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54.最強オカン伝説②(天売島編)

花好きのオカンは、礼文島に一度行ってみたいと言っていました。

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礼文島の花の季節は6~7月。
この時期に礼文島の宿に泊まろうとすると、かなり前から予約しなければいけないのですが、晴れてなければ行きたくないと言いました。

花目当ての観光客が、雨の礼文島でできることはほとんどありません。
しかし、強い西風が吹くことが多い礼文島は、他が晴れていても曇っていることが多く、雨が降ることも珍しくありません。

娘の誕生日が7月20日なので、毎年娘の誕生祝を一緒にしてもらうという名目で1週間ほど札幌に来てもらい、天気が良ければ礼文島に向かうという体制で臨むことにしました。
ただ、そうなると礼文島には泊まれないので、稚内に泊まるという作戦を立てました。


1年目(2012年)は好条件が望めず、礼文島には行きませんでした。


2年目のある朝、やはり礼文島の晴天は望めなかったものの、その150kmほど手前にある天売島・焼尻島であれば晴天が望める天気予報が出ていました。

僕:天売島・焼尻島は晴れるみたいやけど、行ってみるか?
オカン:天売島・焼尻島言うたら、ちょっと前に『はなまるマーケット』で琢己拓郎さんが娘さんと旅してはるの見たけど、良さそうやったわー。
    行きたいわー

僕:フェリーの出航時刻を調べたら、朝一番のには間に合わへんけど、第二便のには急いだら間に合いそうやわ。
  すぐ出るから準備して。


普段は利用しない高速に乗り、ノンストップで2時間半走り、なんとか出航前に羽幌のフェリー乗り場に着きました。

フェリーは天売島、焼尻島と回って羽幌に戻る航路になっていました。
全部で3便しかないため第一便に乗れば天売島で降り、第二便で焼尻島に移動して第三便で羽幌に返ってくることができますが、第二便だとどちらか一方しか回れないことがわかりました。
そこで、観光案内所の女性にどちらがおすすめか聞いてみました。

女性:良く聞かれるんですが、何を見たいかによります。
   天売島は天然記念物のオロロン鳥、焼尻島は羊と原生林が見所ですね。
僕:オカン、聞いとったか?
  で、どっちが見たい?
オカン:どっちもそんなに・・・

殺意を覚えました。



結局、独断で、オロロン鳥を見るために天売島に行きました。
以下はこの旅で撮った写真です。

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天売島に向かうフェリーにて

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天丼

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海老汁

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レンタルバイクで天売島を走りました

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美しい海でした

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オロロン鳥(ウミガラス)の巣穴

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カモメ

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オロロン鳥ではなく、カモメです

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飛んでいるのは、オロロン鳥ではなくカモメです

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天売島から焼尻島を望む


オロロン鳥は、昼はエサを沖合に取りに行っているため、見られませんでした(笑)


オカンはオロロン鳥の巣穴のある場所に近づくことさえしませんでした。
本当に興味がなかったようです。
辰巳拓郎さんの娘さんとの旅の話はなんだったのか・・・


ちなみに、翌年念願の礼文島にはこの2年後の2015年に行きました。
計画通り、稚内に前泊、後泊しての旅です。

当時65歳のオカンと、『桃岩展望台コース』往復約5kmと、『愛とロマンの8時間コース』の一部(約10km)を歩きました。

現地の方が「こんなに天気の良い日は10年に一度くらいだ」と言われたその時の写真も以下で紹介します。

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稚内港に沈む夕日

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フェリーから利尻岳を望む

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礼文島 桃岩に向かう遊歩道

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桃岩近辺

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礼文島から利尻島を望む

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礼文島の最北端(スコトン岬)から山道を10km程歩きました

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ゴロタ岬から利尻島方面を望む

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澄海岬からの眺め

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稚内港で早朝に作業をする漁師


(つづく)


次のはなし

55.最強オカン伝説③(札幌雪祭り編)
https://note.com/totoro0129/n/n89c50a2a28db


<0.プロローグと目次>
https://note.com/totoro0129/n/n02a6e2bda09f


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