでなければ1部品相当
そもそも腰下部の分割がなければ、腰上部(9)とも
一体となっていたはずです。

要はゴロンとしたレジンの塊なのです。
そうレジンジャガ芋

ポスト・”スモークウォール”モデルであるルミナス・ミラージュでは、
永野先生の内部メカを意識した大腿関節アクチュエータ
左右1対ずつ増えていますが、それでも6部品くらいのもので、
ガレージキットは成型の自由度が高いので部品分割は少ないのです。

図2 ルミナスミラージュ組立説明図

それでは、とシュペルター製作のバイブルである
永野先生のMH内部構造図を見てみましょう。
(といいつつ、このイラストは何回も紹介しているので、添付は省略

永野先生の内部構造図はターミネーターT-800と比べても、
はるかに複雑、かつ人体骨格を意識した構造になっていますが、
その中でも腰の部分!センセーとりわけ気合が入っております。

粗忽者でスミマセン。


≪骨格-アクチュエータ―補機類-外部装甲≫と多層に分けて描かれた
分解構造図の他に、部分的に特別に書かれたイラストが幾つかあります。

・脊椎の節の内部構造
腰構造と脊椎(竜骨)端部の接合
・鎖骨と首のリンク
・イレーザーエンジン内部とパワーシステム
・ファティマコクピットとヘッドライナーコクピット内部

その中に腰の構造図が含まれています。

図3 腰フレーム詳細図
左図が腰部分のイラスト、たぶん右図のように分かれているのだろうと手作業で分割、
ただしどうやって連結されているのか謎

腰は部品数も多いのですが、どの部品が基幹部分なのかわかりづらい。

脚も腕もそれなりに複雑ではありますがとなる部分があり、
そこに付属品が取り付けられているという構造的な階層
見いだせます。

しかるに腰は基本フレームだけで6部品に分かれており、
それぞれの構造体が入り組んで、どのようにつながっているのか
理解が難しいので立体化に困ります。

では腰部品が一つの塊になっているボークスのキットが
嘘をついているのかというと、そうではないと信じます。

実際には、イラストのフレーム一次装甲が施されて、
キットの一体部品に近いような外見になるのでしょう。

このシュペルター(ウォータードラゴン)は開発機という
設定にしたことから、”未だ艤装が完全ではない”、
もしくは”開発機という位置づけから一次装甲は装着されない”
としても
問題はないはず。

でも、なぜ開発機なのに立派な装飾付き外部装甲が取り付けられているの?などということはお気に召さるな
アマテラスさまはどちらかというとフレームよりも外部装甲のほうを
先にデザインしているのではないかと思うのです。

とにかく腰については、他のキットと造形的な違いが出る事は
気にせず、内部構造図を忠実に再現すべく全力を注ごうと思います。

と言ってはみたものの、内部構造図とキットの部品を見比べると
とたんにピタリと手が止まります。
止まるのはだけではなく、思考まで止まってしまうのでタチが悪い

なんせ知恵の輪の共通点をさがしているようなものなのですから。

イラストとキット部品では基本構成が違いすぎて、
表面に部品分割を表現するスジボリを彫ったり、
付属品パテで作って取り付ける
などという小手先の改造ではイラストを再現できそうにありませぬ。

とはいえ固定ポーズのキットそのまま作る時でさえ、
気を遣う足裏の安定した接地ときれいなS字立ちのためには
胴部ディメンジョンが重要であり、
要(かなめ)となる腰部品を一から作る自信はないのです。

キットの部品をうまく使ってなんとかしなければ。


気楽なマイ設定1%くらいにして、
イラストの構造をどこまで再現できるか、
99%愚直な工作を重ねていきます。


まずはメカを再現する範囲を決めます。


フレームに付属する部品も含めて、完成状態で見える
(というか無理やり覗き込めば見えなくもない)ところは
できるだけ再現しようと思います。

図4 腰フレームおよびメカ再現範囲

腰前部装甲、腹の蛇腹装甲に入り込むところは少し奥まで作り込みますが
完全再現はしません。
腰前装甲も蛇腹装甲も内部メカを完全に仕込めるほど、
奥深く、且つ壁が薄々になるほど掘り込めませんし
何より”絶対に見えない”部分まで作り込むほど酔狂ではないのである。


