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#32 スポーツクラブは「エン(縁)」を提供することができる!

今週末の3日(日)にメディアシップで開催される、「サッカー楽会」へ今年も参加させていただきます。毎回参加させていただいていますが、今回も興味深い開催内容になってます。

そんな間近に迫ったイベントに参加するにあたり、ざっとですが自分の考えを備忘録的にまとめてから望みたいと考えました。

一旦少し話がずれますが、ツラツラと書いてみたいと思います。


モノからコトへ。そしてその次は…

誰でも一度は聞いたことがありませんか?

今はモノを売る時代ではない、コトを売る時代だと。

「モノからコトへ」。

「モノを所有すること」から「コトを体験すること」が今ではユーザーの喜びになっているということを表しています。でも最近ではその「コト」ですら説明できなくなってきているんです。

その「コト」に代わることとして、「ヒト」とか「ユメ」とか様々な言葉が世に出てきていますが、私が一番しっくり来たのが、博報堂の生活総研が言っている「トキ」という考え方。

その時、その場所、そのシチュエーションを皆で共有する「トキ」が喜びになっていると。

「トキ」を提供するということ


その「トキ」を提供したいと考える場合、重要になるキーワードは「ユーザーの体験価値」です。企画を考える場合や新商品を開発する場合に今一番考えなければならないのは、その企画や商品がお客様、ユーザーに体験価値を提供できるかということです。それが現在私が日々仕事をしているときに、常に肝に銘じていることになります。

スポーツクラブは「エン」を与えられる存在

前置きが長くなってしまいましたが、このモノ、コト、トキを考えるといわゆるスポーツクラブという存在は、さらにその上の「エン(縁)」を提供することができることに気づきました。

Jリーグのクラブはシーズンが始まれば、ホーム&アウェイの違いがあるにしろ、試合を興業することによってユーザーに「トキ」を与えることができます。しかもそれはほぼ毎週です。

よくよく考えるとこれすごいことです。

音楽、映画、演劇、芸術などその他の様々なジャンルを見渡してみても、同じ目的をもったこれほどまでの大人数に、定期的に共有できる場と時間を与えられるものはスポーツクラブしかないんじゃないでしょうか。

「同じ目的」を共有した者同士はつながることができます。

これが「エン(縁)」です。

クラブは「縁」を増やして成長できる

アルビレックス新潟に限って話を進めてみましょう。

「アルビレックス新潟の試合を観る」という同じ目的をもった人たちが毎週同じトキを共有しています。同じトキを共有している人たちは横のつながりが広く、強くなっていきます。アルビレックス新潟というクラブが多くの「エン」を増やしていく姿を可視化してみたのが下記の図です。

これ、勝手に「アルビレクサゴン」と名付けました(爆)。

六角形なのは意味があって、蜂の巣から「ハニカム構造」と呼ばれる六角形の集まりは、隙間なく埋まる上、長い直線が少ないので、非常に強固になるんです。昔サッカーゴールの網は四角形の集まりだったのが、今は六角形の集まりになっているのもこのためです。

あとアルビレックス新潟を取り巻くつながるべきファクターがちょうど6つに分けられたってのもあります。この6つのファクターにどんどん「エン」を作ることによって、クラブは成長できるのではないでしょうか・

最後にキャズムの話

前エントリでキャズムを使ったマンガを掲載しましたが、その中で来場者を増やすための施策として「巻き込む」というのがありました。

これはそのものずばり、「エン(縁)」を作ることです。

これだけたくさんの娯楽が溢れている現在。その選択肢の中から「サッカー観戦」を選んでもらうためには、ユーザーにどれだけ体験価値を与えられるかにかかっています。

人が何かに所属することは、SNSが広がったことによって、さらに容易になりました。現在アルビレックスはSNS(ツイッター)を利用することによって、1サポーターが、クラブの社長とつながれたりします。


クラブに関る人たちが、どんどん「エン」でつながって、盛り上げていければいいなと強く思います。

もしサポートしていただけたら嬉しいです!