見出し画像

【史上最高値】騰がる金価格! タイムマシントレードで大儲け!?

どうもこんばんは。

まだハゲていないことだけが唯一のとりえ、エンジニア、元東京大学非常勤講師のとつげき東北です。

以前も「米国債10年ものと2年ものの金利で、逆イールドが発生した!」件でnote記事を書き、何人もの億り人……は出ず、何人かの数百~数千万円り人を出しました。今回もちょっとした資産記事です。

あっ、最近本を2冊出したので、よかったらどうぞ。

(※2022/6/8追記)
少し状況が深刻になってきたのでマジメに書き加えます
現在、世界中でインフレが起きています。
特にエネルギーや食糧価格が高騰しています。
世界の先進国(日本を除く)が例のウイルスによる景気後退対策としてお金を刷りまくったことと、併せて、世界情勢や天候不順によって、モノの価値がガンガン上がっているのですね(ちなみに日本は対ウイルス景気対策をほとんどしませんでした。米国では1人あたり200万円ほどが配られましたが、日本は10万円でしたね。お店もベシベシ潰れました)。
米国やEU諸国などは、急激なインフレを懸念して国債金利を上昇させることで引き締めを行っています。
ところが、日本は世界に逆行して日銀総裁が
「これからもお金を刷りまくるぞー!」
と言っており、史上稀に見る劇的な円価値の下落政策を取っています(なぜその金を経済対策やウイルス対策に回さなかったのか!?)。
日本円を保有しているだけで、その価値がグングンと減っていくような状態です。この8年間だけでも、日本円の「価値(実質実効為替レート)」は30%も棄損しました。

ここ6か月の金価格(円換算)と、為替(ドル円)を見比べてみましょう。

円安の進行に対して、金を保有することでリスクヘッジとして機能する図。とつげき東北が作成

金(ゴールド)が高くなっているなぁ、というより、これは実は
「円がドルに対して安くなっている」
と捉えるべき図
です。円安ですね。

円安になると、食料やエネルギーといった日本の主な輸入品の価格が上昇するため、家計を直撃します。
電気代金、最近めちゃくちゃ上がりましたよね。
「世界情勢がそうだから、仕方ない」
のではありません。

米国と日本での金価格の差(ドルで買う場合と円で買う場合)をごらんください。

米国と日本での金価格の差と、その要因分析。とつげき東北が作成

確かに2月末、ロシアウクライナ問題が起きたことで、ドル建てでも円建てでも、金価格は上昇しました(まあ、俗説として「有事の金買い」としておきましょう)。
しかしその後、ドル建ての金価格は落ち着きを取り戻してきました
6か月前の水準から3.4%上昇になっています。
米国のインフレ対策等の影響ですね。
ところが、円建ての金価格は上昇し続けているのです。
6か月前の水準から20%も上昇したままです。
図の中の青線部分のギャップは
「円の価値が下がったこと」
によって、
「ドル建てで決済されるゴールドの価格」
が相対的に上がった、とのみ説明できます

決して、日本でゴールドが大量に必要になって需要が増えたとか、そういうことではありません。
日銀の政策で、日本円の価値がガリガリ削られているのです。
だからゴールドを買え、この記事を買え、なんてことは全然言いません。

読者のみなさまが多少お金をお持ちなら、そして日本経済や世界経済の行方がいまいちピンと来ていないなら、
どんな方法でも良いから、コモディティ(食料や資源)の価値上昇と、円の価値棄損に対するリスクヘッジをすべきな気がします。
コモディティ関連銘柄、例えばWTI原油関連を現物で買うでもなんでも良いので、身を守ってくだされば幸いです。
※FXなどをせず、リスクの少ない方法で進めることを個人的にお勧めします。

現在(ここ30年)の日本の経済政策は、私から見ると異常です。
既に労働者の実質賃金は1970年代レベルに低下しているうえ、収入に対する徴税等の割合は戦後最大、50%近くになっています。
超貧困政策です。
日本で銀行貯金などしていては、どんどん貧しくなっていきます。
日銀は国債利回りについて「指値オペ」をしていますから、銀行預金の金利も絶対に上がりません。