脚の可動域を邪魔しない、脚付け根より後方の部分
ボトムカウンターウエイトを含めて装甲があるほうが自然なので、
フレームは再現せずにキットの形状に準拠します。

ただしキットはディティールが垢抜けてないので、
かなりの修正覚悟のうえですが、
この部分は内部構造図では陰になってフレームの構造が見えないので、
一から創造するよりはハードルが低いのである。


体の中心で『背骨はどこへ消えたと叫ぶ』

先にも書きましたが、はポーズを決める要の部品、
そう、体の中心です。

このように重要腰部品強度の面を考えると、
内部構造図の通りに別々に作った部品を組み合わせるよりも、
となる基幹部を作るべきです。

その基幹部は股関節を取り付ける土台になるのですが、
同時に腹部との接合軸も取り付けます。


当たり前ですが、腹部腰と胸の間にあり、
内部構造図を見ると、モーターヘッドでも腰と胸をつなぐのは背骨です。
弓なりに反った背骨の前側が大腿の付け根くらいの位置にある事ことからも、モーターヘッドの骨格は、人間の骨格に忠実に倣っています。

図5 骨格比較

体をひねる時には背骨の椎間板が少しズレていくわけですので、
文字通り腹部の軸は”背骨”と言えるわけです。

では外観はどうなのかというと、
背面に背骨のヒレみたいなの(ビルジキールと言うらしい)
が見えるところが、モーターヘッドの外観上の共通点の一つです。

図6 背骨はどこへ?

ところが横から見てみると、背骨の位置が結構後ろなんだな!これが
外観から想定される部分に背骨の下端(竜骨ターミナル)を作ったのでは
内部構造図のフレームの様にはならない

背骨はどこに消えた‼
ご安心を、見えにくいですが、
腹部の蛇腹装甲の中央にすっかり収まっております。

また竜骨ソケット上部に腹部部品との結合用のダボを作ることで
強度上の等方性が確保できる、腹部中心での結合となり
名実ともに背骨が結合軸と言えるのです。

基幹部のコンセプトが決まりましたので、ようやく
基幹部に付属する部分について考えることが出来るようになりました。

付属部分には以下のようなものがあります。
基幹部分以外のフレームや関節アクチュエータ類外部装甲マウント類

なお内部構造図にはエネルギーチューブが、人間の血管のように
張り巡らされておりますが、ザクの動力パイプが好例のように
効果的に見えるところだけシンボリックに再現することにして、
股関節には取り付けない事にします。

忠実に再現するところとアレンジを加えるところ


図7 階層別構造図 

図5の階層別内部構造図の第1層の赤字が基幹部。
側面の投影形状をハッチングで示しています。

そして青字および緑字で示したのが主要な付属部品ですが、
青字はほぼイラストのまま再現できましたが、
緑字は訳有ってアレンジを加えています。

基幹部分の腹部との接合軸周りは、竜骨ソケット竜骨ターミナルがセットされ、その前に竜骨前面カバーが付くのですが、キットでは当然このようになっていません。
そこでキットの腰部品のレジンの塊の中にあるフレームを
心の眼で透視しながら、余分なところを削っていきます。

心頭滅却、石もまたやわらかし!

最初の贅肉満載の塊の部品から、
『少し削っては父のため、少し削っては母のため』と
せっせと削っていくわけです。

石の塊から恐竜の化石を発掘する作業みたいです。

ただし本当にレジンの塊の中にフレームが埋まっているわけではないので、
削りながらも、どこかで止め時を決めなくてはなりません。

どこが止め時なのでしょうか?
図7のイラストで第3層の状態からいきなり、第4層のように
スカート装甲マウントが取り付けられるとは思えません。
本当は第3層の状態のフレーム部には
何らかの取り付け用の座がある筈なのです。

