気分は上々(前編)

ときめきはつっぱりに似ている 

細胞それぞれが呪文とか 

天国も地獄もおしりからかぞえる 

週休二日がほたるらしいところ 

わたくしには花の記憶がない 

フォークもって全員集合おめんつけて 

音速を考える片目とじて 

へびのまんなか知って歯が痛い 

なるべく荒野をえらぶ鏡売るために 

√2という押入にはいる 

あおぞらこんな日は妹でっちあげる 

月の粘土にあれやこれや注文 

そううつの手前はスパゲッティナポリタン 

しゃっくりをじまんする途中下車 

そもそもたこ焼きは極刑だった 

輪ゴムの凶暴性をめぐって対立 

ソックスのともぐいがアラビック 

お医者さんごっこが基本おでんもねんぶつも 

郵便ポストになりそこねたわたくしはひとり 

したたるこぼれるかのじょの文字は邪悪でも神話 

手相か指紋かうみのいきものやってくる 

みずたまりから恩師が飛び出る 

あねの歯形つけてふきだまりは真っ白 

ゆうがたのみんなトランポリンしかない 

今夜は青色黄色つかいわけてしばらく休憩

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自由律俳句

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