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【ベトナム】ベトナム人と働き、感じた事

こんにちは、前職のIT土方から晴れてベトナムへ転職をしたTottyです。
今回は1年半ベトナム人と働き、個人的に感じたことを書いていきます。  私の職場の年齢層は20代前半が8割です。あくまで主観ですので暇がてら見て頂ければ幸いです。



仕事の仕方

ベトナム人はマイペースです。悪く言えば先の事を予測するのが苦手のように感じます。例えば、毎月の営業目標があります。毎月末になると数字がギリギリのベトナム人社員たちは目標達成に向けて夜遅くまで働くこともあります。そして彼らは言います。「あと1日営業日が残っていればー(泣)、来月初からもっと計画的に動くぞ」と。そして、いざ月初に突入すると、動きがまた遅い。アレ、マイペースに戻っている??の繰り返しです。こういう数字管理の面を日本人が仕事を任されることが多いです。ベトナム人を動かせ、計画的に運営すること。これって経験して分かりましたが、とても大変なのです。

仕事中におやつ

内勤業務の社員は仕事中に何かしら食べます。例えば、私が以前配属された部署では15時になると1人の子がお菓子を持ってきてみんなに配る。果物を切ってみんなに分け与える等、日常茶飯事でした。数字の悪い時や月末時は控えるよう言いますが、基本的には許容しています^^;
「Sep!! An di, An di!」(上司、食べて、食べて)と上下関係問わずに日本人にも食べ物をくれるので食べます。

家族を大切にする

ベトナム人は家族を大切にします。どれくらい大切にするのかと言うと
家族>仕事>彼氏 くらいです。家族が1番です。
例え、月末の営業目標を達成していなくとも家族の問題が発生した際はそちらを優先します。それ故に家族に関する早退、欠勤は安易にNOを言わないように注意しています。安易にNOと言ってしまうと、退職にも繋がった事もありましたので。ですが、全てをYESにしていると中には嘘をつく社員もいるので、きちんと事情を聞き判断をしてから対応します。

社員と仲良くなるには

社員と仲良くなるには、まず飲みにいきます。ベトナム人は基本みんなでワイワイすることが好きです。特に若い社員が多い現場だと、子供のように大きな声で乾杯の音頭をとります。ベトナムは路面店が多くあり、値段は社員10人連れても5000円程度で済みます。飲みに行って、ベトナム人と同じように乾杯の音頭を言ったり、下手でも良いのでベトナム語を使ってコミュニケーションをとってみたり。向こうも日本人と話すことを緊張しているのでまずはこちらから些細なことでもコミュニケーションをとってあげると良いです。

叱ること

過去に部下の女の子を叱って泣かしてしまい、トイレから1時間出てこなくなったこともありました。その時叱った理由は、ベトナム人ベンダー側のミスで損失になりうる可能性もある真剣な会議中にクスクス笑いながら私に翻訳していたこと。その時は1度注意するも再度同様のことをしたので、会議後に叱責。ベトナム人を叱る理由でよくあることが数字への責任力のなさです。他にも、営業数字が危ない時にふざける社員には注意することも多々あります。そう言った部分ではやはり精神年齢が日本と比べ若干低いように感じることもあります。正直、働いていてストレスも溜まります。私も怒りに取り憑かれ、毎日怒っていた月もありましたが、結果的にはそれは良い方向にはいかず、数字も思うように伸びないことが分かったので、怒った後のフォロー、常日頃から社員が直面した問題に対してリアルタイム把握、作業目的の共有、相互理解に力を注ぎました。

実際に居たベトナム人社員達

日系企業は日本語スピーカーを採用しますが、注意点があります。実際に私が経験した事例を交えて紹介します。

①勘違い通訳
日本語が話せることで、必然的に日本人上司との会話が増え、日本人上司の通訳として部下へ指示出しすることもあります。それ故にベトナム人社員は自分の指示の下で動いている、自分は他の社員よりも偉いのだと錯覚を起こす者もいます。中には言ったこととは全く違うことを通訳し、陰で現場を仕切るなんて状況もあるのでご注意を。


②高望みUターン実習生
帰国した実習生を雇うケース。いわゆるUターン実習生は日本で就労経験がある為、ワーカー的な仕事は好まず、変なプライドがある者もいます。なぜ私がこんな雑用をやるのかと不満を口にする者も多いです。面接時にきちんと作業内容を明確に説明した上で入社して頂きます。(それでも入社後にトラブルになるケースがあるので人柄も十分見た上で判断した方が良いです)また、実力や実際の作業量を棚に上げて、給料に不満を言うこともあります。
(面接時に説明しても「そんなこと聞いていない」と言う者がいますので、面接時に話した内容は履歴書にメモして残しておくと良いでしょう。)

給料、ボーナスへの不満

ベトナム人はお金にシビアです。賞与日において従業員同士でいくらもらったかを情報共有して、仮に自分の方が少ない場合、文句を言ってくることや給料への不満など少なくはありません。私が過去あった例をいくつか紹介していきます。

①ボーナスが少ないことで激怒し、勤務中に帰宅したHさん

Hさんは入社して5ヶ月の女性社員で、経理として働いていました。メンヘラ気質があり、機嫌の悪い時は机を叩いたり、ドアを乱暴に閉めたり等、社内でも扱いづらい女の子でした。当時代わりの経理が見つからず、渋々雇用していた矢先のボーナス前日。上層部から各経理宛にボーナス金額メールが配信され、社員への振り込みを依頼します。受信直後のHさんが物凄い剣幕で私に話があると言います。Hさん曰く、自分よりも勤務数の浅い通訳のKさんの方が金額が高いことに不満だったようです。ボーナス金額については経験年数は考慮するものの、通訳としてのKさんの方がタスクや責任性も評価されたのだと伝え、私とベトナム人先輩女性でなだめるものの、怒りは収まらず、号泣し、終いには勤務中にもかかわらず勝手に帰宅。結局Hさんは後日退職をしました。

②給料少ない、不満言う割には意欲のないKさん
Kさんは実習生として3年ほど日本で就労経験があったので通訳として雇用。入社から1ヶ月経った時のこと。給料をあげて欲しいとKさんが申し出てきました。Kさんの日本語能力は高く、その時は頑張っていたので昇給と言う形をとりましたが、段々とKさんの早退、欠勤が目立ってきました。また、仕事中にFBをいじるなど業務に対しても真面目に取り組まなくなっていきました。入社して5ヶ月をすぎた時にKさんの方から退職願いが上がりました。理由は自分の仕事に対して給料が低い。これを聞いた私は呆れました。Kさんは人柄が良いものの、仕事を一緒にする上での責任は感じられなかったので、そのまま退職を受理しました。
以上の2点に共通していることは、主観性が強いと言うベトナム人特有のことです。この主観性の部分は国民性であると理解はしていますが、主観性が強すぎる人材と言うのは考えものです。

まとめ

記事中にはネガティブな面も書きました。冒頭でも述べましたように主観的部分もあります。少しでも共感頂けたりすれば幸いです。
ご拝読頂き、ありがとうございました。





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