これは腕や脚でも同じことで内部構造図として書かれた骨格には
外部装甲が取り付けられるような部分が見当たりません。

人間の骨格には筋肉がついており、
その筋肉を覆うように皮膚があるのですが、
モーターヘッドでは腱や筋肉に相当するアクチュエータはあるものの、
外部装甲を皮膚のようにアクチュエータに直接取り付けるわけには
いかないのが機械の辛いところ。

どうやって取り付けられているのかは結構なですが、
骨格の基幹部分にはイラストでは省略されている
外部装甲取り付け用の座があるに違いないのです。

そのような事を考えて、実際に削っていきながら
内部構造図のフレームにスカート装甲マウントを取り付けるような部分を
付加した形状を目指したのですが、どうにも”これだ!”という
形にならない。

結局フレームの形を彫り出すどころか、
強度確保のために最低限必要な部分のみを残して
フレームの形状をとどめないところまで削り込みました。

腰基幹部 なんだか天狗のやじろべーみたい



フレームの形状は、別パーツとしてエポキシパテで製作した
竜骨ソケット竜骨ターミナル竜骨前面カバー
基幹部分に取り付けて再現する事に致します。

股関節の付け根についてはイラストのような部品分割はせず、
下部マウントは一体型の基幹部表面に貼り付けします。
股関節の軸周りは調心機構付きのカップリングっぽいモールドを
彫り込み、隙間はないが、軸可動の自由度は確保されている感じを
出しています。

調心機構のイメージリーダー。 自動調心玉軸受さん

なおパソコンでの”ちょうしん調心”の変換で、この漢字が出るまで、
長身→寵臣→長針→兆進→聴診→彫心→調進と、
トンデモ漢字のメドレーが続き、その次の8番目
やっと出てきました。
そんなに調心ってマイナーな言葉なんでしょうかね。

寵臣”って今時使う人いるのか?
兆進”?意味すら分からない。
 調べてもこんな言葉ありません。パソコンよ、なぜ変換する?
調進” この言葉も聞いたことありませんでした。
 進み具合を調整すること?スケジュール管理?
 調べて見ると、なんと!
 “ととのえて目上の人に差し上げること”らしい。
 絶対に使わない言葉ですね。

などと無駄な事を考えているうちに、こんなになってしまいました。

図8 股関節の調心機構


他に付属部品でアレンジを加えた主なものは以下の通りです。

前シリンダー基部
内部構造図では前部フレームに直接取り付けられているようですが、
キットでは腰前部装甲にフレア部分があり、これと干渉してしまいます。

このフレア部分は外部装甲である腰前部装甲の下層にある
一次装甲のように見えます。

本来はフレーム、アクチュエータ部(シリンダーやその基部等)が
組み上げられて、モーターヘッドが動く状態になった後に
一次装甲が取り付けられるべきなのでしょうが、
あまりシュペルターの外観デザインを変えたくはありませんので
フレア部分の上にそのまま前シリンダー基部を取り付けます。


図9 前シリンダー基部のフローティングマウント

ただし、フローティングマウントとして一次装甲の上に被さってはいるが、取り付け用のロッドは装甲を貫通して、
直接フレームに取り付けられているかのような演出をしています。

後シリンダー基部

これは純粋に内部構造図の後シリンダー基部の形状と大腿関節への
取付け方がなのでデザイン修正します。

図10 後シリンダー基部の形状リメイク

スカート装甲マウント
このキットはMM(メカニカルムービング)ですので
図1のキットの組立説明図のように、スカート装甲をはめ込んだ
スカート装甲マウント(以下マウント)を、
腰の本体部品に取り付けることで、スカート装甲がマウントから、
外れずに可動するようになっています。

しかし、先ほど腰まわりの贅肉を大胆に削り取ったばかりですので、
もうマウントを取り付けようったって、取り付けるべき面は
残っておりません。

まぁ、スカート装甲をマウントに固定して、
そのマウントを無理やりにでも腰フレームに取り付てしまえば
見た目は何とかなるのでしょうが、
せっかく作った腰部のフレームメカが見えるようにするには、
このMMのスカート装甲の可動をぜひとも残したい。

誤解を恐れず表現するならば、スカート装甲の可動とはこういう事だ!

