大人も頑張らなくていいの?
ハロー、とってぃです!!
今回はnote公式にあった「#子どもに教えられたこと」というタグについて、すごく思い当たる節があったので投稿してみます^^
僕の #子どもに教えられたこと は
子どもは未来のためにまっすぐ全力で生きているということでした。
もともと個別指導塾の塾長をやっており、本当に近い存在だったからこそリアルに伝えられることがあると思うので、綴っていきます。
できることなら背景を知って欲しいため、前提の話を書いていますが、要点だけ見たい方は「3.未来のために全力で生きている子どもたち」までスキップしてもらえると良いかもしれません!
1.実はハードな中学生の1日
子どもは
・自由な時間が多い
・遊んでばっかり
・毎日楽しそう
…こんなイメージはないですか?
正直に話すと、自分も塾の仕事に関わるまではこんなふうに思っていました。ですが、彼らと関わっていくと自分の考えが間違いだったことに気づかされました。
サンプルまでに中学生の1日をスケジュールに書くとこんな感じです。
☆中学生の1日
5:30ころ 起床
6:00~ 登校・朝部活
8:00~15:30 学校(授業など)
15:30~ 部活動
18:00~ 帰宅
19:00~ 宿題・勉強・塾・習いごとなど
一見普通に見えますが、けっこうハードじゃないですか?
よく「子どもは学校がお仕事だ!」とか言いますが、部活動抜きでもだいたい8時間くらいは拘束時間があるってことですからね。
そのうえに部活動や帰ってからの宿題や勉強、子どもによっては習い事まであるのです。教え子の中には「暇って言われるけど、私に自由なんて全然ない!」って言ってた子までいました。確かに、すべて全力でこの1日をこなしていたら、その通りかもしれないですよね。
そして、社会人にとって繁忙期があるのと同じように学生にもテストや大会があって似たような時期が訪れます。つまり、「子どもは暇だ」とか思われがちですが、大人並には忙しい生活を送っている子どもが多いのです。
2.気持ちの面でもハードモードな中学生
中学生は「第二次性徴」と呼ばれる時期に入ります。体が大人になっていくのと同時に、精神面でも独立意識や自我同一性などが生まれ始めていきます。世間一般でいう「思春期」ですね。
この時期に人付き合いでなんらかの問題を抱える人は非常に多い…というより、ほぼ全員が苦しい経験をするものだと思います。親であったり、先生であったり、友達であったり…精神的にもバランスが崩れやすい時期なんですね。
さて、こんな時期にハードなスケジュールをこなす子どもたちの何がキツいかって「自分で選べる選択肢が少ない」ことです。
・学校の担任や部活の先生
・先輩や後輩
・受ける授業
ほぼ強制的に決められたことについて毎日過ごしていくしかないのです。
(ここで、「やりがい」や「生きがい」について話せる先生と出会えることができれば、取り組む気持ちは変わってくるとは思いますが、その先生と出会うことすら運に左右されてしまうわけですね。)
大人は「仕事」を自分で選べますよね?
大人は「働く場所」を自分で選べますよね?
大人は「会社」を自分で選べますよね?
それに対し、子どもって非常に受け身体質で、選択肢がほぼないんです。
それなのに、子どもという理由だけで大人から下に見られ…
あるときは「まだ子どもなのに」…
あるときは「もう大人なんだから」…
好き勝手にいろいろ言われるわけです。
それも、科学的に「精神面が不安になりやすい時期なのに」ですね。
学校に行かなければ、周りから白い目で見られることも覚悟しないといけない…友達や先生に気を遣わなかれば、生活や成績に悪影響を及ぼす…そんな毎日です。
この2つの話を先にしたのは
「子どもって思ってたより大変なんだな…」
って大人に思って欲しかったからです。
少しでも子どもの気持ちを感じてくれたら嬉しいです。
3.未来のために全力で生きている子どもたち
1.2ではシンプルに「子どもって忙しいんだよ」って話をしました。心身ともに大きく変化して不安定になる時期で、半強制的にやらされている環境にいるよっていうお話しです。
それを踏まえた上で聞いてください。
僕が触れ合ってきた生徒たちはまっすぐ、眠い目をこすりながら、一生懸命生きていたんです。
・塾の自習中うとうとしてしまう子
・泣きながら学校のことを相談してくれた子
・将来なりたいことが見つからないって相談してくれた子
・学校のブラックリストに名前を連ねていた仲良しboys
・不登校ながら頑張ってくれていた子
・体調崩しやすいけど、寝る時間を削って勉強してた子
・学校の先生に何も聞いてもらえなかった子
もっとシビアで深刻なお話、紹介できないお話もいっぱいあるんですが、いろんな生徒たちを見てきていました。でも、全員気持ちはまっすぐなんです。自分がなりたい夢・行きたい学校に行くために勉強も部活も一生懸命やっているんです。
子どもって本当にまっすぐ生きていて、正面から壁にぶつかっていくんです。将来のために、その壁を打ち破ろうと必死にもがき、苦しむんです。
大人の僕らで、これだけ将来のために頑張っている人がどれくらいいますか?
より良い未来のために一生懸命勉強し、壁に打ち当たり、もがき苦しんでいる人がどれだけいますか?
面白い話があって、平成28年の総務省の社会生活基本調査によると、日本の社会人の平均勉強時間ってたった6分だそうです。
その話を聞いたとある子どもは「仕事だけなら、大人のが楽じゃん…笑」と言ってました。社会人も大変だけど、この言葉を否定するつもりは正直ありません。
それだけ、大人の僕らは子どもから見ても、客観的なデータで見ても「今を生きるので精一杯」なんです。
僕らも彼らを見習って「より良い未来」のためにがんばりませんか?
子どもは疲弊した大人を見て育っています。彼らは一生懸命未来のために頑張っているのに、大人が今を生きることに精一杯になっていたら…肩身が狭くないですか?
日々一生懸命、全力で生きて、一喜一憂して、成長していく彼らを間近で見て僕は「大人こそ子どもを見習うべき」だと感じました。
個人的な話ですが、私は2020年4月に塾長を辞めました。原因はシンプルで彼らみたいに「チャレンジ」をするべきと感じたからです。個別指導塾でずっと暮らしていくこともできなくはないと思いましたし、立場もそれなりに上がっていきそうでした。ですが、新卒から「先生」と言われる立場で、一般的な社会を知らないまま先生になるよりは、社会に出てたくさん経験を積んだ方が、未来の子どもたちに還元できるものが多いと思ったからです。
「子どものためにチャレンジするべきだ」と子どもたちに教えられました。
子どものエネルギーと未来のためにまっすぐ生きていることって僕ら大人こそ見習うべきものだと思います。
これが、僕の #子どもに教えられたこと です。
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