この記事を最初に出した頃には、ここまでの「超絶円安政策」の方針がマジで進むとは思っていなかったのですが、今は相当嫌な状況なので、私自身、資産の一部をコモディティ関連に移しています。

ゴールド保有分


(※2022/6/8追記以上)

(2023/10/14追記)

中東関連で安全資産の金が爆上がりした2023/10/13~14日にかけての取引

(2023/10/14追記以上)

みなさんは投資に興味ありますか?
「投資……? 何それ怖い」
「貯金などの方が堅実では?」
そう思ったでしょう?

まあ……そのくらいのイメージをしている方なら、大正解です。
私は昔ものすごく株式投資に興味がありました。
どのくらい興味があったかというと、始めてから数年間で2,300万円失ったくらいです。……逆流性食道炎になりました。
せっかく日本人に産まれてきたからには、何事かを成し遂げよう。
一度は逆流性食道炎になってみよう!
と思っていた私、好奇心と無計画性の塊ですね!

ちょうど昨日、ラーメン屋で2,300円以下のメシ食っていたら、置かれているテレビのニュースで、
「本日、金の価格が史上最高値を更新しました……」
とか流れていたので、そういやそうだな、とこの記事を書き始めた次第です。
確かに長期的に見て、金の価格(対円)はかなり上昇していますね。

田中貴金属工業Webサイトより
Spot Gold 長期金価格推移(円/g)

私も金投資は15年ほど前からちょいちょい手を出しておりました。
当時の金価格は、1gあたり2,000円台から3,000円台についに届くか……といったところでした。

取引履歴が見れる、約9年前、2013年6月に購入した例です。

520g、たった223.5万円……?
1g4,300円ほど。
今は8,000円近くになっているのですからすごいものです(なんで途中で売ってしまったんや! 過去の私! ゴミが……!)
金から離れていたのですが、2022年2月終わりごろ、急速なインフレ懸念や、ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事行動を承認したことから、たまたま口座に放置してあった分だけ気分で買いました。

2022年2月24日時点での購入量
2/24の価格(ネットで購入するので、1gあたり7,800円で買えました)

約6週間後の価格はこうなっています。

4/13の価格(ネットで購入する場合、1gあたり8,768円です)

運がよいことに、約6週間で7,800円→8,768円と、12.41%も上昇しました。

だがしかし待たれよ!!

この記事は、
「たまたま運よく価格が騰がったから、みなさんも」
「これからは金が騰がる! 今がチャンス!」
という、つまらないことを書くものではありません。


そんなもん、儲かるかどうか、わかんねえです。

私はたまたま、昨今のインフレや日本円の実質実効為替レートの棄損(2013年以降で30%も価値が下落している)、日銀の方針とFRBの方針の対比などを考えて金の保有に乗り出したのですが、それが良いか悪いかはわかりません。細かく言うとドル建ての金価格が2,000ドル/oz、さらに実物ではなくETFが積み増していて、円安もピーク感があるので、教科書的に言えば、しばらく下落する可能性があります(鼻くそをほじくりながら)。

そうではなく、私は、
「現時点の価格が急変した場合に、少しだけ過去の時間にワープして売買できる、いわばタイムマシントレード」
という超うさんくせえことができる口座・方法でやっているのですね。
これは割といけそうな気もしなくもない。

もちろん私だけの特権ではなく、誰もができるやつです。
この手法をお伝えしたくて、書きます。

なお、私の投資のポリシー的なものとして、
「リスクは絶対に有限であること」
を遵守しています(後にもう一度ちゃんと書きます)。
つまり「10万円賭ける!」なら、最悪でも「10万円損した!」までで収まるというやり方です。
投資の世界、10万円しか投じてないのに、100万円損するヤツとか普通にたくさんあるんですよね……100万円のリスクを取りたければ、ちゃんと手元に100万円を用意して、現物や、オプションの買い(詳細省略)のみにすべきです。レバレッジや空売りはリスクが高いです。