スカート装甲の一枚一枚に可動軸を通して、その軸を支える部品を
取り付けるか?
でもあまり複雑すぎると強度が落ちたり、
スカート装甲の取り付け角度が不揃いになったりと美観が低下します。

図7 第4層のスカート装甲マウントをよく見ると、
なんだか内側、外側と二重になっているように見えます。

あぁ、もう一つ腰部品(9)があれば、
スカート装甲マウントの内側を腰部品から削り出すことができるのに!
後悔先に立たず!

いや、ありました。
腰部品を削る前に、失敗しても良いようにちゃんと複製していたのです。
転ばぬ先の杖!

腰周りの贅肉はほぼ全て削り取ったの図

更に複製用のシリコン型を使えば、腰部品と腰部品から削り出した
スカート装甲マウント内側の位置を正確に合わせることができるのです。
棚からボタ餅!

ちなみにスカート装甲マウント外側は、キットでは
腰まわりの装甲ですので、メカっぽいディティールはありません。

イラストのディティールを再現し、
外部装甲の白ではなく、金属色で塗装するのですが
このマウントの上には、パネル状の装甲が付きますので
不自然にはならないはずです。


フレームでないところに少しのマイ設定


ここまでで約6500文字(Colmn除く)
1%のマイ設定を語るのならば、65文字なのでしょうが、
私に1割だけ文字数をください!
(先日、紅白での鈴木健司の『1分間時間を下さい!』を
会社で言ったのですが、誰も知らず
時の流れにショックを受けたトトムでした)

まずはスカート装甲は足首装甲と同じくエネルギーシールドにします。
脚編を読んでいただければわかりますが、
どこかからエネルギーチューブを持ってきて装甲につなげれば、
それでエネルギーシールドということになるのがお作法です。

スカート装甲については、脚部のイレイザーエンジンから
一旦竜骨ターミナルに集まったエネルギーを分けてもらいます。

エネルギーチューブはスカート装甲マウントにつなげるとして、
チューブの始発点をどうするか? 
ボトムカウンターウエイトは金属の塊なのでここからいきなり
エネルギーチューブが出てくるのはおかしい。

竜骨ターミナルのある腰後部に小さなカウリングを新設し
そこにエネルギーチューブ取り出し部を設けます。

なんとなく、妖怪ポストっぽい。

またカウリングをくっつけるボトムカウンターウエイトですが、
前にも書きましたが、形が有機的というかフエヤッコダイっぽい。

これを工業デザイン的シンプルな形に修正しますので、
胴後部をあっさりさせ過ぎないためにも、デザイン上のアクセントとして
カウリングの形は少し凝った形にします。

ついでにカウリングには余剰エネルギーを放出するフィンを取り付けます。フィンは男のロマンです。

またフエヤッコダイの目と口は残しますが、機能的な意味を持たせたい。
そこでこんな設定を追加し、それに合わせて簡単ディティールアップです。

ツインエンジンの最初の起動試験では何が起こるかわかりません。
騎体の一番強固な構造体であるボトムカウンターウエイトで
MHをテストベンチに拘束するとともに、
ファティマもヘッドライナーも搭乗せず、
起動試験は遠隔データ通信で行います。


エヴァンゲリオンは肩で拘束されています。


この人、ちょくちょくデススターをハッキングしてます。
(毎回データ接続ポートのデザインが少しずつ違うのはさすが)

“目”はテストベンチへの固定ピース差し込み穴として
ロッキングロッドを洋白線で追加。

”口”はデータ接続ポート(上の図でR2D2がコネクターピンを
繋げているところ)に見えなくもない金属パーツHiQパーツから
物色して取り付けました。

もうフエヤッコダイとは言わせない。

この改造の労力は腰全体の加工の1%にもなりませんね。

色々書きましたが、製作中の腰部の写真があまり載っていません。
例によって塗装前にはあまり写真を撮っていなかったのです。

次回以降に忘れてしまいそうなボトムカウンターウエイトの周りは
塗装後の写真を載せましたが、残りの部品はまた次の機会に!

ちなみにもともと4つだった腰本体部品の数は、極小部品も含めて
73部品になっています。

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