たまに「消費者金融で借りて、でっかく賭けて、ミスったら自己破産すれば一発逆転じゃね?」と考える方がいますが、そういった考えで大きく賭けてでかい借金を負った場合、破産法の免責不許可事由に該当しないと考えられます。少なくとも、簡単には債務整理できません。管財人をつけて(50万円程度)裁判の申し立てを行い、しっかり手持ちの財産を持っていっていただきます(^^)。楽じゃないですよ……。

浪費又は賭と博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと。

破産法252条1項4号の「免責不許可事由」に該当する行為

(※)私の金口座は「特定保管」という仕組みで、その口座の会社が倒産したとしても、自分の保有する金は、自分のものになるやつです。こうではなくて、「消費寄託」という仕組みの場合、会社の倒産と共に自分の財産がなくなりますから、個人的にはオススメしません。金(ゴールド)のいいところは、価値が安定してることなのに、一株式会社の倒産で失うのは嫌ですね。それならその会社の社債(利子つき)の方が良いのでは……?


タイムマシントレードってどういうことなの?

投資を考える場合、全体の値段推移を見て、
「あの時が底値。買っておけばよかった」
「売っておくべきだった」
と考えるのはチョー簡単です。

先ほど出した金の価格でも株価でもなんでも同じです。

金価格長期推移(円/g)

このグラフから、
「2008年のリーマンショックで下落した時に買っておけば……!!」
と思うのは簡単ですが、同じように1970年代末にリアルタイム生きている人は、
「今こそ金価格が爆上げ! 数年で2~3倍は余裕!」
と金に飛びつき、その後数年での「暴落」を味わったかもしれません。
「長期的に保有しておけばよい」
なんて言っても、1979年ごろに買った人がようやく元本に到達するのは2021年です。30年かけて何も生んでねぇ……。
途中のなだらかな部分は見落としがちですが、1990年ごろフラッと金を買っても、2005年までの15年間は「含み損」なんです。気軽に「これからは金で長期投資を~」なんて言えるものじゃないですね。

日本の株式(日経平均)の長期推移も見てみましょうか。

日経平均(日経225)長期推移

うん、1989年に「これからは資産運用や!」て全力で買った人、そろそろおじいちゃんになっているかと思いますが……お元気ですか。膨れ上がってますよ、含み損……。

そもそも日本は1990年代後半以降、「失われた30年」に突入するので、日本に投資していること自体が異様ではありますが、それだって政策次第。
今回のウクライナ危機のように「何があるかわかりません」。
世界の巨大な金融資本の気分次第。
しょせん、庶民には手の届かない情報が裏で交換されて、ごっそり搾取されるものなのです。

つまりわれわれには「将来何が起きるかわからない」からこそ、
「少しだけ過去に戻って投資できる方法」
があると、オイシイ
のです。

具体的には、以下のグラフで、こんなことができます。

1日の金価格の推移例(NY時間なので右側から始まり、左につながります)

ニューヨーク時間で、1日のうちの金価格がグラフになっています。
右側から左側につながるので少し見にくい。
見やすく描くと、こんな感じですね。

ちょっと途切れてて、結局見にくいやんけ……

これはとある1日の金価格の推移です。
最大9時間半だけ、過去の価格に戻って売買できるとします
そうすると、
「この5時間で爆上げしとる! 過去の安い値段で買おう!」
「ぐおおお暴落きた! 過去のまだ高い値段で売ろう!」
というとてつもない売買が(もちろん合法的に)できてしまいます
いや、できてしまいます、マジで(ただし、1日の最大取引額は100万円までで、土日などは営業していませんが)。
これがタイムマシントレードです!(ドヤるところか……)

ここから先は

8,393字 / 25画像

¥ 9,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?